キンポウゲの育て方

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キンポウゲ
目次
キンポウゲとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
花ガラ摘み
病害虫
特徴・由来・伝承
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
キンポウゲ
科名
キンポウゲ科
属名
キンポウゲ属
学名
Ranunculus japonicus
別名
金鳳花・ウマノアシガタ・馬足形
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
キンポウゲの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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キンポウゲとは?

キンポウゲはキンポウゲ科の全国に自生する多年草の野草。日当たりのよい野原や土手に咲きます。冬は地上部が枯れますが、春には芽吹きます。

日本に古来からある野草で、寒さにも強く初心者でも育てられます。ただし、発芽が難しい(条件が厳しい)こと、他に流通していて派手な植物が多いこと(キンポウゲの花は地味)、全草(葉、茎、根)に毒が含まれていて、食べたり傷口に汁が触れると中毒症状を起こし、ひどい場合は死ぬこともあること、から現在は栽培に好まれていない。

春に花が咲き、種子を残します。種子だけでなく根茎でも広がり、徐々に繁殖範囲は増えていきます。一つ一つの花は小さいのですが、群生すると非常にキレイで、息を呑むほどです。
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水やり

鉢植えの場合、土が乾いていたら水をしっかりとやってください。庭植えしたのならば降雨だけで大丈夫です。日照りになり乾燥するようであれば水をやってください。

肥料

肥料があるとよく生育します。春〜秋のうち、真夏を除いた時期に液体肥料をに週に一回やるか、春と秋に一回づつ緩効性固形肥料をやります。
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植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

植え付け・植え替えは秋に
秋に植え付けをして、冬を越して春に花を咲かせます。もしくは春に植え付けをします。鉢植えの場合は一年か二年に一回、植え替えをします。植え替えの際には株分けも可能です。根茎に「芽」がついているので、この芽を均等に二つか三つに分けて、別々に植え替えましょう。

用土

水はけのよい土で植えます。市販されている花と野菜の培養土に川砂や鹿沼土軽石を2割ほど追加して水捌けをよくして使います。もしくは山野草の土で植え付けをします。鉢植えでも庭植えでもかまいません。

鉢植え

根茎で横に広がるので、口の広い鉢を用意します。深い鉢でなくていいです。
鉢底の穴を鉢底網で塞ぎます。網はホームセンター・百均で売っています。その上に土の流出を防ぎ、水はけをよくするための鉢底石(軽石)を2cmほど入れます。その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水やりをします。 植え替え後の一週間は日陰で管理し、水やりをしっかりとやって養生します。

庭植え

庭植えする場合は、前もって一週間前に深さ15cm〜20cmの穴を掘って、元の土に対して1割ほどの腐葉土堆肥を混ぜておきます。水捌けが悪いのであれば、川砂か鹿沼土かパーライトかを加えてよく混ぜて水はけをよくします。もしくは高植えレイズドベッドなどで水はけをよくするのでもいいです。ここに株間30cmほど空けて植えます。

種子から育てる?

開花後の8月あたりに種子ができます。種子は熟して落ちるまで放置しておいて、落ちたら採取。すぐに種まきします。用土は上記の用土か、種まき培養土にまく。発芽は翌年の春〜夏。開花までは発芽から2年かかる。かなり大変なので一般的には株分けで増やします。

管理場所・日当たり

年間を通して、風通しの良い、日当たりのいい場所で管理します。梅雨時期に弱ることがありますので、できれば梅雨時期は雨の当たらない場所に移動させてください。また、真夏の強い直射日光には葉焼けすることがあります。葉焼けしても株が枯れることはなかなかないですが、見た目があまりに悪いようなら、寒冷紗やヨシズで遮光してあげます。

冬は霜が当たらないようにし、凍結は避けます。

花ガラ摘み

花が終わったら、花茎ごと摘んでしまいます。放置していると種子を作ろうとして次の花が咲きづらくなり、株が弱ります。

病害虫

炭そ病
芽が黒く変色するカビの一種。病変部分は取り除き、殺菌剤を散布する。他の植物にも感染する。泥はねを防ぐことである程度予防できる。
炭そ病
炭そ病
病害虫

ウイルス病
ウィルスが原因で治療はできない。葉っぱに色むらが出て、徐々に弱っていく。発症したら即、掘り出して廃棄するべきだが、症状が一定しておらず、また、すぐに枯れこむわけでもなく、判断(と決断)がなかなかつかない。
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白絹病
白い菌糸が見られることから白絹病と呼ばれる病気。突然、株が枯れて白い菌糸が見られる病気。

軟腐病
グチョグチョに腐って枯れる。水のやりすぎ、梅雨・長雨時期に雨ざらしにしたのが原因。水やりを控えるか、土の水捌けをよくすることで予防できます。

アブラムシ
新芽にたかり、新芽が奇形になる。早めに取り除きましょう。薬剤で駆除するか、前もってオルトランを散布しておく。ウィルス病を運んでくるため、早めに対処したい。
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ナメクジ
春から秋の湿度の高い環境でよく見られる。葉っぱに歩いた跡としてヌエヌラと光るものがあったらナメクジ。葉っぱを食べる上に、見た目も不愉快。誘引駆除剤がよく効くので、庭やベランダに見られるなら、キンポウゲ栽培とは関係なしにまくといいです。
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ヨトウムシ
夜になると土中から出てきて葉っぱを食べる蛾の幼虫。葉っぱを派手に食べられているのに、犯人が見られず、フンだけが見られるならヨトウムシ。薬剤を散布して駆除します。
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ヤスデ・ダンゴムシ
ヤスデ・ダンゴムシは基本的には枯葉や腐食物を食べるため、被害はないが、見た目が悪いのと、これらがよく見られる環境は基本的に「水のやりすぎ」「過湿」状態です。
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特徴・由来・伝承

キンポウゲはラナンキュラス
多年草の植物。キンポウゲの学名はラナンキュラス ジャポニクス。直訳すると日本のラナンキュラス。そのためにラナンキュラスをキンポウゲと書いて販売していることがよくありました。

キンポウゲ科は有名人揃い
キンポウゲ科にはトリカブトニリンソウアネモネオダマキオキナグサクレマチスクリスマスローズフクジュソウ、そしてラナンキュラスと、有名どころが揃っています。キンポウゲ科の植物には毒草が多く、食すと死亡することも。毒草であるということは同時に薬草にもなるということで、薬草になる植物も多いです。

キンポウゲといえば
よくキンポウゲと呼ばれる植物は黄色い5つの花びらを持ったエナメル質の質感の花を咲かせる華奢な植物、というイメージです。これは正確には「ウマノアシガタ」と呼ばれる植物で、キンポウゲは八重のものを特別にさしていた名前でした。つまりウマノアシガタの八重のものを特別にキンポウゲと呼んでいたわけです。スピンオフが本編を食う、よくある話です。
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