宿根アスターの育て方…冬越しするなら凍結や霜柱に注意!
目次
宿根アスターの特徴は?管理場所・日当たり植え付け・植えかえ水やり肥料切り戻し摘芯病害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- 宿根アスター
- 科名
- キク科
- 属名
- シオン属
- 学名
- Aster
- 耐寒
- マイナス10度〜マイナス15度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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宿根アスターの特徴は?
宿根アスターは
キク科シオン属の
多年草。冬〜春に苗を植え、秋に満開、その後地上部が枯死して冬を越し、春にまた芽吹く、というのが生育サイクルです。
シオン属にはシオン、ノコンギクなどがありますが、その中の
ユウゼンギク、ネバリノギクなどとその交配種が主に宿根アスターとして流通しています。また、
クジャクソウ(
孔雀アスター)も宿根アスターの仲間です。
エゾギクも以前シオン属でアスターと呼ばれていましたが、現在はエゾギク属に移動しています。
草丈30cm〜150cm
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管理場所・日当たり
日当たりの良く、風通しの良いところを好みます。耐陰性がある程度あり、
半日陰でも生育しますが、光量によっては花つきが悪くなります。また、風通しが悪いと
ウドンコ病が発生しやすくなります。
短日植物です
宿根アスターは短日植物で日が短くなることで花が咲きやすくなります…6月の夏至以降、昼間の時間が短くなって
花芽ができて開花しはじめます。夜に街灯などが灯っている場所で管理すると花芽が付きづらくなるので、出来るだけ夜に街灯などの人工灯が当たらない場所で管理しましょう。
冬越し
冬は地上部が枯れます。
暖地ではこれといった防寒の必要はありませんが、寒さで霜柱が立って土が持ち上がり根が傷むと枯れてしまいます。
土が凍結したり霜柱が立つ寒冷地・
中間地ならば、秋に花が終わって地上部が枯れだしたら、刈り取って根本に
腐葉土を敷いて
マルチングをして霜よけをしましょう。
植え付け・植えかえ
時期
芽が出る前の2月〜3月に植え替えをします。
鉢底から根がはみ出しているようであれば、植え替えをします。庭植えした場合でも、株が大きくなりすぎて密生すると、株が弱くなります。そこで、3年か4年に一回、株分けを兼ねて植え替えをします。
用土
水はけのよい土を好みます。市販されている花と野菜の土か、
赤玉土7腐葉土3に化成
肥料を混ぜたものを使います。
鉢植え
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に
用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
植え替える場合は根を少しほぐして、土を半分か三分の一ほど落として植え替えをします。こうした方が根付きやすいです。株分けも可能で、株元の芽が3つ〜5つがあるように分けてください。
庭植え
深さ20cm〜30cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か
堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
庭植えでも3年に一回、掘り上げて株分けして植え直すといいです。
水やり
鉢植えの水やり
鉢植えの場合は、土が渇いていたら水をしっかりとやります。土が濡れているうちはやらないでください。宿根アスターは乾燥気味の状態を好み、ジメジメした状態が長く続くと根が腐って枯れてしまいます。
冬は地上部が枯れて活動が止まっているので
水やりは控えますが、断水はせず。完全に乾かないように土が乾いて数日たって、水をやるようにします。冬の水やりは朝にします。夕方に水をやると水が明け方に残って土が凍ってしまうのを防ぐためです。
庭植えの水やり
庭植えにした場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。晴天が続いて、水切れをするようなら水やりをしてください。
肥料
肥料はさほど必要ありません。生育する春(4月)から秋(9月)に掛けて、液体肥料を月に二回か三回ほどあげるか、1ヶ月に一回化成肥料を少量やります。
切り戻し
5月〜6月に一旦刈り込むことで草丈を低く抑えることが出来ます。地上から15cm程度で刈り込んでもOK。クジャクソウなどは6月に刈り込みをしないと秋の花期には背が高くなりすぎて倒れてしまいます。
摘芯
5月〜6月に
切り戻した後に、またわき枝が出てきます。この脇枝の先をさらに切ることで、その下の葉っぱの根元からまた脇枝を出させ、葉・茎を増やし、株を大きくし、花が増えます。これを
摘芯と言います。
8月までコマメに摘芯すると花が多くなります。ただし、摘芯・切り戻しをすると、その分だけ花が咲く時期が遅くなりますので、ほどほどにしましょう。
病害虫
ウドンコ病
風通しが悪いとウドンコ病になります。風通しをよくしていてもウドンコ病に非常に掛かりやすいです。ウドンコ病に一旦掛かると、別の固体にも菌が移っていくので、早めに
病気部分を切除し殺菌剤を撒いて予防を。
菌核病
茎が腐り始め、茎の中に繁殖して管を詰まらせています。黒い塊が内部に見られるので、枯れて、切ってみて、内部に見られたら、株を丸ごと廃棄しましょう。廃棄しないと広がって他のアスターに感染します。
サビ病
風通しが悪いと発生しますので、5月〜6月に刈り込んでおくといいです。肥料に窒素が多いと発生します。
アブラムシ
汁を吸う小さな虫で、新芽にたかるため、新芽が奇形して生育不良を起こすので、早めに薬剤で駆除するか、前もって浸透性薬剤を散布しておきます。
ハモグリバエ
葉っぱに卵を産みつけ、その卵から幼虫が孵化して葉の中を食べ進み、その食べ跡が白い線に見えます。線の端っこがいるので指で潰すといいです。前もって浸透性の薬剤を散布しておくといいです。
アワダチソウグンバイムシ
セイタカアワダチソウを主に狙うグンバイムシで、そちらから出張して汁を吸いにきます。葉っぱの裏に潜んでいて、見かけにくいです。黒いフンが見られたら、います。
アザミウマ
小さな虫で葉っぱを削ぎ落として食べます。
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