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ベロニカ・スピカータの育て方

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ベロニカ・スピカータ
目次
ベロニカ・スピカータの特徴は?
庭植えの水やり
鉢植えの水やり
肥料
植え付け・植えかえ
株の増やし方
管理場所・日当たり
病害虫
作業
最後に…
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学名などの基礎データ
ベロニカ・スピカータの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ベロニカ・スピカータ
科名
ゴマノハグサ科
属名
クワガタソウ属
学名
Veronica spicata
耐寒
マイナス5度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
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ベロニカ・スピカータの特徴は?

ベロニカ・スピカータ:ベロニカ・スピカータの特徴は?
ベロニカ・スピカータはヨーロッパからアジアに自生するゴマノハグサ科クワガタソウ属多年草宿根草)。スピカータとは「穂状の」という意味。基本種の花色は青だが、改良品種には多色(ピンク・濃い青・白など)あり、矮性種もある。明治に日本に渡来しました。

夏の暑さに若干弱く、暖地では夏越しのために半日陰で管理する方が良い。過湿に若干弱く、水はけの良い土に植えるようにする。冬は地上部がほとんど枯れて小さな葉っぱだけになり、春になると芽吹いて開花する。寒さには強いが、土が凍ると枯れる。

中間地では便利なガーデニング材。いないと思いますが、全草が有毒なので食べてはいけない。
草丈20cmから60cm
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庭植えの水やり

庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。植え付けして2週間ほどは根が広がっておらず、水切れを起こしやすいので、庭植えでも水やりをする。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。乾燥に強く、過湿に弱いので土が濡れている間は水やりをしないでください。根腐れを起こしたり、夏は蒸れて葉っぱが腐ってしまいます。水をやったら、次には土が乾くまで水をやらない…メリハリのある水やりをしましょう。受け皿の水は捨ててください。

夏の水やり

夏は水切れするようであれば早朝と夕方の二回、水やりをします。昼間に水をやると水が沸騰して根を傷めます。

冬の水やり

冬は地上部がほとんどなく、変化がないので水やりを忘れがちですが、鉢植えなので断水すると春までに完全に枯れます。水やりを忘れないように。面倒なら庭植えを検討する。

冬は生育が鈍くなっているので土が乾いてから数日経って水をやります。朝に水をやります。昼以降に水をやると水が明け方に凍って枯れることがあります。

肥料

春(4月5月)と秋(9月10月)、二週間に一回液体肥料をやる。もしくは一ヶ月に一回緩効性固形肥料をやる。肥沃な土を好み、肥料が不足すると花・葉がとぼしくなる。

春の肥料は新芽の生育のための肥料で、秋の肥料は開花で消耗した栄養を補給するための肥料です。
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植え付け・植えかえ

時期

植え付け・植え替えは生育し始める春(5月前後)か涼しくなる秋(10月前後)。鉢植えは二年に一回は植え替えをする(できれば毎年植え替えを)。庭植えでも密生して枯れ込んでくるので、三年か四年に一回掘り返して株分けをする(株間を空けて植え替える)。

用土

鉢植えならば一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒7腐葉土3を混ぜたものを使う。庭植え(地植え)ならば、庭土に3割ほど腐葉土か堆肥を追加して混ぜて用土として使う。

庭植え

庭土を深さ30cmほど掘り返し、苦土石灰を1平方mあたり100gほどまいて中和させます。中和には1週間〜10日かかるので、中和反応があらかた終わったら、その土に腐葉土か堆肥を元の土に対して3割ほど追加して、化成肥料を入れて、よく混ぜて用土とします。

穴に半分用土を戻して、苗を配置し、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやってください。

株間は30cmから40cmほど空けてください。

鉢植え

最初は8号鉢に1苗を植えます。

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて隙間に土を入れていく。鉢を揺らすとまた隙間ができるので、また用土を入れて隙間をうめていき、隙間ができなくなるまで繰り返す。最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えの場合は現在より一回り大きな鉢か、同じ大きさの鉢を用意します。植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落としておきます。根の負担を減らすため、地上部の枝も半分ほどに切り詰めます。

植え替えの時に株分けも可能です。

株の増やし方

植え替えの時に株分けをするのが一般的ですが、挿し芽で増やすこともできます。

春(5月)か秋(10月)に10cmほど葉っぱのついた茎を取り、下葉を取って、水揚げします。水揚げは切り口を水につけることで、葉っぱの先までしっかりと上げてシャキっとさせます。これをしないと水が下がって発根まで持ちません。

