チューリップの育て方…花を長く楽しむコツは?

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チューリップの基礎データ
チューリップ
科名ユリ科
属名チューリップ属
学名Tulipa gesneriana
別名鬱金香
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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チューリップとは?

チューリップはトルコ原産のユリ科チューリップ属の球根植物。一重咲きが一般的だが、八重咲き、ユリ咲き、フリンジ咲き、パーロット咲きと咲き方も多種あり、花いろも多いです。秋に球根を植え、春に花が咲き、夏には地上部が枯れます。夏に球根を掘り起こし、風通しのいい日陰で管理して置いて、秋にまた植え付けをします。
草丈10cm〜70cm

由来・伝承

名前由来ははトルコでターバンを意味する「テューリパ」が由来です。トルコ駐在の新星ローマ帝国大使が「これは何という植物か?」と聞いたところ、トルコ人が形を尋ねているのだと勘違いして「ターバンです」と答えたことから間違って伝わったのが元々といわれる。ところで、中近東ではチューリップは「ラーレ」と呼ばれている。

聖書に出るユリ・バラはチューリップだと言われています。似たような話でアダムとイブが食べるリンゴはイスラエル付近では育たないために元々は「ザクロ」だったといわれています。
ファルハドという青年は村長の娘シーリーンと恋をしていた。村の井戸が枯れたのでファルハドは井戸を掘り始めた。あまりに我を忘れて井戸を掘ったので、水は沸いたのだけども、気が付くとシーリーンは死んでいた。悲しんだファルハドは崖から飛び降り死んでしまう。そのとき流れた血がチューリップになった(ペルシャの伝説)

美しい少女に三人の騎士が求婚した。3人の騎士はそれぞれ王冠・剣・財宝を差し出したが、誰も選べず悩んだ少女は花の精に頼んで姿を変えてもらった。それがチューリップとなった。なので王冠の花・剣の葉・財宝の球根を持っている(オランダの民話)。

商品先物取引のさきがけとなったのがこのチューリップ。17世紀初頭にオランダで栽培の始まったチューリップが投機の対象になり、瞬く間に庶民にまでバブルが広がった。話によると、珍しい一個の球根がビール工場と交換されたことも。

水やり

庭植えの水やり

庭植えの場合は植え付けの際に水をやって以降は、自然に降る雨だけで大丈夫です。ただし、2月以降に芽が出て活動する時期は、庭植えでも土が乾いたら水やりをしてください。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いていたら水をしっかりとやります。土が濡れていたら水はやらないでください。チューリップは乾燥に弱いのですが、常時濡れていても腐ってしまいます。鉢の底から水が染み出すくらいにやり、土が乾燥するまでは水やりはしません。

10月に球根を植えますが、植えてから、芽が出るまで相当時間が掛かりますので、諦めないで水をやってください。チューリップは球根から根っこを張り巡らせるまで時間が掛かります。

5月以降、気温があがり、葉っぱが黄色くなり地上部が無くなったら休眠期間です。鉢植えの場合は植えっぱなしのままで雨に当たらないところに移動し、水をやるのを止めます。休眠期間に水をやると球根が腐ります。もしくは掘り上げます。

肥料

元肥として植え付ける土に肥料を入れておき、植え付け後〜11月と、2月〜地上部が枯れるまでに液体肥料を10日に一回程度あげるか、一ヶ月に一回化成肥料を1回、周囲にまきます。

植え付け

時期

球根は最高気温が15度あたり、最低気温が10度〜5度くらいになる10月中に植えるのがベスト。11月でもいいですが、地域によっては11月以降だと寒さで球根から根が張れなくなることもあります。

用土

水はけのよい、中性〜アルカリ性の土を好みます。鉢植えで植える場合は、市販されている花と野菜の土で植えます。庭植えの場合は、苦土石灰で中和し、土に腐葉土堆肥と化成肥料を混ぜて、植え付けます。あまり粘土質で水はけが悪いようであれば川砂を混ぜて水はけをよくしてから植えてください。

