フィカス・ルビギノーサの育て方

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フィカス・ルビギノーサ
目次
フランスゴムの木の特徴は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
剪定
病気・害虫
特徴・由来・伝承
最後に…
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
フィカス・ルビギノーサ
科名
クワ科
属名
フィカス属
学名
Ficus rubiginosa
別名
フランスゴムの木
耐寒
5度
水やり
水を好む
場所
室内
難易度
中級者向け
フィカス・ルビギノーサの植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。
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フランスゴムの木の特徴は?

フランスゴムの木はオーストラリア東部に自生するクワ科フィカス属の常緑高木。通常のゴムの木に比べると葉っぱが小さく、室内インテリアとして使いやすい…雰囲気を邪魔しないので、おしゃれなカフェ・美容室などでよく見かけます。

剪定などすると切り口から白い樹液が出てきて、その樹液に触れると、ラテックスアレルギーの人はカブれることがありますので作業のときは必ず軍手などしましょう。
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水やり

基本としては「土が乾いたら水をやる」というものです。土が濡れているのに水をやっていると根腐れをおこします。土を触ってみて、湿り気を感じたら水はやりません。受け皿の水は捨ててください。一回の水やりで鉢底から水が染み出すくらいにしっかりとやってください。毎日ちょっとずつ土を濡らす程度に水をやるというのが、一番根腐れを起こすやり方です。

水やりのタイミングは風通しや土の配合や気温や植物の健康状態など様々な要素があって、コレとは言えません。大体の目安としては春と秋は週に一回程度。夏は二日か三日に一回。冬は一カ月に一回。というペース。あくまで目安です。
●大きな鉢や縦長のかっこいい鉢に植えている場合、土の表面が乾いていても鉢の中心部にはタップリと水が残っていることがあります。土壌水分計で計測するといいです。
●徐々にコツをつかんでいくしかないです。
●ゴムの木に限らず観葉植物を枯らす原因の一位は水のやりすぎです。

水切れにも注意

フランスゴムの木は水が切れると葉っぱが落ち始めます。日光が足りていて、根腐れしてないのに落葉するなら水切れを疑います。水やりの間隔を短くしていきましょう。多少水切れして落葉したくらいでは枯れません。リカバリーは十分可能です。

葉水

年間を通して、霧吹きで葉っぱに水を吹きかけることで乾燥を防ぎます。主に冬の乾燥時に葉っぱが乾燥して落ちないようにするための対処ですが、霧吹きをすることでハダニを予防できるので、春から夏にやってもいいです。特に室内で管理していてクーラーをかけると乾燥しますので、必ず葉水をしましょう。

また、葉っぱにホコリが積もるので、濡らした布で拭いて取り除くといいです。もしくは戸外に出して、水をかけて洗い流すといいです。

冬の水やり

気温が下がって活動が鈍くなっているので、土の表面が乾いていても、土中には水がたっぷりと残っていることがあります。土が乾いてから、数日経ってから水をやります。もしくは、土壌水分計で計測してから、水やりの判断をするといいです。

冬は暖房で乾燥しているので、土への水やりを控えても葉水は継続してください。
割り箸を突っ込んで、付着した土で濡れているか確認したり、鉢を持ち上げてみてその重さで判断することもあります。

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肥料

生育時期の5月〜9月に液体肥料を週に一回か、2週に一回やるとよく生育します。肥料が不足すると葉色が悪くなりますが、あんまり生育して大きくなっても困るので、様子を見て調節するといいです。
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植え付け・植えかえ・種蒔き

時期・頻度

植え替えは根詰まりするようならする程度で、目安としては3年に一回程度。

植え替えの適した時期は霜が降りないなら4月でもいいですが、気温が上がる5月から7月あたり。8月9月でもいいですが、植え替えのストレス(ダメージ)を取り返す前に冬が来るかもしれないので、早い方が無難です。鉢の底から根が出ていたり、水をやっても水切れするようなら根詰まりを疑います。根詰まりを起こすと下葉から葉っぱが黄色くなって落ちます。

用土

植え替えをするならば、観葉植物用の土を利用します。観葉植物の土には有機肥料が入っていないのでコバエが発生したり、匂いがしたりしません(しにくい)。自作する場合は赤玉土(小粒)5腐葉土4川砂1か赤玉土(小粒)5腐葉土4バーミキュライト1を混ぜたものを利用します。

