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孔雀草の育て方…短日植物なので街灯などの人工灯に注意!

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クジャクソウ
目次
クジャクソウ(孔雀草)の特徴は?
水やり
肥料
鉢植えの植え付け・植替え
挿し木
管理場所・日当たり
切り戻し
花ガラ摘み
病害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
クジャクソウの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
クジャクソウ
科名
キク科
属名
シオン属
学名
Symphyotrichum pilosum
別名
孔雀草・孔雀アスター・木立紺菊
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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クジャクソウ(孔雀草)の特徴は?

クジャクソウ(孔雀草)は北アメリカ原産のキク科ホウキギク属の宿根草。1950年代に日本に渡来し帰化して関東〜九州に自生しています。夏の暑さにも冬の寒さにも強い。冬は地上部がなくなるが春には芽吹く。

草丈が高くなり、そのまま育てていると間違いなく秋には倒れてしまいます。梅雨前に切り戻しをすることで草丈が大きくなるのを防ぎ、倒れないようにしましょう。
草丈40cmから1.5m
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短日植物なので街灯に注意

クジャクソウは短日植物で、昼間の時間が短くなることで花芽がつきやすくなります。街頭など夜中にも光が当たっていると花芽がつきづらくなるので、そういう場所では管理しないようにします。
●クジャクソウは短日植物で、日照時間が短くなると花が咲くので、普通、秋に開花します。でも夏にも開花しているんですよね。短日植物といっても、厳密なものではなくて、日が長くても開花はするんですが、日が短くなると花芽が付きやすいです。

●クジャクソウなどの生産農家はクジャクソウに電灯をあてて開花させないようにして成長させ、出荷させたい日…彼岸やお盆に開花するように調整します。ってことは電灯を長時間当てると「開花しない」わけです。
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水やり

クジャクソウはどちらかというと乾燥気味の水やりを好みます。ずっと土が濡れていると根腐れするので気をつけてください。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をしっかりとやります。クジャクソウは蒸れに弱いので、水をやりすぎると根が腐って枯れてしまいます。土が濡れているようあれば水は控えましょう。夏になると今度は暑さで水切れしやすくなります。朝と夕方の二回しっかりと水をやってください。

鉢植えの冬の水やり

冬は地上部がなくなるのですが、忘れずに水をやってください。休眠していますので、控えめにしてください。控えるというのは水やりの頻度を減らすって意味です。水をやるときは鉢底から水が出るくらいにしっかりとやり、乾くまで水をやらないようにします。土が乾いてから数日経って水をやる程度にします。
環境にもよりますが、一ヶ月に二回程度になります。あくまで目安ですけど。

庭植えの水やり

庭植えにした場合は、夏に乾燥するようであれば水をやりますが、それ以外は降雨だけでも十分育ちます。

肥料

春から秋にかけて薄い液体肥料を二週に一回やります。もしくは5月と9月に緩効性化成肥料をやります。クジャクソウは肥料をあまり必要としておらず、肥料が多いと徒長しますので、控えめにする。

真夏に花が止まるようならば、肥料はストップする。肥料をやっていると株が弱ります。

鉢植えの植え付け・植替え

春(3月〜6月)に苗を植えるか、秋に種を撒きます。一般的には春に苗を植えて、夏に開花、冬には地上部が枯死して、春になるとまた芽吹くというサイクルを繰り返します。鉢植えの場合は、根の張りが早いので毎年植え替えをする(のが理想)。

用土

土は市販されている花と野菜の土で植えつけるか、赤玉土腐葉土3を混ぜたもので植え付けします。

鉢植えの植え付け

植え付けは4月から6月あたり。すでに根葉が活動しているので、土は落とさないで根は崩さないで植え付けたほうがダメージが少なくていい。

鉢底の穴に鉢底ネット(鉢底網)を敷いて、その網の上に2cmから3cmほどの鉢底石(軽石)を敷き、その上に用土を入れて、その上に株を入れて、隙間に土を入れて最後に水をやって完成。
倒れるから支柱を立ててやるといいです。

鉢植えの植え替え

植え替えする場合は、3月にします。根や葉が活動していない時期に負担をかけないように植え替えをしましょう。冬は地上部がないのでそのうちに植え替えをします。地上部がない時期なら株分けも可能。分けるときはハサミでバッサリと切っていいです。

土を半分か三分の一ほど崩してから植えます。その方が根付きやすくなります。同じ大きさの鉢に植え替えてもいいです。
株分けするときは、1株に数個の芽があるように分けること。じゃないと回復まで時間がかかる。

庭植え

直径30cm、深さ20cmほどの穴を掘って、掘り出した庭の土に腐葉土か堆肥を3割ほど混ぜて、化成肥料を少量だけ入れ、混ぜて用土とします。

穴に用土を半分戻して、株を入れて、残りの土を隙間に入れて、最後に水をやって完成。地上部に葉っぱがあるなら根はほぐさないし土も落とさないで植えるが、地上部が無いなら多少ほぐした方がいい。

