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キュウリの病害虫とトラブル

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キュウリの病害虫とトラブル

キュウリの病害虫とトラブル:キュウリの病害虫とトラブル
キュウリにはウリハムシ、コガネムシの幼虫、ナメクジカタツムリアブラムシハダニ・ツル枯れ病・ツル割れ病・ウドンコ病、褐斑病(カッパンビョウ)、炭そ病ベト病などが発生する。その中では「ウリハムシ」「ウドンコ病」が主敵。全体的にキュウリは病害虫が発生しやすいが、密生させず、ツルを切り戻して、日光・肥料苦土石灰をやれば、そこまで深刻にはならないし、発生しやすい害虫には前もって薬剤を散布しておけば、大丈夫。

あとは苦土石灰不足で葉っぱが黄色くなるので、苦土石灰をしっかりとやる。
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キュウリの病気

ウドンコ病

白いカビでキュウリにはよく発生する。株が不健康だと発生しやすい。耐性のある品種があるが、水やり不足などだと環境が悪いと普通に発症する。株を健康にすると予防でき、アーリーセーフなどで予防しておくとかなり抑えられる。
ウドンコ病
ウドンコ病
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
対応している薬剤アーリーセーフ(予防用)、ベンレート(治療)、トリフミン、アミスター、ムシラップ、カリグリーン。

ベト病

葉っぱなどに発生するオレンジ色のカビ。高温多湿・肥料切れなどで株が弱ると発生しやすい。8月末にはベト病が出て収量が減ってげんなりする。ベト病にはダコニールが効果があるが、防除(予防)効果しかないので発症後は効果が薄い(もしくはない)。前もって、ツルが30cm、1m、1.5m、2m、3mまで伸びたときに散布する。ツルの長さを基準に散布するといい。

発症したら石灰を病変の葉にかけて、水を霧吹きして濡らすといい。肥料が不足すると発症しやすいので追肥すると樹勢が戻る。
ベト病の生態と防除(予防)と殺菌剤(薬剤)のまとめ
ベト病の生態と防除(予防)と殺菌剤(薬剤)のまとめ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
●ベト病にはワイドヒッターが家庭菜園用のものがある。
●ランマン、エトフィン、ホライズン

黒星病

週に一回か三日に一回の農薬散布で防ぐ。黒星病の原因菌は土中にいて雨などの泥ハネで感染する。株元にワラでマルチングして泥ハネを防ぐことで黒星病を予防できる。トップジンなど。

ウィルス病

葉っぱにモザイク状の模様が出て、徐々に生育不良になる。アブラムシによって外部から持ち込まれて、接触感染して被害株が増えていく。剪定をするときは、ハサミ・ナイフを消毒して、一株ごとにハサミを替えて消毒することで感染拡大を防ぎます。感染した株は治癒ができないため、即刻株ごと廃棄する。

詳細は以下のリンクを参考に。
ウィルス病…植物への感染経路と予防法のまとめ
ウィルス病…植物への感染経路と予防法のまとめ
病害虫植物への感染経路と種類と予防法のまとめ

キュウリの害虫

ネコブセンチュウ

根コブセンチュウが発生すると、根にコブが出来て、生育が止まってしまいます。引っこ抜くと一目瞭然です。小さなコブが数珠みたいになってます。根コブ線虫対策にはコンパニオンプランツとして「マリーゴールド」がよく言われますが、効果は微妙。畑ならば農薬を使い、鉢植えならば新しい土で植えることで予防できます。
接木苗はネコブセンチュウに強い。
対応薬剤ネマキック、ネマトリンなど

ウリハムシ

ウリ科植物などを食べる虫。葉っぱが穴だらけになり、非常に不愉快。
長時間飛べないので、じっと待っているとどこかに着地する。背後は見えていないので手でつまんで潰してしまう。もしくは地面に落として踏み潰す。朝は動きが鈍いので、朝にペットボトルに落として集める。

