グリーンネックレスの育て方

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グリーンネックレスの基礎データ
グリーンネックレス
科名キク科
属名セネキオ属
学名Senecio rowleyanus
別名緑の鈴
水やり乾かし気味に
場所外の半日蔭
難易度上級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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グリーンネックレスとは?

グリーンネックレスは南西アフリカ原産のキク科セネシオ属のつる性多肉植物。略してグリネ。日が当たると、ドンドン成長しますが、直射日光が強いと葉っぱの色合いが褪せてきますので、窓辺などでやわらかい日に当てるようにしてください。秋に白い花が咲きます。

似た植物にルビーネックレスピーチネックレス三日月ネックレスドルフィンネックレスアーモンドネックレスと色々とありますが、中でもグリーンネックレスが弱い。ルビーネックレスの方が栽培しやすいのでそちらがおすすめです。

フラワーアレンジメントの材料として自家栽培しようとチャレンジする人が多いのですが、意外と育てるのが難しいです。グリーンネックレスよりはまずはヘデラアイビー類(アレンジメント目的)、あるいはアロエエケベリアセダム(多肉植物目的)から挑戦してみましょう。
ツタの長さ1m
グリーンネックレス多肉
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水やり

グリーンネックレスは乾燥に強い反面、湿気に弱く、水をやり過ぎると腐ってしまいます。土が乾いてから水をたっぷりとあげてください。土が乾くまでは水をあげないようにしましょう。

雨の当たる場所では管理しないようにしましょう。

特に梅雨や秋の長雨の時期には過湿状態になって、根腐れします。葉っぱが枯れたり、ツルが腐ったりしたら「根腐れ」を疑ってください。風通しが悪いとかなり高確率で腐ります。
多肉植物用の水はけのよい用土(砂に近い)に植えてあって土がすぐ乾く場合は、そこまで雨の心配をしなくても大丈夫です。その場合むしろ、「定期的な自然降雨があれば水やりは滅多にしないでよい楽な植物」になります。

乾きやすいように小さい鉢にしてあるとなおよし。3号~4号前後(手のひらに乗るくらいの大きさ)の鉢で十分育ちます。

夏と冬の水やり

夏は高温で、冬は寒さで生育が鈍くなっているので、水やりを控えます。夏と冬は土が乾いてから3日〜数日たって水をやる程度に控えます。水をやりすぎると根が腐ってきます。

深い鉢に注意

グリーンネックレス:深い鉢に注意
垂れ下がるグリーンネックレスの特徴を生かして、縦長の深い鉢に植えられていることが多いのですが、この深い鉢は土の表面が乾いていても鉢の中では水が残っていて、水をやると根腐れを起こしやすいです。

こういう場合は、鉢を持ち上げて中に水があるかないか、重さで判別できるようになりましょう。持ち上げてみて「あ、軽いな水やりしよう」とか「重いからまだまだだな」と判断します。もしくは土壌水分計で計測して判断するようにします。

もしくはハンギング鉢に植え替えましょう。
土壌水分計
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肥料

春と秋の生育する時期に週に一回か二週に一回、液体肥料をやってください。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

根詰まりを起こすと、グリーンネックレスの根元の方から葉っぱが落ちていきます。
そうなったら植え替えをしたほうがいいでしょう。2年か3年に一回になります。

植え替えに適した時期は春(4月〜5月)。春にし損ねたら秋(9月下旬〜10月)。

用土

用土は水はけのよいものを使います。赤玉土腐葉土2川砂2を混ぜたものか、多肉植物の土かサボテンの土を使います。

すぐ乾くようなもの(一日経てば土の表面が乾いている)であることが重要です。

ただ、4号〜5号の小さな鉢にあまりに乾きやすい土だと玉が小さくなるので、水やりの管理ができるのであれば、水もちの良い土にするといいです。例えば、一般的な培養土に2割ほど赤玉土を入れたものなどです。大きめの鉢だと土中に水が残りやすいので上記の用土がいいですね。

鉢植え

植え替えをする場合は、長いつるを紐で縛ってから作業をしたほうが楽です。

一回り大きな鉢を用意します。極端に大きいと土に水が残って根腐れの原因になります。また、水はけが悪くなるので深い鉢は避け、管理場所があるなら吊るすタイプの鉢にしましょう。
ハンギング鉢
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古い鉢から株を取り出して、固まった土を落としてから植え替えます。鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから軽石(鉢底石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていきます。植え付け直後は水やりをせず、日陰で1週間ほど養生してから、元の管理場所に移動させて、水やりを再開します。