庭植えの場合も4年ほどたつと密生して生育が悪くなるので、掘り出して株分けして植え替えると良いです。やるなら地上部がない2月か3月に。
●株分けする場合は、1株に芽が数個ついているようにする。小さく切り分けると回復まで時間がかかる。
●でも、まぁ、普通クジャクソウの庭植えの植替えはやらない。その頃には飽きているし。苗も安いから新しい色のクジャクソウと植え替えるか、別の植物に替えると思う。
●草丈が高くなるので支柱を立ててやる。あんどん仕立ての支柱でまとめて支えるといいらしいけど、見た目がなぁ…

挿し木

株分けでも増えるが、挿し木でも増えます。

5月6月に枝の先を10cmほど切って、土に挿す側の葉っぱを落として、土に挿していると一ヶ月ほどで発根する。切り口に発根剤を塗ると成功率アップ。でも、普通はあんまりやらない。株分けで増やすのが普通。

管理場所・日当たり

日当たりがよくて風通しの良い場所を好みますが、耐陰性があり、ある程度の日陰は耐えます。ただし、日当たりが悪いと病気にもなりやすくなりますし徒長(=ひょろ長くなること)もするので、出来るだけ日当たりで管理して下さい。

ただし、夏の西日は避けます(乾燥するため)。

越冬

冬になると地上部が枯れてなくなり、根だけになります。根は土が凍結すると枯れてしまいますので、鉢植えの場合は凍結しない場所に移動し、庭植えの場合は腐葉土やワラでマルチングして凍結を防ぎます。

切り戻し

摘芯すると脇芽が増えます。脇芽が増えると花が増えます。5月6月…梅雨前に株全体を半分か三分の一ほどに刈り込みます。バッサリいくので不安ですが、いきましょう。梅雨前に刈り込むのは梅雨の蒸れ避けでもある。傷んだ葉っぱを落としてしまいます。
5月6月は挿し木に適した時期。切り戻したもので、挿し木にして株を増やすことも可能。

花ガラ摘み

花ガラ(=花がしぼんだもの)を放置していると株が弱り、次の花が咲きづらいので摘んでしまいましょう。花が傷んできたら、その辺りの茎ごと摘んでしまいます。小さい花をチマチマ摘んでいると大変ですからね。

病害虫

ウドンコ病
白い粉がふくカビの一種。乾燥すると発生しやすい。株が弱いと発生しやすくて、株が健康だと徐々に回復する。薬剤のスプレーを撒いておくといいです。病変部分が多い場合は取り除く。

さび病
原因はカビ。薄い緑の斑点が出る。水はけが悪かったり、密生して風通しが悪いと発生する。また肥料に窒素が多いと発生しやすい。

エカキムシハモグリバエ
葉っぱに白い線がのたうちまわっていたらコレ。ハモグリバエが卵を産み付けて、幼虫が葉っぱの中を食い荒らしている。その部分は葉緑素がないため、ひどくなると枯れることもある。線の先には幼虫がいるので、指で潰す。薬剤を撒く。対応する薬剤はベストガード粒剤、オルトラン粒剤、オルトラン水和剤。

アワダチソウグンバイ
葉っぱの裏から汁を吸う。葉っぱを裏返すので黒い糞がついていたらコレ。昔はあんまりいなかった。対応する薬剤はオルトラン、ベニカスプレー、ベニカ水和剤、スミチオン乳剤、スミソンなど。キンチョールを吹きかければ駆除は可能。

アザミウマ
別名スリップス。高温時(5月から9月)に発生しやすい。葉っぱの裏から汁を吸う。葉っぱや花が奇形になる。対応薬剤はベニカXファインスプレー・ベニカ水溶剤・オルトラン水和剤・オルトラン粒剤・スミチオン乳剤・マラソン乳剤。

宿根アスター菌核病
春先に茎が腐る。茎の中に黒い塊があり、これが原因。広がるので感染した株は引っこ抜いて廃棄する。

アブラムシ
葉っぱや茎の汁を吸う。見つけ次第、薬剤を散布して駆除する。前もってオルトラン粒剤を撒く。

特徴・由来・伝承

宿根アスターの一種。北アメリカ原産。戦後園芸品種として昭和30年代に日本に渡来。白が一般的ですが、紫やピンクもあります。

草丈が高く、枝分かれした枝の先に花を咲かせる様子が孔雀の羽に似ていることから、孔雀草と呼ばれるようになりました。孔雀アスターとも呼ばれます。宿根アスターと育て方は同じです。よくアスターという名前で流通しているエゾギクとは近縁ですが、性質が違います。ややこしいですが気をつけてください。英名はフロストアスター。白いクジャクソウは白孔雀と呼ばれることも。
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