サンビタリア(ジャノメギク)の育て方…水やりは?植え付け手順は?
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キク科
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最終更新
2024-03-03
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サンビタリアの基礎データ
科名
キク科
学名
Sanbitalia
別名
蛇目菊
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
サンビタリアとは?
サンビタリア(ジャノメギク)は
キク科
ジャノメギク属(サンビタリア属)のアメリカ・メキシコ・グアテアラに自生する
一年草
。従来は中央が黒いプロクンペンス種(Sanvitalia procumbens)がよく流通していましたが、現在は比較的
病気
に強いスペシオサ種(Sanvitalia speciosa)がよく流通しています。
春に種を撒くか、苗を植えて夏から晩秋まで咲き続けるキク科の植物です。暑さに強いですが、湿度に弱く、また、霜に当たって枯れてしまう
一年草扱い
の植物です。
梅雨・長雨に弱いために、植える場所に苦慮します。また過湿に弱いため、
寄せ植え
するのは組み合わせが難しい。鉢植えにする場合は単独で。
草丈
10cm〜20cm
従来種は、茎が長く伸びて野趣あふれる…という咲き方をしますが、サンビーニ・スタービーニといった園芸新品種は、かなり小さくまとまります。
水やり
乾燥に強く、多湿に弱いので、水をやりすぎると腐って枯れてしまいます。出来るだけ乾燥気味に管理するのはサンビタリアを育てるコツです。
庭植えの場合でも軒下など雨の当たらないところに植えることになるので、鉢植えでも庭植えでも同じように土が乾燥してから水をやります。土が濡れているうちは絶対に水をやらないでください。
多湿にしない・水をやり過ぎない。土が濡れている状態を長くしないようにします。
肥料
肥料
は少なくても大丈夫です。市販されている花と野菜の土で植え付けをした場合は土に肥料が入っているので、しばらく…開花して1ヶ月は大丈夫ですが、その後は肥料が切れてしまいます。
長く花が咲くので、10日に一回は液肥をやります。リンの多い肥料をあげるとよいです。窒素が多い肥料だと葉っぱばかりが茂って、花が少なくなります。
植え付け
種まき
3月ー4月に種まきをします。栽培の
用土
をポットに入れて、
種子
を3粒入れて、薄く土をかぶせます。分厚く土をかぶせると発芽しません。発芽したらハサミで切って間引いて一本立ちにします。葉っぱが4枚以上になったら、庭や鉢に植え付けます。
植え付けの時期は?
春(4月〜5月)に霜が降りなくなったら苗を植え付けて春〜秋に開花を楽しむか、夏の高温多湿が終わった9月に苗を植えて2ヶ月ほど開花を楽しみます。どちらも霜が降りるころには枯れてしまいます。
用土
弱アルカリ性か中性の
水はけ
のよい土を好みます。市販している土か、市販されている土に川砂を混ぜて水はけを良くしたもので植え付けします。もしくは
赤玉土
5
腐葉土
3川砂2を混ぜたもので植え付けをします。
庭植えの手順
梅雨の長雨が苦手なので、庭植えするにしても軒下などの雨の当たらない場所に植えます。
植え付けの2週間前に、深さ30cmを掘って、掘り出した土に
苦土石灰
を1平方mあたり150gほど入れて中和させます。1週間で中和反応し終わるので、1週間後に庭土に腐葉土か
堆肥
を元の土に対して2割〜3割ほど追加して、よく混ぜて用土とします。1週間寝かせると土が馴染んで根が広がりやすくなります。
土を半分戻して、株を入れて隙間に用土を入れていき、最後にしっかりと水をやって完成です。株同士は25cm〜30cmほど離して植えてください。
直根性で根を傷つけると生育不良になります。一旦植えると移植・植え替えは出来ませんし、植え付けの際は苗の土はほぐさず、根をいじらないようにして植え付けてください。
鉢植えの手順
鉢は6号〜7号に1苗を植えます。植え付ける鉢の底の穴を網で塞いで、
軽石
を2センチほど入れます。その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れていき、最後に水をやって完成です。
苗の土は解さずに植え付けてください。
管理場所・日当たり
日光を好みますので、日当たりの良い場所で管理して下さい。多湿に弱く、梅雨の長雨に晒されると、腐って枯れてしまうので、梅雨や秋の長雨の時期は軒下に移動させます。
庭植えする場合は、水はけのよい土の場所に植え付けをします。梅雨に強い雨に当たると
根腐れ
を起こしますので、灰カビ予防剤を散布することで、予防が出来ますが、面倒かつ一般的ではありませんので、鉢植えにして、軒下管理がおすすめ。
サンビタリアの剪定
4月〜6月に
摘芯
をかねて株全体を3節か4節ほど
切り戻し
ます。切り戻すと3週間〜1ヶ月ほどで盛り返して開花します。それとは別に梅雨・
夏越し
のために6月の梅雨前に、半分に切り戻し、葉っぱもむしりって、風通しをよくしてください。
病気・害虫
ウドンコ病
ウドンコ病
は春〜秋の乾燥する高温時期に発生しやすいです。株が健康であれば発症しても枯れることはないです。また、
剪定
して風を通すことでも予防できます。
★
灰色カビ病
灰色カビ病
は低温で湿度の高い環境で発生するカビの一種です。風通しをよくすることでかなり予防できます。発症したら、カビた部分を取り除き、殺菌剤を散布して、枝をさばいて風通しをよくしましょう。
アブラムシ
アブラムシ
は汁を吸う小さな虫で、新芽などのやらかい部分を主にたかって弱らせます。新芽にたかられると全体の生育が悪くなるので、発生したら、少量であればてで取り除き、大量なら薬剤で駆除します。
ナメクジ
ナメクジ
は春〜秋の湿度の高い環境で発生します。見た目も不快ですし、被害があるので誘引駆除剤を使いましょう。
特徴・由来・伝承
サンビタリアの一般種は中心部が黒く、見た目が小さな
ヒマワリ
に似ています。乾燥に耐性があり、多湿に弱い。キク科の
メランポジウム
にも感じが似ていますが、メランポジウムは乾燥に弱く、サンビタリアとは性質が真反対。同じ感覚で
水やり
をしていると枯らしてしまいます。
一株で高さ10センチ、直径40センチほどのコンモリとした姿になります。
グランドカバー
として利用されることもあります。メキシコ・グアテマラが原産。明治時代に渡来。
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