ブッドレア紅姫の育て方
目次
ブッドレア紅姫とは?水やり肥料植え付け・植えかえ株の増やし方管理場所・日当たり病害虫その他関連記事学名などの基礎データ
x最終更新- 植物名
- ブッドレア紅姫
- 科名
- フジウツギ科
- 属名
- フジウツギ属
- 学名
- Buddleja davidii Miss Ruby
- 別名
- ベニヒメ
- 耐寒
- マイナス25度〜マイナス30度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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ブッドレア紅姫とは?
ブッドレア紅姫は
フジウツギ科の
ブッドレアの
園芸品種。JCラウルストン樹木園のデニス・ヴェルナー博士によって開発された。
矮性種で樹高が低く抑えられ、樹形はドーム状になる。落葉
低木。花の色は赤紫で、枝がよく分かれ、よく開花する。葉っぱも若干
銀葉(若干ですよ)で花と葉っぱのコントラストが美しい。
種子は不稔性で発芽しないので、あちこちから生えることはない。
蜜源植物で蝶やハチを呼び寄せるので「
バタフライブッシュ」とも。蜂がよくやってくるので、それが苦手な人は避けるべきです。
暑さ・寒さに強いが、
過湿に弱い。植え付けの時は水はけの良い土に植える。
仲間に少し薄い赤紫のブッドレア藤姫、白花のブッドレア雪姫、青紫花のブッドレア藍姫がある。
樹高120cmから150cm
横幅120cmから150cm
最初に簡単にまとめ
●ブッドレア紅姫はフジウツギ科のブッドレアの園芸品種。
●矮性で樹高が低く、樹形はドーム状になる。
●耐寒温度はマイナス25度からマイナス30度とかなり寒さに強い。
●乾燥に強く過湿に弱い。
●庭植えにしたら降雨だけでほぼOK。
●花がよく咲くので追肥する。
●日当たりで育てる。
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水やり
庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる。乾燥に強く、過湿に弱いです。基本的には乾燥気味に管理しましょう。
鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。乾燥に強く、過湿に弱いので土が濡れている間は
水やりをしないでください。
根腐れを起こします。受け皿の水は捨ててください。冬は生育が鈍くなっているので土が乾いてから数日経って水をやります。
肥料
庭植えの場合、非常によく開花し、
肥料が切れると開花が止まる。植え付けの時に
腐葉土・
堆肥をよく土に混ぜ込んだ上で、春から秋にかけての3月5月9月に緩効性化成肥料をやる(もしくは継続的に春から秋に肥料をやる)。3月の肥料は新芽のために肥料。5月はこれからの花のための肥料。9月は開花で失われた栄養を補う肥料。
鉢植えの場合、春から秋にかけて緩効性化成肥料を月に一回やる。真夏は暑さで開花が止まるようであれば肥料はやめておく。冬は活動していないので肥料をやらない。
植え付け・植えかえ
時期
植え付けに適しているのは春(3月4月)の新芽が動き始める前だが、花が咲いている時期に流通する。花が咲いているものを植え付け・植え替えするのは避けた方がいいが、土を落とさず、根をいじらなければ植え付け・植え替えは可能。
鉢植えの場合は2年に一回植え替えをしますが、根をいじると生育不良を起こすため、鉢がどんどん大きくなり、手に余りますし、水やりが面倒なので庭植え推奨です。
用土
過湿に弱いので水はけの良い土で植える。
一般的な花と野菜の
培養土で植えるか自作する場合は
赤玉土小粒7腐葉土3を混ぜたものを使う。庭土に3割ほど腐葉土か堆肥を追加して混ぜて
用土として使う。庭土が粘土質な場合は、植えないか、
軽石小粒や川砂を追加して水はけをよくする。
鉢植えの植え付け・植え替えの手順は?
鉢植えの場合は、根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意します。根をいじると生育不良を起こして枯れるか、枯れる寸前までいくので、植え替えるときは土を落とさず、根を崩さないようにする。
鉢は現在より1号か2号大きな鉢にします。
鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて隙間に土を入れていく。鉢を揺らすとまた隙間ができるので、また用土を入れて隙間をうめていき、隙間ができなくなるまで繰り返す。最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
庭植えの植え付け
庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
●水はけが悪い土地ならば、
高植えにする。
●植え付けをするときにブッドレア紅姫の根をいじらないで、根についた土も落とさないで植え付けること。ブッドレアは移植が苦手で根をいじると生育不良を起こして枯れることもある。
●一度庭植えにしたら移植はできない。
株の増やし方
挿し木
6月か7月に、元気の良い、葉っぱの綺麗な枝を10cmほど取り、切り口側の葉っぱを取り除き、
水揚げをする。水揚げは水を貼ったコップにつけること。30分から1時間ほどで葉っぱの先まで水が行き渡り、シャキっとする。赤玉土単用の苗床を作り、そこに切り口を土に埋めておき、日陰で乾燥しないように管理していると2週間か3週間で発根する。発根しても鉢屋庭に植え替えるのは9月10月。そこまでは
挿木の苗床で管理する。
●発根したら
半日陰に移動させる。
●切り口に発根剤を塗ると成功率が上がる。
種まき
ブッドレア紅姫は種はできず、出来ても発芽しない。
管理場所・日当たり
日光を好み、夏の暑さに若干弱いところがある(真夏は暑さで開花が減る)のですが、それで枯れることはないので、とにかく日当たりで管理する。半日陰では花が減り、ブッドレア紅姫の良いところがなくなってしまう。
冬
耐寒温度がマイナス25度とかマイナス30度とか、かなり寒さに強い。霜が降りると落葉するが、春には芽吹く。
暖地では落葉せず、常緑で越冬する。
●土が凍結しても枯れない。
病害虫
アブラムシ・コウモリガ・
テッポウムシ・
アザミウマ(
スリップス)・
ハダニ・
ウドンコ病など。
●コウモリガが発生し、枯れることがある。
●春から夏はテッポウムシが発生する。発生したら、オガ
クズのような糞が落ちていますので、侵入した幹の穴を探し、薬剤を注入しましょう。
その他
剪定・切り戻し
従来のブッドレアより小さくまとまり、大きくなっても人の背より低いドーム型になるので、剪定はしなくてもいい。剪定するのであれば新芽が出る前の11月から3月の間に行う。この時期に剪定すれば、春以降の
花芽を落とすことにはならない。
あとはヒコバエや枯れた枝を整理する程度。
トラブル
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