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ツピタンサスの育て方

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ツピタンサス
目次
ツピタンサスの特徴は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
病害虫
剪定
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
ツピタンサスの植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ツピタンサス
科名
ウコギ科
属名
シェフレラ属
学名
Schefflera pueckleri
別名
シェフレラピュックレリ
水やり
水控え目
場所
日の当たる室内
難易度
中級者向け
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ツピタンサスの特徴は?

ツピタンサス(シェフレラピュックレリ)は北インド〜中国に自生するウコギ科シェフレラ属の植物。ツピタンサスという名前は旧属名ですが、現在でもツピタンサスで流通していることが多いです。

真夏の直射日光には葉焼けしますが、日光量が多いと葉っぱがツヤツヤになりますので、夏以外はできれば日光に当てたい。剪定すると脇から新芽がでてきますが、回復まで時間がかかるので、摘芯はやめたほうがいいです。

気温20度前後でよく生育します。空気中の湿度が高い環境を好みますので、過湿するか、葉っぱに霧吹き(葉水)を掛けてあげてください。
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水やり

鉢の土が乾いたら、鉢底から出てくるくらいに水をしっかりとやります。指で触って、湿りを感じるなら水やりはしません。毎回、確かめるようにしましょう。受け皿に水が溜まっていたら水は捨ててください。土が乾いてから水をやるようにしてください。気温が20度以上になると生育がよくなり、土が乾燥しやすくなります。一方で10度以下になると生育が止まり、水を吸い上げる力が落ちます。

水のやりすぎ注意

ツピタンサスに限らず、観葉植物を枯らす原因の多くが「水のやりすぎ」。根腐れします。土が乾いていないのに水をやったり、表面的には土が乾いているけど、内部では水がたっぷり残ってる!ってこともあります。よく分からない場合は割り箸を突き刺して中が濡れているかどうかを調べます。もしくは土壌水分計で計測してから水やりの判断をするとミスが減ります。
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根腐れしてくると葉っぱの先が黒く変色します。

葉っぱに霧吹きを

ツピタンサスは湿度の高い環境で自生する植物です。土に水をやるだけでなく、葉っぱに霧吹きで水分を補給してあげてください。これを葉水といいます。葉水は毎日一回するといいです。

葉水をすることで、ハダニの予防にもなります。ハダニは葉っぱの裏に潜んでいるので、葉裏にも霧吹きで水をかけるといいです。葉水の代わりに濡れたティッシュやタオルで吹いても良い。ツピタンサスの葉っぱにホコリが溜まると、それが光合成を邪魔してしまう。できるのならば戸外やベランダで株全体に水をバシャーっとかけてあげるといい。

冬の水やり

冬は生育が止まっているので、水やりの頻度を減らしてください。土が乾いてから数日経って水をやる程度にします。そのくらいに控えます。水やりを減らすのは、根腐れ防止もありますが、水やりを減らしてツピタンサスの水分量を減らすことで、体液の濃度が濃くなり、寒さに強くなります。防寒の目的もあるので、断水はしませんが頻度は減らしましょう。

用土水はけが良いものであれば、冬も鉢底から水が出るくらいにやります。水はけの悪い土ならば、水量を減らし、土の表面を濡らす程度にしておきます。

肥料

生育時期には液肥を2週間に一回やるか、二ヶ月に一回緩効性化成肥料をやります。肥料が切れると葉っぱの艶が悪くなります。ツピタンサスはあまり肥料を必要としておらず肥料が切れても、それで枯れることはないので、様子を見つつ調整しましょう。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

鉢底から根が出ていたら、植え替えを考えてください。二年に一回植え替えをします。春から夏に植え替えをします。大きな鉢に植え替えると大きく育ちますので、あまり大きくしたくないならばほどほどの大きさの鉢に植えます。

植え替えは8月の暑い時期を避けた温かい時期(5月から9月)に行います。
根詰まりをすると葉っぱの先が黒くなる。

用土

ツピタンサスは水はけの良い土を好みます。用土は観葉植物の土を利用します。もしくは観葉植物の土2に対して赤玉土小粒1を混ぜて水はけを良くしたほうがいいです。土を自作する場合は赤玉土6酸度調整済みピートモスバーミキュライト1を混ぜたものを利用します。
一般的な培養土には腐葉土が張っているが、観葉植物の土は腐葉土の代わりにピートモスが入っている。腐葉土は臭うから一般的な培養土は室内で管理するツピタンサスには向いていない。

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植え替えの手順は?