それから赤玉土小粒単用か挿木用土の苗床に挿し、明るい日陰で乾燥しないように管理していると発根します。発根までは1週間か2週間ほどです。
面倒だから普通は株分けで増やします。

管理場所・日当たり

日当たりを好み、日光が少ないと開花が鈍くなる。夏の高温多湿が苦手で弱るので、庭植えにするなら年間を通して、半日陰の場所に植えます。

鉢植えの場合は春と秋は戸外の日当たりで管理し、夏は風通しの良い半日陰に移動させます。

夏越し

鉢植えであれば夏は風通しの良い半日陰に移動させます。

夏の暑さに若干弱く、暖地では庭植えにしていると暑さと多湿で枯れるので、暖地では鉢植えにして風通しの良い半日陰に移動させれば夏越しは可能(夏前・梅雨前に剪定して風通しをよくするのも忘れずに)。

越冬

寒さには強いが、土が凍ると枯れる。土が凍る地域では腐葉土やワラでマルチングをして凍結予防をする。もしくは鉢植えにして室内に取り込む。

凍結防止したり、室内に取り込めば東北・北海道でも越冬は可能。ちなみに雪が積もると地面は0度前後に保たれるため、降雪地帯の方が越冬はしやすい。なので北海道南部でも地域によっては戸外での越冬も可能。

病害虫

ハダニ
乾燥すると発生する小さなダニの仲間で葉っぱの裏に潜んで汁を吸っています。たくさん発生すると枯れることもあります。葉っぱに霧吹きで水をかけることで予防できるので、潜んでいる葉裏にも水をかけるといいです。もしくは浸透性薬剤(オルトランなど)を前もって使っておくか、発生後に薬剤で駆除します。
ハダニ
ハダニ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ

アブラムシ
茎や葉にくっついて汁を吸う虫で、特に新芽にたかり、新芽が変形してしまい生育不良を起こすことがあります。前もって浸透性薬剤(オルトラン)を使っておくか、発生後に対応の薬剤で駆除します。排泄物にスス病が発生したり、ウィルス病を感染させることがあります。
アブラムシの生態と防除と薬剤のまとめ
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カイガラムシ
蝋に覆われた虫で、内部で動かずに汁を吸っています。幼虫時期は蝋に覆われておらず、薬剤が効くのですが、蝋に覆われた成虫は薬剤が効かないので、薬剤を散布する場合は2週間おきに三回以上散布しないとなかなか駆除は難しい。浸透性薬剤(オルトランなど)を使っておくといいです。
カイガラムシの生態と駆除法と薬剤の紹介
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ウドンコ病
葉っぱなどに白い粉が吹いたように見えるカビの一種で、胞子が濡れると死んでしまうため、高温・乾燥すると発生しやすい。原因となる菌はそこらじゅうに潜んでいて、感染を完全に予防するのは難しいですが、株が健康だと発症しても大事にはいたらず、治癒することもあるので、発症場所を取り除いて様子を見ているだけでもいいです。対応した薬剤を散布して予防・治療します。
ウドンコ病
ウドンコ病
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ

灰色カビ病
湿度が高くなると発生するカビで、風通しがよいと発生は予防できます。殺菌剤を散布して予防することもできますが、枝葉をさばいて風を通すといいです。
灰色カビ病の生態と予防と薬剤のまとめ
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作業

花ガラ摘み

花がしぼんだら摘む。花茎を切ってしまう。放置していると花が腐って病気になることもある。花ガラを摘むことで摘芯になり、次の花が咲きやすくなる。

夏・梅雨前の剪定

ベロニカ・スピカータは高温多湿に若干弱いため、夏前か梅雨の前のどちらかに株全体を半分ほど刈り込んで、傷んだ葉っぱを取り除いてやります。暖地では夏の高温多湿に枯れやすいので必ずやる。中間地・寒冷地でもやらないよりやった方が良い。この剪定は蒸れ対策だけじゃなく、摘芯して脇芽を出させて、次の開花を増やす効果もあります。
害虫の予防のためにも剪定した方がいいです。

秋の剪定

冬になると地上部が枯れてほとんどなくなり、株元の小さな葉っぱだけで越冬する。ところが、枯れた茎が残って、春に生育の邪魔になるし、不格好なので枯れたら即、地際から刈り込んで取り除くようにする。
秋の剪定はしなかったから、枯れるということはないです。

最後に…

ベロニカは、ベロニカ・スピカータだけでなく、たくさんの種があり、そこから園芸品種も多くあり、花色・草丈も色々とあります。ベロニカの種・品種については以下のページを参考にしてください。
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