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アジュガ(レプタンス・十二単)の育て方
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シソ科
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最終更新
2024-04-20
画像投稿
アジュガの基礎データ
科名
シソ科
属名
アジュガ属
学名
Ajuga reptans
別名
アジュガ・レプタンス、西洋十二単、西洋キランソウ
耐寒
0度
水やり
水を好む
場所
外の半日蔭
難易度
初心者向け
アジュガとは?
アジュガは
シソ科
の植物で匍匐性の暑さ寒さに強い常緑
多年草
。耐陰性があり、多少の日陰でも広がる
グランドカバー
としてよく利用されます。日陰でも広がりますが別に日当たりが苦手なわけじゃなく、日当たりだとなおのことよく広がります。
アジュガはビューグルという名前の
ハーブ
として血止めや鎮痛剤として使われてきました。
関東南部以西であれば越冬して増える。一日に1時間ほどしか日の当たらない場所でも育つ強い植物です。ランナーと呼ばれる茎を伸ばして横にどんどん広がっていくので、環境が合えば、広がりすぎて困るくらいに成長します。環境に合わないと全然広がらないが、合致するとよく広がります。ランナーとは別に
種子
(
こぼれ種
)でも増えるので、意外なところからも生えてきます。グランドカバーに適しています。
アジュガやジュウニヒトエを植えると、
雑草
が生えにくくなります。ただし葉っぱの色が濃いので、アジュガだけでグランドカバーするのはデザイン的につらいですが、葉の色が濃い…というか黒いので、明るい葉の他の植物の近くに植えると互いに引き立ってきれいです。
草丈
10cmから20cm
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水やり
アジュガは根が浅く、乾燥に弱いです。
土が乾いていたらしっかりと水を上げてください。湿度のある土を好みます。乾燥に弱いので、特に夏はしっかりと水を与えてください。ただしあまりに湿度が高いと葉っぱが蒸れて傷みますので、多湿対策に根もとの葉っぱを間引いてやります。
鉢植えの水やり
土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいにしっかりとやります。受け皿の水が溜まっていたら捨ててください。水が腐ってしまうと
根腐れ
します。
庭植えの水やり
アジュガは多少湿っている環境を好みますので、庭植えでも土が完全に乾燥しないように
水やり
をします。水やりが少ないと、生育が悪くなって徐々に消えます。
肥料
肥料
は控えめにしたほうが花つきは良いです。開花時期に液体肥料を二週間に一回やり、開花が終わったら緩効性化成肥料(
油かす
でも可)を少しやります。油かすであれば一株辺り10g程度。肥料があったほうが株が大きくなるので肥料はやりましょう。
肥料が多すぎると葉っぱが増えるばかりで花が咲かないので注意します。
植え付け
植え付け時期
上の月別の表には春と秋を植え付け時期としましたが、真夏と真冬を避ければ植え付け時期は特にないです。多年草で耐寒性もあります。意外と
ホームセンター
などでは売ってないので、店で見かけたら購入して植えると良いです。
用土
植える土は
水はけ
のよい水持ちの良い土が好ましいです。一般的な花と野菜の
培養土
か、これに川砂を1割ほど足すと良い。水をやれば、ある程度は保水するけど、時間が経てば水は流れていく…ってもの。具体的な配合割合は
赤玉土
7に
腐葉土
3+緩効性化成肥料。一般的に売っている植物向けの土でも大丈夫です。
鉢植え
鉢底の穴を網で塞ぎ、その上に鉢底石(
軽石
)を置いて、その上に
用土
を入れて株を入れて隙間に土を入れていき、最後に水をやって完成です。
植え付けて二週間はしっかりと水やります。根が張るまでは水が切れないように。
植え替えならば古い土を三分の一ほど落として、新しい土で植え替えをする。植え替えの際には株分けも可能です。
庭植えの植え方
庭の土を15cmほど掘り返して、
苦土石灰
を混ぜておきます。苦土石灰を混ぜてから二週間後、庭土に対して3割から4割ほどの腐葉土か
堆肥
を入れて混ぜます。その土に緩効性化成肥料を入れて混ぜて、そこに株を植えていきます。株間は20cmから30cmほど開けて植えます。ランナーが伸びて広がるのでこのくらい広げてもいいです。
