ピレアの育て方

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ピレアの基礎データ
ピレア
科名イラクサ科
属名ミズ属
学名Pilea
耐寒5度
水やり水控え目
場所室内
難易度中級者向け
画像投稿
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植え
肥料
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ピレアの特徴は?

ピレアはイラクサ科ミズ属(ピレア属)の多年草。室内向けの観葉植物としてよく流通しています。

直射日光に弱いので、春も冬も明るい日陰や室内のカーテン越しなどの柔らかな日差しの中で育ててください。木漏れ日をイメージすると丁度いいでしょう。ある程度の耐陰性があるのですが、ほぼ日の当たらない場所で管理すると、さすがに弱り枯れてしまいますので、あまりにヒョロヒョロになるようであれば、ピレアの管理場所を移動させて明るい場所に移動させてください。

ピレアの耐寒温度が5度なので、当然霜に当たると枯れます。戸外の日陰に置いておくと見落としがちになるので、気をつけてください。

ピレアの種・品種

ピレア・カディエレイ

ピレア・カディエレイ(Pilea cadierei)はベトナムに自生するピレアの種。細長い葉っぱに白い斑が入ります。

ピレア・グラウカ

ピレア・グラウカ(Plea glauca)は葉っぱが中でも小さく、シルバーがかっていて、茎が茶色でコントラストが綺麗な観葉植物。

ピレア・ヌムラリフォリア

ピレア・ヌムラリフォリア(Plea nummularifolia)は西インド諸島〜南アメリカに自生する種。艶がある小さな葉っぱが、匍匐して広がります。元花屋の管理人として、ピレアの基本はこの種ですね。

ピレア・モリス・ムーンバレー

ピレア・モリス・ムーンバレー(Pilea mollis 'Moonvalley')はピレアモリスの品種。葉っぱに複雑な凹凸があり、葉っぱの色合いも艶やかで綺麗です。

ピレア・ディプレッサ

ピレア・ディプレッサ(Pilea depressa)はメキシコ・カリブ海あたりに自生するピレアの一種。あんまり流通していない印象。テラリウムでグランドカバーとして利用されることが多いかな。寒さに弱い。
ピレア ディプレッサ
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ピレア・エレン

ピレア・エレンは葉の表が銀葉、裏は赤紫のピレアの種。葉っぱの質感が人工物ような印象すら受けます。
ピレア エレン
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ピレア・ペペロミオイデス

ピレア・ペペロミオイデス(Pilea peperomioides)は葉っぱが肉厚で丸いピレアの種。栽培難易度も他のピレアと変わらないのですが、いまいち流通していない。挿木で簡単に株を増やせます。
ピレア ペペロミオイデス
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水やり

春〜秋の水やり

ピレアは湿っている状態を好みます。春~夏に掛けては、土が少し湿っている状態が好ましいです。また、湿度の高い環境を好むので、霧吹きで葉っぱにも水を掛けてあげてください。水切れを起こさないようにしましょう。

冬の水やり

冬になると成長が鈍くなり、水を吸い上げる力が落ちますので、土が乾いて数日経過してから水をやる程度に抑えてください。ピレアに限らず、冬に成長が鈍化する植物の多くが冬に水を控えると、細胞内の水分が減り、体液の濃度が高くなり、耐寒性が増します。

冬にピレアの葉っぱが丸まるのは水のやりすぎ。土の水やりは控えて、霧吹きで葉っぱに水をかけて乾燥を防ぎます。

肥料

生育する5月〜9月に液体肥料を1週間〜2週間に一回か、化成肥料を一ヶ月に一回やるとよく葉っぱが出てきます。肥料が不足すると葉っぱが黄色くなったり、縮れることがあります。生育時期は様子を見て肥料をやるといいです。

植え付け・植えかえ

時期

鉢の底からピレアの根が出てくるようになったり、水も切れていないのに葉っぱが落ちたり、寒さにも当たっていないのに葉っぱがパラパラと落ちてきたら、根詰まりになっています。生育時期の5月〜9月に植え替えをしましょう。