垂直に飛べないため、苗の周囲を肥料袋などで囲ってしまうと、ウリハムシはキュウリに辿り着けない。この手法を行灯(アンドン)と呼ぶ。行灯をするか、薬剤を散布するか、手で潰すか(捕獲するか)?となるが、株が少ないなら手でいい。それがどうにも気持ち悪いなら、行灯。株が多いなら薬剤。

ピレステロイド・アドマイヤー・アクタラ・アルバリン・スミチオン・電撃ラケット・ペットボトル捕獲・トレボン乳剤をスプレーで散布するなどなど、対応法は色々とある。羽が濡れると飛べなくなるのでスプレー濡らすと落下する。捕獲しやすい。
●苗が3つ以下なら手作業でいい。5つ以上になると薬剤を使った方がいい。
●中性洗剤(界面活性剤)を希釈したものをかけると、羽の撥水がなくなり飛べなくなる。
●電撃ラケットは最初はいいが、何日か使うと電流が弱くなって、ウリハムシが落下しても死なない。
●ネギ・ニラ・ニンニクイエイオンチャイブタマネギ・アサツキといったネギの仲間を植えるとウリハムシを忌避すると言われています。コンパニオンプランツを参考に。

カメムシ

カメムシが発生すると葉っぱに大量について食べてしまいます。農薬を撒くわけにはいきません。そこでキュウリから少しはなれたところにコリアンダーパクチー)を植えます。するとコリアンダーにカメムシが移動し食べますので、コリアンダーに農薬を撒いてカメムシを殺します。

でもその前に!あなたのキュウリについているのは本当にカメムシですか?? ウドンコ病を食べるテントウムシじゃないですか??? テントウムシは益虫なので殺さずそのままにしておくのがお得です。
カメムシ
カメムシ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
●ウリハムシと同様にペットボトル捕獲機で捕獲するといい。

アブラムシ

アブラムシはキュウリの葉茎の汁を吸う。少量であれば水で吹き飛ばしたり、洗剤を500〜1000倍に希釈したものをスプレーして窒息死させる。牛乳・片栗粉水でも。アブラムシは治療不可能なウィルス病モザイク病)を感染させるので、発見次第、駆除する。
アブラムシの生態と防除と薬剤のまとめ
アブラムシの生態と防除と薬剤のまとめ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ

コガネムシ

コガネムシの幼虫で、根を食べる。鉢植え・プランターだと二、三匹でほとんど食い尽くして枯らす。急激に生育が止まって、水をやっても復活しにくいならコガネムシを疑う。ダイアジノンをまいて駆除する。

トラブル

葉っぱが黄色くなったら

葉っぱが黄色くなるのはマグネシウム不足です。苦土石灰を追加して補給します。苦土石灰は苦土(=マグネシウム)と石灰が一緒になったものです。月に一回、大さじ一杯程度、苦土石灰を株の周囲にパラパラと撒くか、苦土石灰大さじ1を1リットルの水に溶かして、二回に分けて一週間おきでやる。
●植え付け前に土に苦土石灰を混ぜておく。一般的な培養土には最初から含まれています。

葉っぱが縮む

若いうちに葉っぱが縮れるのはカルシウム吸収障害。カルシウム不足。落下傘葉とかチップバーンとも呼ばれる。葉っぱの端っこから細胞が死んで、成長障害になる。原因はカルシウム不足というよりは日照不足と低温。早くに植え過ぎと天候不純。

変なキュウリしかできない

春植のキュウリは夏のなかばには、徐々に株が寿命を迎えて、変な形状のキュウリしかできなくなります。これは仕方のないことで、これを避けるには7月くらいに夏植えの苗を買って植えておけば、継続して収穫ができます。
詳細は
キュウリ(胡瓜)の育て方…1株で何本収穫できる?
キュウリ(胡瓜)の育て方…1株で何本収穫できる?
ウリ科キュウリ属Cucumis sativus L
を参考に。
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