植え付けて二週間ほどは土が乾かないように水をやります。
徐々に弱る
鉢植えでも庭植えでも同じ場所で4年以上育てるとアジュガの生育が鈍くなり、弱る。その場合は土を交換したり、移植する。
植え付けて三年が繁殖のピークで、その後は生育が衰える。原因は「
連作障害
」…だと思う。掘り返して土を入れ替えると盛り返します。
ランナーとこぼれダネで増える
アジュガはランナー伸ばして、範囲を広げていきます。ランナーは株元からニョキニョキ出てきます。庭植えすると広がるので、広げたくない場合は引っこ抜いたり、広がってほしくない部分との間に、板を入れて広がらないようにします。また種子でも広がります。
広がるけど、駆除できないほどじゃない。植えた土とあまりに土質が違うとそこから広がりにくいので、配合を変えた土を入れて、広がりを抑えることもできる。
管理場所
耐陰性の強い植物です
半日蔭でもしっかりと成長します。一日に一時間程度しか日が当らないような場所でも育つほどに耐陰性が強い植物です。日陰でも開花します。逆に日が当たりすぎて乾燥すると根を傷めますので、強い
西日
や直射日光があたって乾燥する場所は避けてください。
アジュガは日光が好きな植物なので本来は日向でも良い。乾燥しないようにしっかりと水をやれるのであれば、日向でも良い。むしろ日当たりを好みます。でも、アジュガの良さは耐陰性の強さ。無理に日向で育てる意味はないです。
寒さには結構強い
耐寒性はあるのですが、霜にあたると葉っぱが枯れてしまいますので、軒下に植えるか、霜が降りる時期は霜よけをしてあげてください。ただし霜に当たったから根まで死んでいるとは限りません。根が生きていれば地上部が枯れていても春には芽吹きます。
耐寒温度は0度。土が凍ると完全に枯れる…と書いていたんですが、ユーザーさんの投稿によると札幌でも戸外で越冬するそうです。逆に暑さに若干弱い。夏は暑さより気をつけたいのは「乾燥」ですが。
花ガラを摘む
アジュガは春に開花します。花がしおれてきたら花を摘みます。
花茎
の根元から摘んでください。萎れた花のことを「
花ガラ
」といいます。花ガラを放置していると、種子が出来、種子へ栄養を回すために次の花が咲きづらくなります。
花ガラは腐って
病気
のもとになるので、取り除いたほうが良いです。
こぼれダネ
でも増えるので、こぼれダネを狙うならば、花ガラは多少は残しておくと良いです。
病害虫
灰色カビ病
気温が下がった時期に雨が降ると発生しやすい。梅雨と秋の長雨に時期に発生して、腐って枯れる。原因は名前のとおり「カビ」。ベンレート水和剤を散布すると回復するかもしれない。梅雨や長雨の時期に前もって葉っぱをむしって風通しを良くすることで予防できる。
灰色カビ病の生態と予防と薬剤のまとめ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
ウドンコ病
白いカビが発生する。ウドンコ病の原因菌はそこいらへんに常在しているので、発生を完全に避けることは出来ないです。アジュガが健康であれば、発生してもいずれは回復するが、環境があっていないとそのまま枯れることもある。対応する薬剤スプレーを散布して様子を見て、それでも病気部分が広がるなら、病気部分を切除してスプレーする。
ウドンコ病
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
アブラムシ
新芽や葉っぱの汁を吸う。一匹でもいると増えるので、早めに駆除したい。対応する薬剤を散布する。前もって
オルトラン
剤をまくといい。これも株が健康だと被害は少なめになるので、環境があっていると発生しても大したこと無く済む。
アブラムシの生態と防除と薬剤のまとめ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
ハダニ
ハダニは小さなクモの仲間。乾燥すると発生し、葉っぱに水をかけると予防できる。アジュガは多少湿った環境を好みますので、ハダニが発生する時点で水不足。
ハダニ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
ハバチ
ハバチの幼虫が発生する。春から秋にかけて芋虫で葉っぱを食害する。アジュガは日陰で生育させることが多く、そういう環境では被害があると回復に時間がかかるので、発見次第、薬剤で駆除したい。オルトランが効くので他の
害虫
対策をしていれば被害はそうでもないです。
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