ネメシアの育て方…越冬のコツは?切り戻しはなぜ必要?
目次
ネメシアの特徴は?管理場所・日当たり剪定・切り戻し花の色が褪せた・落ちた?植え付け・植えかえ水やり肥料病気・害虫最後に…関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ネメシア
- 科名
- ゴマノハグサ科
- 属名
- ネメシア属
- 学名
- Nemesia caerulea
- 耐寒
- マイナス3度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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ネメシアの特徴は?
ネメシア(ネメシア・カエルレア)は南アフリカに自生する
ゴマノハグサ科ネメシア属の
多年草(
宿根草)。耐寒温度はマイナス3度で寒さに強く、越冬は簡単です。
ネメシアには
一年草もあり、昔は一年草が主だったのですが、現在は本種のネメシア・カエルレア(=宿根ネメシア)の改良品種がよく流通しています。
冬を越して毎年開花するような気がするんですが、この宿根ネメシアは株の寿命が2年か3年程度で、継続して開花させるためには
挿し木や種まきで株を更新しないといけません。また夏の暑さに弱いので、夏に消えて無くなることも多いです。そう考えると宿根ですが、実質
一年草扱いと考えても差し支えないものです。
樹高20cm〜30cm
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管理場所・日当たり
春・秋・冬はできるだけ日当りのいい場所で管理します。日光が少ないと茎が間延びして、ヒョロヒョロとした姿になります。日光が少ないと花も咲きませんので、真夏以外はできるだけ日光にしっかりと当ててください。
越冬
耐寒温度はマイナス3度。多少の寒さでは枯れはしません。関東でも越冬可能ですが、霜には当てない方がよいので、冬は軒下に移動させるか、何かの植物の下になるような場所で管理してください。一回の霜では枯れませんが、何度か霜に当たると徐々に弱っていく感じです。
土が凍結すると枯れます。土が凍結する地域で庭植えしているなら
マルチングをして土が凍結しないようにするか、鉢植えで室内に取り込みます。
乾燥した寒風に晒されると傷んでしまうので、冬は寒風の通らない場所で管理します。
夏越し
夏の暑さに弱いために、夏越えが問題になります。
暖地では
夏越しは難しいです。梅雨前に
剪定して風通しをよくしておいて、梅雨は雨に当たらない場所で管理し、夏は風通しの良い
半日陰か日陰で管理します。
水やりも控え、雨に当たらない場所で管理します。過湿になると腐って枯れやすいです。
地域や環境によっては夏によく枯れるので、夏に枯れる一年草だと考えた方が気が楽です。
剪定・切り戻し
宿根ネメシアは
四季咲き性なので、かなり長く(真夏と真冬を除いてほぼ一年中)、そして旺盛に咲いてくれます。開花すると、徐々に伸びてきて花ばかりが伸びていき、花に栄養を奪われて株にエネルギーが足りなくなり、弱ってしまいます。
そこで、生育時期に花が一段落したら、株全体を半分ほど
切り戻します。
摘芯となって、脇芽が出て、次の花が咲きやすくなります。新芽が伸びやすくしてやると、株が成長し、次の花が咲いてきます。よく茂り、開花するので切り戻したら、必ず
肥料をやってください。
梅雨前に夏越しのための剪定
夏の蒸れが苦手なので、梅雨前に株全体を半分の高さに切り、傷んだ葉を取り、茎をさばいて減らし、風通しをよくします。夏を越せば、また涼しくなった秋に開花します。
花の色が褪せた・落ちた?