大体2年か3年に一回植え替えをしましょう。

用土

ピレアは培養土ではなく、市販の観葉植物の土で植え付けをします。一般の培養土では水はけが悪く、冬に根腐れしやすいですし、観葉植物の土には腐葉土が少なめに配合されていて匂いが少なくなっていて、室内管理するには適しています。

鉢植えの植え替え

苗を鉢に最初に植える場合は、5号〜6号に1苗を植えます。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えの場合は、古い鉢から株を抜いて、古い土を半分か三分の一ほど落としてから、新しい鉢に植え付けします。新しい鉢は同じ大きさでもいいですし、1号か2号大きな鉢でもいいです。古い土を落としたほうが新しい土に根付きやすいです。

管理場所・日当たり

春〜秋の管理場所

春から秋にかけては、風通しの良い戸外の半日陰か明るい日陰で管理します。ピレアは耐陰性があり、少々の日陰では枯れたりしませんし、もともと強い日差しを浴びると葉っぱが焼けてすぐに傷んでしまいます。庭の中の日陰の空いたところに置いてあげてください。

夏の直射日光に注意

特に夏の直射日光では葉焼けしてしまいます。葉焼けとは強い日光で葉緑素が消える症状で、復帰しないので、葉焼けしないように寒冷紗やカーテンで遮光してやり、葉焼けした部分はそのままにするか、範囲が広いのであれば、見た目が良くないのもありますが、そこから病気になることもあるので、切り取ったり、葉っぱを取り除きます。

冬の管理場所は?

問題は冬です。5度以下になると枯れてしまいますので、霜が降りる前に室内に取り込みます。室内の明るいところで管理します。出窓は夜中に氷点下になることがありますので、強い寒気が来たときは、夜は室内の奥に移動させます。また暖房の風は乾燥していますので、これが当たらないように気をつけてください。

切り戻し・摘芯

ピレアは放置しておくとニョキニョキと伸びていきます。出来ればコンモリとさせたいので、春から秋の生育時期に、適当なところで摘芯します。できれば春(5月)にやっておけば、その後の生育で取り返しつつ、綺麗にまとまりやすいです。

摘芯に関しては摘芯のページでチェックしてください。

挿し芽で増やす

切り戻して切った葉+茎をコップの水につけているだけで、発根しますので発根したらこれを土に植えれば、簡単に増やせます(ピレアって苗が高いものでもないので、増やすメリットがどのくらいあるかは分からないけど)。

確率をあげるためには5cmほど切り、挿し床に刺す側の葉っぱを取り、2枚にします。用土は赤玉土小粒+ピートモスを混ぜたものか、さし木用土を用意し、器に入れておきます。ここに挿し芽を刺して、乾燥しないように明るい日陰で管理していると1週間〜2週間ほどで発根しますので、植え付けます。
さし木用土
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切り口に発根剤を塗った方が当然、確率はよくなりますが、塗らなくても発根はします。
発根剤
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病気・害虫

病気ではウドンコ病、黒星病、灰色かび病、斑点病などが発生することがあります。

害虫では、アザミウマアブラムシカイガラムシカメムシカタツムリナメクジハダニヨトウムシなど。ただし、葉水をしていれば、ハダニ・アブラムシ・カイガラムシは予防でき、戸外に出さなければ、その他の害虫も見かけない。どうにも発生するなら、オルトランを使っておきましょう。ナメクジ系は誘因駆除剤を使っておきます。
オルトラン
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特徴・由来・伝承

ピレアの仲間は熱帯から亜熱帯に400種が分布しています。一年草または多年草です。一口にピレアといっても姿形が様々で、その種類によって育て方や利用方法も違ってきます。
中には半低木になる種類もあります。

葉っぱを楽しむもので、花も咲きますが、観賞には向きません。
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