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セルバチカの育て方

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セルバチカ
目次
セルバチカとは?
水やり
肥料
管理場所・日当たり
植え付け・種まき
花茎を摘む
収穫
病害虫
関連記事
学名などの基礎データ
セルバチカの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
セルバチカ
科名
アブラナ科
属名
エダウチナズナ属
学名
Diplotaxis tenuifolia
別名
宿根ルッコラ・ワイルドルッコラ・ワイルドロケット
水やり
乾かし気味に
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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セルバチカとは?

セルバチカはアブラナ科宿根草多年草)のハーブルッコラと風味が似ているため「ワイルドルッコラ」と呼ばれていますが、ルッコラは2年草でセルバチカとは同科別属で別種の植物です。ルッコラは白い花が咲き、セルバチカは黄色い花が咲きますし、セルバチカはルッコラより風味が強く、辛いです。辛いので好みが分かれます。日本人は通常のルッコラの方が向いていると思われます。しかし、ルッコラが害虫にやられるのに対して、セルバチカは虫にも強くて育てやすいです。
イタリアではルッコアよりセルバチカの方がメジャーでよく料理に利用されています。
まとめ
●栽培はほぼルッコラと同じ。
種子を直播する。発芽率はとてもよい。
●日当たりがいいと葉っぱが硬くなり、風味が強くなる。柔らかくて、まろやかな風味を好むなら遮光するか半日陰などで栽培する。
●花が咲くと葉っぱが硬くなるので、花茎は伸びてきたら取り除く。
●葉っぱの外側から収穫する。
●越冬・夏越しさせて栽培を継続させることはできるが、徐々に弱って小さくなる。

参考リンク
ルッコラ
越冬できるハーブ
一年草のハーブ
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水やり

セルバチカは多湿が苦手。鉢植えであれば土が乾いていたら水をやります。地植えにした場合は自然に降る雨だけでも大丈夫なので水やりはなくてもいいです。ただ、水が少ないとセルバチカの葉っぱの風味が強くなり、辛くなりますので、葉っぱの辛味と相談しつつ、調整するといいです。

肥料

地植えにした場合は追肥は不要。プランター・鉢植えであれば生育時期に適宜、肥料を少量やります。あまり肥料を必要としていませんし、肥料が多いと味がエグくなるので控えた方がいいです。

管理場所・日当たり

夏の直射日光には葉焼けしやすい。また、日当たりだと葉っぱが硬くなりやすいので、柔らかくて辛味の薄いものが好みなら場所を調節しましょう。
耐寒温度はマイナス5度〜0度あたり。寒さに強いので関東でも戸外で越冬も可能です。ですが寒いと生育が止まるので、室内の日当たりで育てると、いくらか生育し、収穫も可能です。

夏越し・冬越しして通年栽培することができますが、連作障害を起こすため、徐々に生育が悪くなっていきます。数年で徐々に消えていきがち。

植え付け・種まき

種まきと収穫時期

種まきと収穫時期
寒冷地…5月〜9月に種まき、7月〜10月に収穫
中間地の春蒔き…4月〜6月に種まき、5月〜8月に収穫
中間地の秋蒔き…9月〜10月に種まき、10月〜12月に収穫
暖地の春蒔き…3月〜6月に種まき、5月〜8月に収穫
暖地の秋蒔き…9月〜10月に種まき、10月〜1月に収穫

用土

用土
プランターの場合は一般的な培養土かハーブ用の土を利用します。
地植えの場合は植え付けの2週間前に深さ30cmを掘り返して、その土に苦土石灰をまいて中和させます。植え付けの1週間前に元の土に対して2割か3割ほどの腐葉土堆肥を混ぜて、化成肥料を1平方mあたり50gほど入れてよく混ぜて用土とします。
●アブラナ科植物と連作障害を起こすので、過去に2年ほどアブラナ科を植えていない場所に植えましょう。

種まき

種まき
最近はセルバチカの種子を店舗(ホームセンターなど)で売っていますし、ないならネットで取り寄せましょう。種子は安いし、長期間保存していても発芽率は落ちないですので、何年かに分けて蒔いても大丈夫ですから種子から栽培しましょう。苗も売っていますので、これを植えてもいいです。

発芽温度は15度〜25度。春か秋に蒔きます。直播でもいいし、苗を作ってから植えてもいいです。例えばプランターに土を入れ、土の上に適当にパラパラと種子を撒いて、薄く土を被せます(2mmとか3mm)。土を厚く被せると発芽しないので気をつけましょう。水をやって、乾燥しないようにしていると数日で発芽します。霧吹きで水をやりましょう。

双葉が出たら半分に間引いて株間2cm以上にします。本葉が2枚になったらまた間引いて株間4cm以上にします。ここで薄い液体肥料を追肥し、株元に土を寄せます。じゃないと株が倒れやすいです。本葉が4枚になったらさらに間引いて株間20cm〜30cmにしていきます。間引いたものは食べられますのでサラダにでもしましょう。
こぼれダネで出てくるくらいなので、適当にやっても大丈夫。

花茎を摘む

アブラナ科の植物である程度の株の大きさになるとトウが立って、花が咲き、種子ができると葉っぱが硬くなって美味しくなくなります。そこで、この「トウ(=花茎)」がニョキニョキと上がってきたら、すぐに取り除くことで、葉っぱが硬くなるのをいくらか防いで、収穫を伸ばすことができます。

セルバチカは基本的に、トウを摘みつつ、長期間、収穫していきます。芽の先を収穫を兼ねて摘むと、摘芯となって脇芽が出て葉っぱが増えます。
●ルッコラは株が大きくなったら株ごと収穫するのが普通です。
●花は食べられます。
●種子をつけさせて、こぼれダネで増やすのもあり。

収穫

種まきしてから1ヶ月〜2ヶ月で収穫できます。草丈が20cmくらいから収穫しはじめます。外の葉っぱから収穫してもいいですし、株ごと収穫してもいいです。セルバチカの場合は随時、外側の葉っぱを収穫するのが一般的です。

外側の葉っぱを収穫しつつ、まめにトウ(花茎)を摘んでしまいましょう。

サラダで生で食べることが多いです。
●日当たりがいいと風味(辛味)が強くなる。
●水が少ないと風味(辛味)が強くなる。
●日当たりが悪いと葉っぱが柔らかくなり、風味は柔らかくなる。葉っぱが硬いなら遮光ネットや防虫ネットや寒冷紗などで覆ってしまいます。

病害虫

ルッコラがえらい害虫が発生するのに対してセルバチカは風味が強いからなのか、あまり害虫被害はないです。また病気もほとんどないです。といっても、全然害虫被害がないわけじゃなく、アオムシ(モンシロチョウの幼虫)、アブラムシハダニといった被害はちゃんとあります。ただ、ルッコラほどじゃないってだけです。

虫が発生すると少量であれば手で取り除きますが、基本的に農薬は使いたくない。なので防虫ネット(もしくは寒冷紗)で覆って虫の侵入を防ぎましょう。夏になると蒸れるのでネットは外します。
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