チコリーの育て方

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チコリー
目次
チコリーとは?
管理場所・日当たり
水やり
肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
収穫
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
チコリー
科名
キク科
属名
キクニガナ属
学名
Cichorium intybus
別名
菊苦菜、アンディーブ
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
上級者向け
チコリーの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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チコリーとは?

チコリーはヨーロッパ・中アジア原産のキク科キクニガナ属の多年草の野菜。和名はキクニガナ、英語でチコリー、フランス語でアンディーブ、イタリア語でチコリアかラディッキオ。赤い葉の品種を英語でチコリア・ロッソ、イタリア語ではラディッキオ・ロッソ。フランス語ではトレビスと呼びます。日本ではトレビスと呼んでいることが多いです。

1メートル前後と大きく育ちますので、これを支える支柱が必要になります。苗を植えた直後は必要ないですが徐々に大きくなってくるにつれて、支柱が無いと倒れてしまいます。

夏の高温多湿に弱く、直射日光に当たり、蒸れると腐ってきます。夏は半日陰になるような場所で管理するか、日よけを用意して直射日光を避けます。
草丈60cm〜150cm
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管理場所・日当たり

チコリーは基本的には日光を好みます。日当たり育てれば生育が良いです。ただし日光によく当たれば、葉っ

真夏の直射日光には弱いですので、鉢植えならば半日陰か日陰に移動させ、庭植え(畑植え)ならばヨシズや寒冷紗で遮光してあげます。年中半日陰でも育ちますので、年中、風通しがよく木漏れ日のあたるような涼しい場所が一番よいです。

冬は戸外で越冬可能です。耐寒温度はマイナス5度で土が凍ると枯れてしまいます。

水やり

鉢植えの水やり

チコリーは多湿が苦手なので水のやりすぎに注意します。

土が乾いていたら水をしっかりとやります。土が乾くまでは水をやりません。水をやる前に土に触って確認するようにします。花に水がかかると花がしぼんでしまうので、水をかけない方がいいです。水をやるときは鉢の底から水が出て来るくらいにしっかりとやってください。受け皿の水は捨ててください。
梅雨・秋の長雨など雨のよく降る時期は水を控えて調整してください。

庭植えの水やり

庭植え(畑植え)にしたのならば、自然に降る雨だけで問題ありません。ただし、乾燥する時期は水やりをしてください。

肥料

軟白栽培をする場合は肥料はやらない。

軟白栽培ではなく、普通に育てる場合は春から初夏までの生育時期に緩効性肥料(化成肥料)を1ヶ月に一回やるか、液体肥料を週に一回やります。

植え付け・植えかえ・種蒔き

9月ごろに苗がでまわりますので、それを日当たりのよい場所に植えます。もしくは7月〜8月に種まきして育苗して、9月〜10月に苗を植え付けます。

またチコリーはゴボウのような根が生える直根性で、これが傷つくと枯れてしまいます。そのために一旦植えたら移植は出来ないと思ってください。

意外と連作障害を起こします。去年植えたところでチコリーを植えると生育不良になります。

用土

鉢植えにする場合は赤玉土腐葉土3に緩効性肥料を混ぜたものを使います。もしくは一般的な花と野菜の培養土を利用します。鉢植えはできるだけ「深い」ものを用意してください。

中性ならば問題ない。鉢植えの一般的な花と野菜の培養土は前もって中性に調整してあるので問題ないですし、肥料も最初から入っています。

種まき・育苗(7月〜9月)

チコリーは移植が苦手ですので、育てたい場所にタネを蒔く事もできます。そのときは間引いて株間30cmを確保するようにします。

種まきは7月〜8月に行い、9月〜10月に苗を植えます。

ビニールポット・育苗箱に上記の用土を敷いてタネをまきます。好光性なので光がないと発芽しません。種子が見えない程度に軽く土をかぶせて、乾燥しきらないように水やりをして管理していると発芽します。草丈10cm、本葉が4枚〜5枚くらいになったら、苗として庭や鉢に定植します。

そもそもこぼれ種でも増える植物ですから難しくはないです。

畑植え・庭植え(9月〜10月)

