スペアミントの育て方

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スペアミントの基礎データ
スペアミント
科名シソ科
属名ハッカ属
学名Mentha spicata
別名Spearmint・オランダハッカ
水やり水控え目
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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スペアミントとは?

スペアミントはシソ科ハッカ属の宿根草ハーブミントの一種で代表的な種。単にミントというとスペアミントのことを指す場合が多い。ミントの中でもメントールの成分が強く、蚊・ノミ・ゴキブリ・ハエ・コバエ・ハチ・アブ・カメムシなどの虫除けになります。このスペアミントとウォーターミントの交配種がペパーミントでペパーミントはさらにメントールが強い。

頑健で必死に育てなくても簡単に増えます。夏にエネルギーを使い果たし、秋ごろから葉っぱが小さくなって霜が降りて地上部が枯れてしまいます。冬は根の状態で越して春には新芽が出ます。地下茎で伸び、種子でも増えるため意図しない場所から生えてくるほどに頑健です。

プランター・鉢植えをしている場合、一年で根がいっぱいになっているので、春に土を落として植え替えましょう。ついでに株分けしておきましょう。

水やり

庭植えした場合は降雨だけで十分です。夏など、あまりに日照りが続くようであれば水をやります。

鉢・プランターに植えた場合は土が乾いたら水をやります。スペアミントは乾燥を好みますし、過湿にすると枯れますので、土が濡れている間は水をやらないでください。気温が上昇すると生育し、よく水を吸い上げます。水が切れると生育が悪くなりますし、枯れることもあるので春や夏は水切れにも注意してください。

肥料

春と秋に2倍に薄めた液肥を二週間に一回やるとよく育ちますが、スペアミントは肥料を必要としませんので、無理に肥料をやらなくてもかまいません。肥料が多いと徒長して香りが薄くなります。

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植え付け・植えかえ

時期・頻度

スペアミント:時期・頻度
鉢植えの場合、根の広がりが早いので植え替えは毎年、春か秋に行います。そのときに株分けもします。多少乱暴に扱っても枯れません。スペアミントは頑健な植物なので適当に植えても問題ないです。

用土

スペアミントはジメジメした環境を嫌い、乾燥に強いです。植える時は水はけのよい土で植え付けをします。プランター植えするならばハーブの専用土を利用するか、自作する場合は赤玉土6腐葉土3川砂1を混ぜたもので植え付けをします。

庭の土があまりに水はけが悪い場合は、腐葉土や川砂を混ぜて水はけをよくします。
ハーブ用土
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鉢への植え付け・植え替え

鉢なら5号鉢8号鉢に1苗、プランターなら2苗程度。鉢底の穴を網で塞いで、軽石を3cmほど入れ、用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。

植え替えの場合は土を3分の1だけ落として、古い根をハサミで切り、新しい土で植え替えます。このとき株分けも可能です。適当に切って分けて、別々に植えましょう。

庭への植え付け

深さ20cmほど掘り返して、よく耕して、苗を入れて隙間に用土を入れて最後に水をやって完成です。地下茎で広がるので地下20cmのところまで仕切りを入れて、広がりを防ぎます。

スペアミントを庭植えしても、しばらくすると弱ってくることがあります。そうなったら掘り上げて株わけして植え直しましょう。
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管理場所・日当たり

日当たりを好みますが、半日陰でも育ちます。

冬は寒さで地上部が枯れます。根が生きていれば春には芽吹きます。土が凍るほどだと根まで枯れてしまうので、土が凍らない場所で管理して、春になったら日光の当たる場所に出します。

注意点

交雑すると大変

アップルミントパイナップルミント、ペパーミントなどなどその他のミントと簡単に交雑するので同じベランダで育てたり、近い場所で育てていると交雑してしまって、香りが弱くなりますので他のミント種があったら植えない方がいいです。両者が弱くなります。

地下茎で伸び、こぼれダネでも増えて、繁殖力旺盛なスペアミントが、その上、香りが鈍くなったらただの雑草です。近くにミント系を植えないか、そもそも庭植えを避けた方がいいです。

繁殖力旺盛すぎ

アップルミントやパイナップルミントなどと同様に一旦庭に植えると雑草を駆逐するほどに繁殖します。広がりすぎては困る場合は、広がってほしくない範囲との間に仕切り板を挟みます。もしくは最初から鉢植えだけで管理しましょう。鉢植えにしても、こぼれダネが落ちるため、気がついたら鉢のそばに生えていた…ってことはよくあります。それを避けるためには花はマメに摘みましょう。

スペアミントはメントール成分が多く、蚊・ノミ・ゴキブリ・ハエ・コバエ・ハチ・アブ・カメムシなどの虫除けになるとされます。多少は効果がありますが、繁殖力旺盛であることと、他のミントと交雑して香りが鈍くなる(=虫除け効果がなくなる)ことを考えると、虫除けを目的として植えるのはやめた方がいいかなと思います。

花を摘む

花が咲くと葉っぱが硬くなるので、花が咲く前に花茎から摘んでしまいます。これはこぼれダネを防ぐ目的もあります。

摘芯

成長点(スペアミントのツルの先)を切ることを摘芯といい、摘芯するとその下の葉っぱの根元から新芽が出てきます。脇枝が伸びて葉っぱが増えて収穫が増えるので、定期的に摘芯しましょう。

収穫

葉っぱがあるうちはいつでも収穫できます。茎ごと摘んで、葉っぱをむしり、洗って利用します。茎から切ることで摘芯も兼ねています。葉っぱが柔らかい5月が適期で、秋になると葉っぱが硬くなってしまいます。ハーブティーにしたり、ドライにして調理に利用しましょう。

病害虫

アブラムシハダニナメクジヨトウムシ・ベニフキノメイガ・コガネムシの幼虫など。
実際に育てると意外と食害がある。発見したらテデトールする。土中の虫が発生した場合は鉢ごと水につけて溺死させます。

特徴・由来・伝承

聖書に載っている「ハッカ」とされるものはスペアミントと言われています。和名はミドリハッカ。スっとする香りがして、ガムや歯磨き粉の香り付けなど色んな用途に使われます。

ミントは世界中に交配種を含むと1000種ほどありますので、スペアミントとその他のミントの違いは本来はあるのですが、曖昧です。またミント全体が交配しやすく、近くにアップルミントなどがあると交雑して香りが弱くなってしまいます。

最後に…

スペアミントはスっとした香りの中に甘く深い味わいのある昔から愛されているハーブです。ミントの中には個性的な種類も多く、最近ではモヒートミントが人気です。
その他のミントは
を参考に。

しかし、ミントがかなり繁殖力が強くて、手に余る可能性のある植物であることは忘れないようにしてください。
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シソ科
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