植え替えの場合は、土を3分の1ほど落として植え替えます。植え替えの際に株分けも可能で、適当に割って別々に植えれば増やせます。

挿木・水挿し

5月〜7月に挿し木で簡単に増えます。7cm前後に切った茎を土に挿していると、発根して植えます。

もしくは水挿しも可能です。葉っぱが10個以上つくように15cm以上の長さを切り、これをコップに水をはって茎を水につけていると2週間で発根します。発根したら土に植えます。ハイドロカルチャーで仕立てること可能です。

管理場所・日当たり

春と秋は直射日光が当たっても大丈夫なので、戸外の日当たりか半日陰で管理します。もしくは室内の明るいところで管理します。

冬に室内で管理していて、春に戸外に出すときはいきなり日光に当てると葉焼けする(春の日差しでも葉焼けする)。そこで日陰で二週間、半日陰で二週間、と慣らしてから日向に出しましょう。

真夏の直射日光に当たると葉っぱが傷みますので、カーテン越しのやわらかい日をあてます。もしくは夏だけは半日陰か日陰で管理して下さい。また、蒸れると腐りやすいので、風通しの良いところで管理します。

室内で管理する場合は冷房の風が直撃しないところで管理してください。

越冬

意外と寒さには抵抗があり、3度程度までは耐えられます。霜に当たると枯れますが、関東以西の平野部では冬も戸外での越冬も可能です。とはいえ、たまにくる強い寒波で枯れることもあるので、基本的に冬は室内管理が無難です。室内の日当たりで管理しましょう。

室内の冷暖房が当たらない場所で管理します。風が直撃しなければいいです。あと、窓の近くは外気に近く、氷点下に下がることもあるので、寒波が来るときは窓から離してください。

問題は水やりです。冬に水をやりすぎて枯れることが多いので控えましょう。

管理場所の雑記

最初から戸外の半日蔭に置いてあると、ほとんど移動させなくて大丈夫という場合もある。大きな鉢の隣(時間帯によってその鉢の陰になる、またはこもれびが当たる状態になる)など、条件はあるが可能です。

雨が当たるが、水はけがよいならあまり心配はいらない。雨が降ったらその分水やりの頻度を控えめにする。よほど長雨が続く場合だけ軒下に移動する。

室内に入れるのは3度より寒いときだけ。

水はけを確保するために小さい手のひらサイズの鉢にする。鉢を台の上に置いたりテラスの上に置いたり高い位置に設置すれば、茎を垂れ下がらせることができる。ただし、小さい鉢は水切れと根詰まりに注意する(根本のほうから葉が落ちるようなら根詰まり)。

室内置きの観葉植物として考えたり、他の草花と同じ頻度で水やりをするつもりだと育てるのが難しい。が、多肉植物なのだと割り切って、屋外で多肉植物として育てるとそこまで難しくはない。エケベリアが育つ屋外環境なら、グリーンネックレスも大抵大丈夫。エケベリアより難しい点があるとすれば、垂れ下がるという形状の珍しさと、茎の細さ(=繊細)と、若干虫に食われやすいところ(エケベリアはめったに虫の害はないがグリーンネックレスはたまに虫に食われる)、入手難易度(品種を問わなければエケベリアはほとんどの観葉植物コーナーで買えるが、グリーンネックレスは置いてある店と置いてない店があったりする)。

病気・害虫

カイガラムシアブラムシヨトウムシバッタ(オンブバッタ)・ナメクジなど。

カイガラムシが発生した場合、他の植物だと歯ブラシで削ぎ落とすってのができるんですが、グリーンネックレスでそれをやるとツルが切れるので、薬剤を使うしかないです。カイガラムシの成虫は薬剤が効きにくいので継続して散布しないといけません。
カイガラムシ スプレー
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特徴・由来・伝承

属名のセネキオはこの属の植物の果実に白やグレイの毛が生えていることから、ラテン語で老人を意味する「セネクス」から来ています。

色合いが鮮やかなので、勘違いしやすいですが、多肉植物と考えてください。葉っぱに水を貯めるようになっているために、乾燥に強い反面、水をやり過ぎると、湿気で腐ってしまいます。
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