スネイルフラワーの育て方…摘芯してグリーンカーテンに!冬越しも

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スネイルフラワーの基礎データ
スネイルフラワー
科名マメ科
属名ササゲ属
学名Vigna caracalla
別名クライミングエスカルゴ、ファセオルス・カラカラ、ビグナ・カラカラ
耐寒0度
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
剪定
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スネイルフラワーの特徴は?

スネイルフラワー:スネイルフラワーの特徴は?
スネイルフラワーは南米ベネズエラ原産のマメ科ササゲ属の常緑多年草。つる性でグリーンカーテンでも利用されます。花が特徴的で、カタツムリのような形をしていることから、「スネイル(=カタツムリ)」「フラワー」といいます。そんなに似てるかなぁ……

春に植えて秋まで楽しみ、あとは冬の寒さで枯れるもの――と考えるならば、初心者向きです。霜に当たると枯れます。それでは勿体無いと、冬は室内へと取り込んで越冬させれば、毎年楽しめますが、なかなか大変。そうなると初心者では厳しいです。
草丈5m〜6m
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摘芯してグリーンカーテンに!

非常によく繁茂し、グリーンカーテンとして5月に苗を植え、180cmx180cmのネットを張って、誘引すると夏までにビッシリと繁茂します。スネイルフラワーをグリーンカーテンに仕立てるのに大事なポイントは、摘芯です。

摘芯とは、ツルの先を切って、その下から脇芽を出させ、ツルをどんどん増やしていくテクニックです。葉っぱが7枚〜8枚になったら、ツルの先の葉っぱを1枚か2枚を切り、2本か3本の脇芽が出ます。この脇芽が伸びて葉っぱが何枚かになったら、また摘芯し、新たに出た脇芽をさらに…と繰り返していきます。

ツルが伸びたら適宜、ネットへと誘引し、密生していたら剪定していきます。剪定は摘芯も兼ねているので、春から生育している間は様子を見て適宜剪定しましょう。

花が咲かないのは肥料過剰!

「言うほど花が咲かない」という話をよく聞きます。これは肥料のやり過ぎが原因です。スネイルフラワーはマメ科で根粒菌を持っていて、根粒菌で空気中の窒素を土中に取り込みますから、肥料は少なめでいいです。化成肥料の説明書の半分か、元肥や土中の有機物でもう十分ってこともあるので、様子を見て、肥料はやらないでもいいです。

肥料が多いと、あまり茂らないか、よく茂るのに花が咲かなくなります。ゴーヤやその他、グリーンカーテンの植物は同じ時期(7月〜9月)に肥料切れが花止まりを招くので、この時期、植物に肥料を多くやる癖が付いている人が多いです。注意してください。

苗の植え付け

植え付ける時期は?

4月〜5月の霜が降りなくなってから植え付けをします。春に植え替えをする場合は、土を落とさず、1号か2号大きな鉢に植え替えをしましょう。根をいじると生育不良を起こします。

用土は普通の培養土で

用土は市販の培養土。自分で作る場合は赤玉土腐葉土3に元肥として緩効性肥料を混ぜたもの。水はけがよい土を好みます。

鉢の植え付けの手順は?

横長65cmプランターなら苗を三つ植えますが、真夏の乾燥・水切れを起こしやすいので、10号鉢に苗一つだけ植える方が安全です。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。これで完成です。

植え替えをするときは、現在の鉢より一回り大きな鉢を用意します。ひと回りとは現在の鉢より1号か2号大きな鉢のことです。古い鉢から抜き、土を落とさず、根をいじらないで、新しい土を足して植え替えてください。

庭植えの手順は?

直径30cm深さ30cmの穴を掘り、大きな石があったら取り除いておきます。掘り出した土に腐葉土か堆肥を、庭土に対して2割ほど混ぜて、用土とします。

穴に半分ほど土を戻して、苗を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。苗の土は崩さず、ほぐさず、根をいじらないで植えてください。

ネットを貼りましょう

支柱で行灯仕立てにすることもありますし、ネットでグリーンカーテンにすることもあります。行灯仕立てならば、秋以降に室内に取り込みやすいので便利です。

ネットや支柱はホームセンターにありますから、そちらで購入します。ネットは台風・風で吹き飛ばないような、上部をガッチリと固定するタイプが良いです。地面に支柱を刺して、ネットをぶら下げるタイプは風に弱いので、やめておきましょう。
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管理場所・日当たり

日当たりか半日陰で育てます。もちろん日当たりを好み、日当たりが悪いと花付きも悪くなります。

水やり

土が乾いたら、という一般的な水やりです。成長が早く、水切れが起き易いので、鉢植え・プランター植えの場合は、水切れしないように、マメに水をやってください。鉢底から水が染み出すくらいにしっかりとやります。

庭植え(地植え)したら、植え付けに水をやったら、後は自然雨でほぼOK。真夏(7月〜9月上旬)はさすがに水切れしますから、水をやってください。

真夏の水やり

鉢植え・プランター植え・地植えに関わらず、真夏の水やりは朝にしてください。昼にやると水が沸騰して根をいためます。朝を逃したら夕方に水をやります。

また、夏は水切れに注意します。開花しているときはよく水を吸い上げるために、特に水切れしやすいです。水が切れると花が落ちます。どうにも水やりが追いつかない場合は、庭植えの場合は株元にワラを敷いてマルチングをして蒸発を防ぎます。鉢植えの場合は鉢に日光が当たらないようにヨシズや寒冷紗で遮光するだけでも効果があります。

病気・害虫

灰色かび病、カイガラムシが発生します。

冬越し?更新して来年も!

冬の水やりは控えめに

越冬させる場合は、室内に取り込みます。冬は生育が止まり、水を吸い上げる力が落ちますので、水は土が乾いてからやる程度にします。

冬の管理場所

霜が降りる地域ならば、室内に取り込んで管理します。その場合も日当たりです。取り込むときに、全体を半分ほど刈り込んでおきます。刈り込んでおくことで根の負担を減らし、越冬の確率が上がります。

挿し芽で増やして更新

スネイルフラワーの苗は意外と高価で、単純なグリーンカーテンならば、ヘチマやゴーヤの方が優れていますし、花ならばアサガオの方がよいです。宿根がいいなら琉球朝顔オーシャンブルーなど)が優秀です。

スネイルフラワーを選択した人は、そういうのに飽きた人でしょう。でも高価な苗を毎年買うのは……それならば、挿し芽で越冬させましょう。

スネイルフラワーは挿し芽が可能です。コレを利用すれば、翌年に苗を買わなくて済みます。挿し芽は失敗もあるので、沢山用意しましょう。4月〜9月に剪定した枝を葉っぱつきで7cmほど切って、赤玉土小粒を入れた挿し木床に挿し、乾燥しないように水をやり、明るい日陰で管理していると発根します。発根したら、ビニールポットに栽培用土(上記のもの)を入れて、ここに植え付けます。
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