夏や冬はネメシアにとって環境が悪いために、花が止まります。花が咲かなくなると花の色が抜けてしまいますが、
病気なのではなくて、健康な現象です。気温が適切な温度になればまた開花し始めます。もしも気温が適切になったなのに開花しないのであれば、日光不足・肥料不足・
根腐れ・
根詰まりを疑います。
植え付け・植えかえ
時期
植え付け・植え替えは春か秋にします。鉢植えの場合は一年に一回は植え替えをするようにします。株が老化して2年か3年で弱るので、何度も植え替えることはないです。大体は夏に枯れる一年草扱いです。
同じ品種を継続して育てたいならば、挿し木で増やしましょう。
種子から増やすこともできるんですが、親の性質を受け継がないので、挿し木の方がいい。ただし、何年も同じ品種を育てると飽きるので、枯れたら新しい品種を買い換えるほうがモチベーションが維持できていいです。
用土
土は市販されている花と野菜の
培養土で植えつけます。もしくは一般的な培養土に
パーライトか川砂を1割混ぜて
水はけを良くしてから植えるとよいです。
庭植えする場合は植える場所の土を掘り返して二割か三割ほどの
腐葉土を追加してよく混ぜておきます。
鉢植えの植え付けの手順
株と株は15センチから20センチは空けます。鉢植えなら6号〜7号に1苗、9号〜
10号鉢なら3苗、65センチの
プランターなら3苗を植えます。
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に
用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
植え替えの時は春から秋に古い土を二割ほど落としてから、根の負担を減らすために、地上部を半分ほど刈り込んで、一回り大きな鉢に植え替えをします。上にも書きましたが株の寿命があり、一般的には植え替えまではせず、来年、新しい品種を買います。
庭植えの植え付けの手順
深さ20cm〜30cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か
堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きにある規定量を入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。複数株を植える場合は株同士は20cm〜25cm空けて植えてください。
挿木
挿し木(
挿し芽)で増えます。
3月から6月か、9月から10月の生育が良い時期に、10センチほどの新芽を取って、
赤玉土小粒単用の苗床に挿して、乾燥しないようにしていると一ヶ月ほどで発根します。発根剤を塗ると確率が上がります。
水やり
鉢植えの土が乾いたら、鉢底から、水が出てくるくらいにしっかりと水をやってください。受け皿の水は捨ててください。水が腐って根腐れの原因になります。宿根ネメシアは過湿を嫌います。水をやり過ぎると蒸れと根腐れで枯れてしまいますので、乾燥するまで水をやらないようにします。
庭植えにした場合は、乾燥時期でない限りは水やりは不要です。
花に水がかかると花がしぼむので、花に水がかからないように、株元の土に注ぐようにすると良いです。
肥料
ネメシアは肥料が不足しても株が弱くなり、下草が減り、スカスカになっていきます。開花時期には液肥を月に二回か三回与えてください。濃い肥料をやると根を傷めるので、肥料は説明書きの2倍に薄めたものを水の代わりにやってください。
病気・害虫
アブラムシ・ハダニ
アブラムシ・ハダニが発生します。見つけ次第、薬剤をまいて殺します。ハダニは乾燥すると発生しますので、葉っぱに水をかけると予防できますが、ネメシアは夏の過湿を嫌うので、ある程度はハダニは発生するものだと思ってください。
灰色かび病
湿度の高い状態が続くと灰色のカビが発生します。茎・葉っぱが茂って風通しが悪くても発生するので、定期的に刈り込むようにすればある程度は予防できます。梅雨や秋の長雨に雨ざらしにしていると発生しやすいです。風通しが良くなれば改善します。
ウィルス病
葉っぱが黒く変色して枯れこみ、環境を改善しても治らないのは「ウィルス病」です。ウィルス病は治ることはなく、また他の植物に感染するので、早めに掘り上げて焼却処分にします。ウィルス病は感染した植物とハサミを使いまわしたり、アブラムシなどがウィルスを運んでくるものです。
●剪定するときはハサミを消毒することで予防できます。
最後に…
春か秋に植え付け、秋なら冬〜春に開花します。冬〜春の
寄せ植えにもよく利用されるので、寄せ植えに挑戦するのもいいですよ。一緒に植える植物は
冬から春の寄せ植えの候補の一覧のページを参考にしてください。
また、同時期の秋〜冬に植えて、春に開花する植物は
春に開花するオススメのガーデニング材にまとめてあるので参考にしてください。
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