サルビアホットリップスの育て方…いちごミルクという名前でも流通している
目次
サルビアホットリップスとは?いちごみるく?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり剪定病害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- サルビアホットリップス
- 科名
- シソ科
- 属名
- アサギリ属
- 学名
- Salvia microphylla
- 別名
- チェリーセージホットリップス
- 耐寒
- マイナス7度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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サルビアホットリップスとは?
サルビア・ホットリップス(チェリーセージホットリップス)は
シソ科アサギリ属の
宿根草。
チェリーセージとして流通するサルビア・ミクロフィラと、似た姿のサルビア・グレッギーと、その交配種のサルビア・ヤメンシスの中の何かの交配種です。性質・育て方はチェリーセージと同じです。
庭植えにすると
水やりもほとんど不要で、長期間咲いて夏の暑さにも枯れず、冬も地上部が枯死するものの越冬します。株は大きくなるが地下茎でどこまで広がることはない。
手間が掛らず、育てやすく、
ハーブの香りがあり、他の植物の虫除けにもなるなど、いいことづくめのガーデニング材です。ただ、よく開花するといっても花が小さく、チラホラと開花するものなので、人によっては「思ってたのと違う」と不満を持つ人もいます。近所に開花している株があれば見てから購入を判断した方がいいです。
樹高1m〜1.5m
他のサルビア・セージ類については以下のページを参考に。
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いちごミルクは
流通名・商品名で正式な品種名ではないです。商品名というのは、苗を作った時につける名前です。
水やり
庭植えの水やり
庭植えにすれば、根付くまでは水をやりますが、その後は降雨だけで十分です。真夏に日照りが続くようならば水をやってください。
鉢植えの水やり
鉢植えにした場合は、土が乾いたら水をやってください。土が濡れているうちは水をやらないようにします。サルビアホットリップスは乾燥気味を好みます。
冬は寒さに当たって枯れ込むことがあります(残ることもある)。枯れ込んでも根が生きていれば、春になればまた芽吹くので、諦めずに冬の間もちょくちょく水やりをしましょう。
肥料
春から秋の開花する時期に薄い液体
肥料を2週間に一回やるか、緩効性化成肥料を1ヶ月に一回少量やります。肥料がないと多少開花が鈍くなりますが、そもそも痩せ地でも育ちますし、肥料がなくても枯れることはほとんどないです。生育が鈍いと思ったら肥料をやる程度にしましょう。
植え付け・植えかえ
時期
春(4月〜5月)か秋(9月〜10月)に植え付け・植え替えをします。真夏は避けます。植え替えの時に株分けもできます。鉢植えの場合は2年〜3年に一回植え替えをしましょう。
用土
鉢植えにする場合はハーブ用の土で植え付けをします。もしくは一般的な
培養土でもいいです。庭に植える場合も出来ればハーブ用の土で植え付けをするといいです。元の土があまりに
水捌けが悪いならば、川砂・
赤玉土などを入れて水捌けをよくしてから植えましょう。
鉢植え
8号鉢〜
10号鉢に1苗を植え付けます。
鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)でふさいで、その上に水捌けをよくするために鉢底石(
軽石・ごろ石)を2cm〜3cmほど入れ、
用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れていきます。鉢を揺らすと隙間ができるので、また用土を入れていきます。最後に水をやります。水をやって土が凹んだら、また土を足してください。これで完成です。
古い土をおとして同じ大きさの鉢に植え替えることもできます。その際は傷んだ根を取り除き、地上部も半分ほど
切り戻しましょう。植え替えのときに株分けもできます。
庭植え
植え付けの2週間前に庭に直径30cm深さ20cmほどの穴を掘り、よく耕して
苦土石灰を混ぜて中和させておきます。中和に1週間〜10日かかるので、待ってから元の土に対して2割か3割ほどの
腐葉土か
堆肥を追加して、化成肥料を少量入れてよく混ぜて用土とします。これから1週間寝かせて土を馴染ませるといいです。
あとは穴に用土を半分戻し、株を入れて、隙間に用土を入れていきます。最後にしっかりと水をやって完成です。
石灰と肥料が化学反応を起こすため、ずらして混ぜます。
管理場所・日当たり
日当たりで管理します。
半日陰でも生育しますが、室内ではなく戸外で管理しましょう。
夏の暑さで花が白単色になったり、赤単色になったりしますが、涼しくなると白赤の二色咲きに戻ります。これは夏の暑さでホットリップスが弱り、元の性質(ミクロフィラやグレッギー)が出たのではないかと思われます。
サルビアに割りに夏の暑さにも強いので戸外の庭植えに適しています――というか鉢植えにするのは勿体ないです。広がりすぎず、葉っぱがある間は甘い香りがし、手間が掛らず非常に便利。また
コンパニオンプランツとして他の植物に
アブラムシが付かなくなる効果もあります。
冬
耐寒性がマイナス7度と強いので、関東でも冬も戸外で越冬可能です。ただし土が凍結すると枯れますので土が凍るような場所では
マルチングして防寒しましょう。
剪定
梅雨前に刈り込んで、夏は開花を休ませると
摘芯になって脇芽が増えて秋以降に花が増えます。といっても、ホットリップスって花がすごく多いものでもないので、やらないでもいいです。
ただ、梅雨前に刈り込むことで株全体を小さくまとめる効果がありますので、ホットリップスが大きく暴れて困るなら、切り戻しはした方がいいです。
二年目以降は株全体が木質化して大きくなって枝が暴れます。バッサリと
剪定することで小さくまとめられます。剪定には強いのですが、あまり強い剪定をすること枯れることがあります。株全体の半分くらいの剪定とどめておきましょう。
病害虫
バッタが発生して葉っぱを食べます。バッタはメス1匹で産卵して個体が増えるので被害が見られたら早めに薬剤を散布した方がいいです。基本的には病
害虫は発生しないです。
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