チコリーは根が深くまで伸びるので、庭植えする場合は植え付ける2週間前に30cm〜40cmほど掘り返してください。酸性の土を嫌い、中性・アルカリ性の土を好みますので、1平方mあたり150gの苦土石灰を混ぜて中和させておきます。中和に1週間かかりますので、掘り返した土に腐葉土か堆肥を3割と、化成肥料を規定量混ぜて用土とします。

苗を株間30cm空けて植えてください。最後にしっかりと水をやります。

鉢植え(9月〜10月)

8号〜10号の鉢でできるだけ深いものを用意し、1苗を植えます。プランターなら2苗を植えます。

鉢底の水が抜ける穴を鉢底ネットで塞ぎ、軽石を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れ、苗を入れて、隙間に用土を入れていって、最後に水をやって完成です。苗の土はほぐさず、いじらないで植えてください。

軟白栽培(9月〜11月)

秋に種をまいて、2か月以上成長したものを地上部を3センチか2センチかそのくらい残して切り落とします。残った根を遮光して湿度と温度(10度から25度…適しているのは15度〜18度)を保った場所に植えます。昔の農家では、50cmの穴を掘って、そこに植え直し、穴をワラで塞いで土をかぶせて、1ヶ月栽培して軟白にします。これを野菜として食べます。

家庭では地上部を切ってそのまま上からバケツをかぶせて日光を遮断し、つくることも出来ます。この方法だと白くはなるのですが、葉っぱが市販されているようには巻きません。味には変わりはありません。

軟白処理は一般的なものじゃないです。手間がかかるし、家庭では現実的じゃないです。スーパーで野菜を買いましょう。かなりマニアックなガーデナーの趣味的な挑戦と考えましょう。春以降の若葉と花を食べる様にします。
軟白栽培をすればスーパーなどで売っているチコリになりますが、そうじゃない場合は緑や赤の葉っぱです。緑や赤の方が栄養は多いですが、軟白栽培の方が食べやすい。

収穫

若葉を(3月〜5月)

気温が上昇して若葉が出てきて、草丈が20cm〜30cmになったら、収穫してこれを食べます。

花を(5月〜9月)

花はエディブルフラワーとして食べられます。サラダに入れて食べましょう。花は1日でしぼみます。花を放置していると種子ができますので、全ての花を食べずに残して、種子を作り、株を更新していきましょう。

根を(12月〜1月)

根を食べることもできます。掘り出してよく洗って食べます。夏を越して2年目以降の株の根にしましょう。
ちなみにチコリーの根はコーヒーの代用品として利用されてきました。

病気・害虫

うどんこ病
白い粉をふいていたらウドンコ病です。ウドンコ病はカビの病気で、病気部分を切除しても、そこらへんに投げていると再発しますので、必ず病変部分を廃棄してください。株が健康であれば悪化はしませんので、環境の見直しをしましょう。

アブラムシ
アブラムシはどうしても発生します。食べるのに問題のない薬剤を散布するか、手作業で取り除くか、薄めた酢を撒いて駆除します。もしくは近くにジャーマンカモミールを植えて、テントウムシやヒラタアブを呼び寄せます。

特徴・由来・伝承

チコリーはキク科の多年草野菜。チコリーはヨーロッパ原産の野菜。ぱっと見、小さい白菜といった風体ですが、白菜はアブラナ科で全くの別種。日本では一般的ではないですが、ヨーロッパでは一般的な野菜。甘さと苦さがあります。チコリの根からつくるチコリコーヒーというものもあります。チコリコーヒーはまだコーヒーが高かった時代に代用コーヒーとして利用されました。現在ではノンカフェインのコーヒーとして飲まれています。

花はデイジーのようで、薄青紫。花も綺麗で葉や芽は食用、根はコーヒーなどのお茶へ。ハーブとして野菜として今後、栽培する人が増えそうな予感。ただ画像で見る様な野菜のチコリを作るには10度に保たれた暗室が必要。ウドやもやしのような「軟白栽培」というやつです。それはちょっと一般家庭ではむつかしいかと。
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