クロトンの育て方

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クロトンの基礎データ

クロトン
科名
トウダイグサ科
属名
コディアエウム属
学名
Codiaeum
別名
変葉木・ヘンヨウボク
水やり
水を好む
場所
日の当たる室内
難易度
上級者向け
クロトンの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

クロトンとは?

クロトンはトウダイグサ科の常緑低木。マレー半島などの暖かい地域の植物で寒さに弱いです。雌雄同株で、夏に白い花も咲きますが花に鑑賞価値はほぼなく、葉っぱの色合いを楽しむ観葉植物です。

さまざまな色合いの園芸品種がありますが、育て方は同じです。ちなみにクロトンは新芽では緑で、日光が当たることで色合いが変わっていきます。日光が不足すると緑のクロトンのままなので、葉焼けしない程度には日光を当てるようにしましょう。
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花言葉

花言葉は妖艶。色合いや艶などからのイメージでしょうね。確かに夜に見ると…

管理場所・日当たり

春・秋の管理場所・日当たり

クロトンは日光を好みますので、日当たりか半日陰で管理します。日当たりが悪いと葉っぱの色合いが悪くなるため、夏以外は日光にしっかりと当ててあげましょう。

夏の日当たりについて

夏は日光が強すぎると、葉焼けを起こします。必要であればカーテンやヨシズや寒冷紗などで遮光します。葉焼けは葉っぱの葉緑素が日光で焼けて抜ける症状で、発生すると回復はしないので、葉焼け部分が見苦しいなら切り取りましょう。

越冬のコツ

冬もできるだけ日光に当てます。

クロトンは10度以下で活動が止まり、ちょろちょろと落葉しはじめます。5度以下になると枯れ始めるので、5度以上を維持するようにします。昼間に暖房がかかっているリビングなどで管理しましょう。そういう場所では夜に暖房を切っても5度以下になることはなかなかないです。

冬は生育が鈍くなっているので水やりも控えましょう。
●クロトンは葉っぱが短く太いものほど、寒さに強く、葉っぱが薄くて大きいものほど寒さに弱い傾向があります。5度以上・10度以下というのは目安で、葉っぱの薄いものは8度〜10度あたりで枯れてしまいます。

冷暖房の風に注意

クロトンに限らず、冷暖房の風は非常に乾燥していて、これが直撃すると枯れます。直撃さえしなければ大丈夫です。直撃を避け、乾燥予防のために葉水をしましょう。

水やり

土が乾いたら水をしっかりとやります。鉢の底の穴から水が出てくるまでしっかりとやりましょう。次に水をやるのは土が乾いてからです。土が乾いていないうちに水をやっていると、根腐れを起こします。また、受け皿の水は溜まっていたら、捨てましょう。

春と秋は様子を見つつ水をやりますが、ほぼ毎日か二日に一回、水やりをすることになります。夏は毎日、水をやることになります。朝と夕方の2回水をやらないと水切れします。2回やっても追いつかない場合は、管理場所を再考しましょう。
●葉っぱに霧吹きで水をやると、水切れを抑えつつ、ハダニ予防にもなります。ハダニは葉っぱの裏に潜むので、葉の裏にも霧吹きをかけてあげてください。
●葉っぱは濡れた布やティッシュでホコリを取りましょう。ホコリがついていると格好悪いのもありますが、光合成を阻害されて生育にもよくありません。戸外で管理している場合は、上からバシャーっと水をかけてあげましょう。

冬の水やり

冬は寒さでクロトンの活動が鈍くなっていて、吸い上げる力が弱まっているため、土の表面が乾いても、土中に水が残っています。「土が乾いているから」と水をやっていると、春を待たずに根腐れで枯れます。そこで冬は土が乾いてから数日経ってから水をやるようにします。土の中の水分は持ち上げてなんとなく分かるといいですが、分からない場合は土壌水分計で計りましょう。

植物は葉っぱからも水を吸収していますので、冬は土への水やりを控えて、葉っぱに霧吹きで水をやる「葉水」をします。
●水やりの頻度は環境によるので、「何日に一回」というのはあくまで目安です。
●また冬に水やりが多いと徒長の原因になります。

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肥料

肥料があるとよく生育しますし、葉色もよくなります。春〜秋の高温の生育時期に液体肥料を二週に一回やるといいです。もしくは一ヶ月に一回緩効性化成肥料をやります。他の時期…特に冬に肥料をやると根を傷めてしまうので、肥料はやらないでください。
●化成肥料ではなく、有機肥料をやってもいいですが、有機肥料(油粕など)だとコバエが発生しやすいし、匂いもする。室内で管理することが多いので化成肥料や液体肥料が好ましい。

植え替え・植え付け

時期と頻度

植え替えは5月〜8月の高温時期に行います。室内が15度以上を保てるならば、いつ植え替えをしてもかまいませんが、そうでないなら5月〜8月の…できれば5月に行うといいです。頻度は2年に一回です。

ちなみに店頭に販売しているクロトンの鉢は根詰まり寸前なので、購入直後に植え替えるといいです。メキメキと元気になります。また、店頭販売のクロトンの土は「黒い」ですよね。あれはピートモスが多いためです。ピートモスは水もちがいいのですが、一般家庭では冬に根腐れを起こす原因となるので、夏の間に水はけのよい…一般的な観葉植物の土に植え替えた方が冬の水やりの失敗が減ります。

用土

一般的な観葉植物の土で植え付けます。自作する場合は赤玉土7ピートモス3を混ぜたものを使います。もしくは赤玉土4鹿沼土3ピートモス3など。室内で管理することが多いので、腐葉土は避けた方がいいです。腐葉土はコバエが発生することがあるし、匂いもします。

植え替え手順

古い鉢から株を取り出し、根が張っているなら根を少しほぐして植えます。根があまり張っていないなら土は崩さずに植え替えます。鉢植えの底の穴を網で塞いで、その上に軽石を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

鉢は基本的にひとまわり大きな鉢に植え替えます。ひとまわり大きな鉢に植え替えられなくなったら、土を三分の一ほど崩して植え替えをするようにします。できるだけ土は崩さない方が失敗しにくいです。
参考:鉢の大きさ(号)と土の量

剪定・切り戻し

5月〜8月の生育時期に、邪魔な枝を切り、風通しがよくなるように間引きます。必要でないなら剪定はしなくてもいいです。
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病害虫

ハダニ
ハダニは小さな虫で葉っぱの裏に潜んで、汁を吸う。そのため、葉っぱの色が悪くなっていく。観葉植物にとって致命的。乾燥が苦手で、葉っぱの裏に霧吹きで水をかけていると予防できる。排泄物にスス病が発生するので、早めに駆除しましょう。

アブラムシ
アブラムシはハダニ同様に汁を吸い、排泄物にスス病が発生する。1匹から大量に増殖し、新芽にたかり奇形にさせたり変色させたりと、厄介な害虫。発生したら対応の薬剤で駆除する。もしくは前もってオルトランをまいておく。

カイガラムシ
カイガラムシは全身を蝋のようなもので覆った害虫で、蝋のせいで薬剤が効きにくい。見つけたら歯ブラシで削ぎ落とす。排泄物にスス病が発生する。

スス病
スス病は害虫の排泄物に発生する黒いカビ。それ自体で植物が枯れることはほぼないが、見た目が悪い。上記の害虫を駆除するのが最大の予防法。
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