鉢植えの植え替え

鉢から株を取り出し、古い土を三分の一ほど落として、新しい用土で植え替えをします。変色した腐った根は落とします。根のスペースと地上の葉っぱは連動しているので、土を落として、新しく根を広げるスペースを作ることで、地上部の葉や枝が伸びます。土を落として、新しい土を足して、スペースを作ってあげてください。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。 これで完成です。
植え替え後はできれば日陰で養生するといいですが、そこまでしなくてもいいです。

管理場所・日当たり

基本的には室内の日当たりか、明るい場所で管理します。日光が不足すると葉っぱの色が悪くなり、ひょろ長くなったり、落葉したりします。ガンガンと日光を浴びせる必要はないのですが、長期間室内で管理しているとどうしても不足するかも。健康的に育てるならば、年間を通して葉焼けしない程度に日光を当てたいです。

日光量についてと、オフィスなどで枯れる理由については室内と戸外での日光量の違いオフィスで観葉植物が枯れる原因のページを参考にしてください。

環境変化に弱い

フランスゴムの木は環境変化に弱く、場所を動かすと葉っぱが落ちます。これは場所が変わるとその場所用の葉っぱに入れ替えるためで、病気ではなく「環境適用」の「健康な反応」です。しかし負担が掛かっているのも事実で、頻繁に移動させるのは危険です。
理想は一年中、動かさないこと。

参考:環境が変わると葉が落ちる

冷暖房の風に注意

冷暖房の風は非常に乾燥していて、この風が直撃すると枯れます。直撃を避けて、葉水をして乾燥を防ぎましょう。

20度以上になるとよく生育します。直射日光に当たると葉焼けすることがあるので、屋外の半日蔭か、室内の明るいところで管理します。

春にいきなり戸外に出すと直射日光でも葉焼けすることがあります。冬の間に弱い光に慣れたために、ちょっと強い光で傷んでしまうからです。温かくなったら日蔭で10日→半日蔭10日→日当たりへ、というように徐々に馴らしてやると葉焼けを防げます。
葉っぱに白い斑(フ)が入った品種は葉焼けが起きやすいです。

真夏の直射日光には葉っぱが傷んでしまいます。夏は戸外の半日陰〜日陰で管理するか、室内で管理する場合はカーテンで50%遮光するなど対策が必要です。

ベランダや戸外の日陰で管理するとよく生育します。フランスゴムに限らずフィカス類は風が通って気温があると、よく生育します。生育すると水を欲しがるので水切れしないように気をつけましょう。また生育すると根詰まりし、根詰まりすると生育が止まるので、植え替えを検討します。

越冬

水やりを控えることで、寒さに強くなり、5度まで耐えられます。観葉植物としては耐寒性がある方です。霜に当たれば枯れてしまいます。関東でも軒下なら戸外で越冬するが、そんなことをすれば葉が傷むし、強い寒波が来れば枯れるので、普通は冬は室内で育てます。

冬も出来るだけ日当たりのよい場所で管理してください。

剪定

春〜夏の生育時期に邪魔な枝を切ってしまいます。樹液にカブれることがあるので、軍手をしてください。綺麗なハサミやナイフで切ります。

病気・害虫

たまにハダニ、カイガラムシが発生します。カイガラムシは古い歯ブラシなどで、こそぎ落としてください。カイガラムシは風通しが悪いと発生しやすいです。

ハダニ・カイガラムシは葉っぱに水をかけることでかなり予防できます。特にハダニは葉っぱの裏に潜んでいるので、葉水をするときに葉裏にかけるとよりよいです。

特徴・由来・伝承

ゴムの木というと葉っぱが大きくて、日本の家にはちょっと手に余る、ということが多いですが、フランスゴムの木は葉っぱが小さく、また仕立てやすくて、芽吹きもよく、耐暑・耐寒性があって観葉植物としては育てやすい。ちょっとおしゃれなインテリア観葉として品薄気味。

「フランス」というのはこのゴムの木を広めたのが「ルネ・ルイヒ・デフォンテーヌ」というフランス人学者であることから来ています。自生地はオーストラリアの東部。
学名のルビギノーサは「鉄さび」という意味。葉っぱの裏が鉄さびの色のためか?

最後に…

フランスゴムの木はインテリアとして使い勝手がいいですが、慣れていない人は…主に水やりの感覚を掴んでないなら、枯らすかもしれませんし、まぁまぁ高価なんですよね。枯らしたなら、まずはさらに栽培しやすい観葉植物(室内で育てやすい観葉植物)で再挑戦してみてください。

それではまた。
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