一回り大きな鉢を用意し、その鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を3センチほど入れ、その上に株を入れて、用土を隙間に入れていく。株の土は落とさないほうがいいが、同じ大きさの鉢に植える場合は、根を落とさないように土を落として、地上部も半分ほどに切り詰めます。

最後にしっかりと水をやって完成です。
ツピタンサスは生育が遅い植物ですので、切り詰めると復活まで時間がかかる。同じ大きさの鉢ではなく、一回り大きな鉢に植え替えるほうがいいです。

管理場所・日当たり

春・秋の管理

ツピタンサスは直射日光には葉焼けするので、半日陰や明るい日陰や、室内の明るいところで管理します。室内で管理する場合も直射日光は避け、レースのカーテン越しに日光を当ててください。

とはいえ本来は日光を好む植物で、出来れば春と秋は戸外の半日陰や明るい日陰で管理してしっかりと成長させてください。春と秋に日光に当てると株がしっかりして葉っぱがつやつやになります。

あんまりに日陰や日当たりの悪い場所で管理していると、葉の色が悪くなり、葉っぱが黒くなり落葉したり、徒長(=ひょろ長くなる)します。室内で育てる事が多いですが、室内の中でも日当たり育てるようにしてください。
室内の明るいところより、戸外の木漏れ日の場所の方がずっと光量が多いので、室内より戸外の方がよく生育します。できれば戸外で管理すると株が健康になります。

夏の管理場所は?

真夏の直射日光には確実に葉焼けします。夏は室内で管理して、カーテンなどで遮光します。もしくは戸外の木漏れ日の当たる場所や明るい日陰で管理します。暑さには強いので、暑さ対策は不要です。

越冬・冬の管理は?

越冬させるには5度以上必要です。冬は必ず室内で管理します。霜に当たると枯れる。秋まで戸外で管理していると忘れて室内に取り込み忘れて枯らすことがありますので気を付けてください。最低気温が10度切ったころには室内に取り入れましょう。

昼間に人が生活している場所では暖房がかかっていて、寝る時に暖房を切っても5度以下にはほとんどならない。なので室内で越冬は十分可能。
●できれば10度以上が好ましい。
●霜が降りない地域(暖地)では庭植えも可能です。

冷暖房の風が当たらないように

クーラーや暖房の風が当たると乾燥します。ツピタンサスは湿度の高い環境を好みますので、冷暖房の風が当たると乾燥で枯れてしまいますので、風が当たらないようにしてください。直接当たらなければいいです。

直撃は避けても部屋の湿度が低くて乾燥はするので、霧吹きで葉っぱに水をかけて、乾燥を予防します。
冷暖房の風は非常に乾燥していて、どんな植物でも…サボテンであっても直に当たるとカリカリになって枯れます。

病害虫

アブラムシ
アブラムシは葉っぱの汁を吸う虫。少量でもすぐに大量に増える。薬剤を散布して殺すか、水やりのときに吹き飛ばすかする。

ハダニ
ハダニは小さなクモの仲間で、葉っぱの裏から汁を吸う。乾燥すると発生するので、葉水をやれば予防できるので、葉裏に水をかけましょう。

スス病
スス病はアブラムシやカイガラムシの糞から発生する「カビ」。黒いカビで見た目が非常に悪い。こすってもなかなか落ちない。室内で観葉植物として管理するツピタンサスに発生すると目も当てられない(まぁ、あんまりないけど)。アブラムシ・カイガラムシを駆除するのが一番。

カイガラムシ
カイガラムシは動かない虫。汁を吸って株を弱める。歯ブラシやティッシュでこそぎ落とすか、薬剤を何度も散布する(成虫には薬剤が効かないので一回では駆除できない)。多少なりとも発生する。早めに対処しないとカイガラムシは増えるし、スス病が発生する。

ナメクジ
ナメクジは葉っぱを食べる。葉っぱにヌラヌラの通り跡があったらナメクジ。誘引剤でおびき寄せる薬剤があるので、それで一網打尽にするが、戸外に置いているならどうしてもやってくる。

ダンゴムシ
ダンゴムシは本来は腐食物を食べるだけで植物には害がないが、食べるものがなくなるとツピタンサスの新芽を食べる。見た目に不快なので、対応する薬剤で駆除しましょう。

剪定

伸びて邪魔になったり、大きくなりすぎたら好きな長さ・高さに切り戻します。切った下の節から新芽が出てきますので、多少乱暴に剪定しても大丈夫ですが、ただ成長が遅く、なかなか回復しないので無理に剪定しない方がいいです。

枝を曲げて仕立てる

幹が柔らかいうちに紐で引っ張ったり、針金で固定して樹形を好きに変えることができます。切り戻して新しく出た枝を曲げる。でも、一般的にはしない(業者じゃない限りは)。

特徴・由来・伝承

観葉植物として管理が楽で初心者向きの便利な植物です。ツピタンサスという名前でよく流通していますが、ツピダンサスとかツピタンツスとか読み方は色々とあるみたいです。ツピタンサスは古い学名のTupidanthus calyptratus(ツピタダンサス・カリプトラタス)から来ていて、現在はシェフレラ・ピュックレリが正式な名前ですが、ながくツピタンサスで流通していたのでそちらが一般的な名前になっています。
マレー半島・インドが原産。

葉っぱや全体の雰囲気がカポックに似ています。
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