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アーモンドの育て方

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アーモンド
目次
アーモンドとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
摘果・摘蕾
収穫(8月)
剪定
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
アーモンドの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
アーモンド
科名
バラ科
属名
サクラ属
学名
Prunus dulcis
別名
扁桃・巴旦杏
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
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アーモンドとは?

アーモンドはバラ科サクラ属の落葉高木で、モモ・スモモアンズと近い植物です。自家不和合性で一本では結実しにくいので、収穫を目指す場合は二本以上植えましょう。品種によっては一本で結実します。

3月〜4月に開花、7月8月に収穫。モモとは育て方がほぼ同じ。寒さに弱く、日本の夏の高温多湿が苦手で、栽培地域は瀬戸内沿岸が適しているが、梅雨の長雨でナッツが腐りやすく、また、台風で落果するので、収穫はわずかとなりますので、日本は基本的に栽培に適していない。

収穫するつもりで育てるのはやめたほうがいいが、花を楽しむのであれば、うーん、まー微妙。花ならサクラ・モモでいいような。スモモを受粉させるために植えることもあります。
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水やり

庭植えの水やり

アーモンドは乾燥に強く、過湿に弱い。庭植えにした場合は根付くまでの3ヶ月は庭植えでも水をやりますが、根付いた後は自然に降る雨だけで十分です。あまりに日照りになるようなら水をやってください。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。梅雨や秋の長雨の時は雨に当てないか、鉢の下にレンガやスノコを敷いて鉢を浮かせて水が排出しやすくしとくといいです。

夏は朝と夕方の2回、水をやっても水切れすることがあります。その場合は、夏だけは半日陰で管理しましょう。
参考:水やり三年…水やりは難しい。(初心者向き)

肥料

肥料はさほど必要ではないです。2月に寒肥として果樹用の肥料をやるか、春に化成肥料をやります。肥料焼けしやすいので根の近くにはまかないようにします。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

冬の落葉時期が植え付けの適期。新芽が動く前がベターですが、あんまり気にしないでいいです。むしろ寒い地域では真冬に植えるのは危険なので春に暖かくなってから植えた方がいいです。また、暑さに弱いので真夏も避けます。

用土

水はけの良い土じゃないとダメ。鉢植えにする場合は、一般的な培養土パーライトを1割〜2割足して使用します。赤玉土腐葉土3に化成肥料を混ぜたものを使います。
参考:必ず新しい土で植えましょう(初心者向け)古い土の処分方法(初心者向け)自宅で出来る古い土の再生方法(中級者向け)

鉢植え

幼木のうちは寒さに弱いので最初の3年は鉢で育てて4年目以降は庭植えにするといいです。

鉢植えの場合は、鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(=軽石)を入れて、鉢底石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、切り戻しをして最後に水をやります。必要なら支柱をします。

植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落として根を整理してから、ひとまわり大きな鉢に植え替えます。極端に大きなものに植え替えると根腐れしやすくなるので注意。

庭植え

庭植えの場合は、深さ50cmと直径1.5mの穴を掘って、掘り出した土に苦土石灰をまぜて中和させます。中和は1週間かかるので、中和が終わってから、その土に腐葉土か堆肥を3割ほど入れ、化成肥料をを混ぜて用土とします。半分ほど土を戻して、根を広げた株を入れて、隙間に土を入れて、高さ50cmで切り戻しします。最後に水をやって完成です。
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庭植えはやや高植えにします。「やや」です。高植えにすることで水はけがよくなります。

アーモンドは接木をしています。継ぎ目部分を地上に出すように植えてください。継ぎ目部分を埋めてしまうとアーモンドから根が出て接ぎ木の意味がなくなります。高植えにするんで埋め込むことにはならないでしょうが。

切り戻しをすると脇芽が出て、枝分かれします。そのままだと一本長い枝になります。

植え付けして2ヶ月か3ヶ月はまだ根が広がりきっていないので、水やりをしてください。

種まき・育苗

3月に種まきをします。一晩水につけて、冷蔵庫に入れておくと発芽率が上がります。庭土に3センチか4センチの深さに埋めて乾かないように水をやっていると一ヶ月ほどで発芽します。暖かくなってくると土の中で腐るので早めに撒いてください。

プランターに用土(赤玉土1鹿沼土1)を入れて種子を10個くらい撒いて、土をかぶせて、発芽して葉っぱが数枚になったら6号鉢にアーモンド一粒の苗に植え替え、鉢植え管理をして育てのでもいいです。

芽が50センチから1mほどになったら、50センチに切り戻して脇枝を出させます。

管理場所・日当たり

年間を通して日当たりで管理する。日本では小豆島や長野県などで栽培されています。過湿が苦手なので、特に夏に比較的(あくまで比較的ですが)カラっとしている瀬戸内沿岸が適地。

鉢植えの場合は夏はあまりに乾燥して水切れするので、夏の直射日光を避けた方がいいです。

越冬

寒さにはある程度は強く、マイナス7度まで耐える。ただし植え付けして3年は雪や霜に当たると枯れる。なので最初の3年は鉢植えにして、寒さに当たらないように管理して(室内に取り入れるか、戸外の軒下で管理)、4年目以降に庭植えする。

鉢植えでも庭植えでも土が凍る根が枯れる。鉢植えの場合はそんな寒い時は室内へ。庭植えした場合は根が凍らないように秋に株元をマルチングする。マルチングは腐葉土やワラなどで株元を覆うこと。マルチングの厚さは10センチくらいで。

摘果・摘蕾

モモなど他の果実類に必要な摘果・摘蕾作業は不要。やらなくても隔年結果(1年おきに実ができること)を起こしません。

収穫(8月)

8月に収穫します。果肉が割れたら、収穫し、内部から仁を取り出し、陰干するか、フライパンで炒ってから食べます。

剪定

切り戻し

発芽して植え付けする頃に芽が50センチから1mほどになったら、50センチに切り戻して脇枝を出させます。一年後に脇枝が何本か出ますので、そのうちから元気のいいのを二本か三本選んで、それを主軸にして伸ばしていきます。あとは不要な枝を落とす程度にします。

徒長枝を取り除いて、全体に満遍なく日光が当たるようにします。幹に風と日光が通るようにします。冬(1月)の剪定は樹形を考えて余分な枝を落としていきます。1月には花芽が目で見てわかるようになっているので冬の剪定がメイン。夏の剪定は補助的なものです。

花芽ができるのは7月から9月。夏の剪定は4月から9月ならいつでもいいです。もちろん7月以降に剪定すると、花芽を落とすことになりますが、密生して風通しが悪いと病気になるので、それより「風通し」を優先した方がいいです。
たまに接ぎ木した台木から枝が伸びます。これはアーモンドではないので速攻で切ってください。

参考:枝の種類(剪定の基礎知識)やたらと実や花をつけるのは危険なサイン

病気・害虫

アブラムシ・コスカシバ・ウメケムシ・黒星病・縮葉病などが発生します。

3月の開花前に石灰硫黄合剤(縮葉病、胴枯病、黒星病)を散布しておくといいです。

特徴・由来・伝承

原産地はアジア西南部。アンズ・ウメ・モモ・スモモとは近種で、同じように果肉もついているが硬くて食べられない。アーモンドで食べているのは種子ではなくて、種子の中にある「仁」。モーセの兄のアロンの杖はアーモンドの木でできていたとか。
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