庭植え

30cmほど掘り返し、苦土石灰を混ぜて中和させます。中和には1週間かかるので、1週間後に腐葉土か堆肥を2割〜3割ほど入れ、化成肥料を規定量入れて、よく混ぜて用土とします。

穴に用土を半分戻し、球根を配置します。

深さは15cm。球根同士は10cm離すとか球根2個か2個分離すと書いてありますが、チューリップは球根1個に付き花が1個か2個しか咲かないので球根をぴったりとくっ付けて植えた方が、咲き乱れてキレイに見えます。

チューリップだけでなく、ムスカリビオラやその他の春咲植物を植えたほうがいいです。庭植えの詳細はチューリップの庭植えの手順やコツなどを参考にしてください。

鉢植え

チューリップ:鉢植え
鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2cmから3cmほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、球根を置きます。球根は乾燥を防ぐために、鉢の真ん中の高さに来るように配置し、球根同士は球根一個分か6cm程度空けるように植えます。

隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。 詳細な鉢植えの手順はチューリップの鉢植えの方法を参考にしてください。

管理場所

10月の植え付け後、寒さ(5度を一ヶ月)に当って休眠打破されないと花が咲かないので、日当たりのいい戸外で寒さに当ててください。そのとき、余りに寒風が当たる場所は避けてください。乾燥しすぎて生育不良になります。ちなみに寒さに当たらずに芽を出すと花が咲かないことがあります。

10月〜5月までは、日当たりのいい場所に置いて日を当ててください。日が当たらないと花が咲かない場合があります。6月以降の休眠した後の管理はチューリップの花後の処理と管理・掘り上げについてを参考にしてください。

花を長く楽しむコツ

鉢植えの場合、可能であれば、ツボミが色づいたら半日陰に移動させるといいです。暖かい日当たりで管理していると一気に咲いて開花期間が短くなります。

花が終わった後に雌しべを放置していると、栄養を種子に送ろうとします。雌しべを折るとそれを防げます。もしくは茎を根元から切って、切り花として室内で楽しむのも手です。

ギフトでもらった花鉢の場合は、涼しいところで管理すると長く楽しめます。詳細はギフトのチューリップの管理方法を参考にしてください。

花ガラ摘み

花が終わったら、花茎の根元から切って取り除いてください。放置していると株が弱ったり、病気の原因となります。

茎と葉っぱは光合成をして球根に来年への栄養をためる役割があるので、残してください。

掘り上げ・夏越し

葉っぱが黄色く変色して枯れたら、水やりをやめて、球根を掘り起こして土を払い、風通しのいい日陰で管理してください。鉢植えの場合は、植えっぱなしのままです。夏場は水やりをすると球根が腐ってしまうので、ストップします。

掘り上げとその後の管理についてはチューリップの花後の処理と管理・掘り上げについてを参考にしてください。

ギフトのチューリップの管理

12月くらいから、ギフト用の鉢植えチューリップが出回るようになり、3月上旬でチューリップは出荷が少なくなります。春の花というイメージから「入学のお祝」にプレゼントしようと思う人がいるのですが、4月前後になると気温が高すぎて長持ちせず、ギフトには向かなくなります。

お花屋さんで鉢植えになって売ってるチューリップは寒さに弱いです。ちょっと管理方法が違うのでギフトのチューリップの管理方法を参照にしてください。

病気・害虫

モザイク病
モザイク病(ウィルス病)は葉っぱや花に模様が浮き出るウィルスが原因の病気で、感染すると治療は不可能。他の株に触れて感染するので、感染している株は早急に取り出し、廃棄する。密生させると全滅することはよくあるお話です。使用するハサミやナイフは使用前に必ず消毒し、別の株に使うたびにできるだけ消毒します。

アブラムシ
アブラムシもたまに見られます。春に葉っぱやツボミにたかって弱らせるので、発生したら駆除しましょう。前もってオルトランを散布しておくと予防できます。

褐色斑点病→アフェットフロアブル・ダコニール1000
球根腐敗病→トップジンM水和剤・ベンレート水和剤
灰色カビ病→アフェットフロアブル

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