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ルコウソウ(縷紅草)の育て方
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ルコウソウ
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最終更新
2023-09-28
画像投稿
ルコウソウの基礎データ
科名
ヒルガオ科
属名
サツマイモ属
学名
Ipomoea quamoclit
別名
縷紅草
耐寒
5度
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
ルコウソウ(縷紅草)とは?
ルコウソウ(縷紅草)は
ヒルガオ科
サツマイモ
属(
イポメア
属)の
多年草
。日本では寒さで枯れるので
一年草扱い
のツル植物です。育て方は
アサガオ
と同じです。アサガオよりも花は小さく、かわいらしいです。ツル性の植物で
グリーンカーテン
としても利用されます。苗はあまり流通していませんが、
種子
は百均に売っています。ですが、種子のパッケージにピンクの花が描かれていても、開花すると真っ赤だったりして、思い通りにならないことが多いです。
5月に種を撒いて、それが夏の間生育します。秋以降は寒さで枯れてしまいます。一年草扱いです。
ルコウソウの仲間
マルバルコウソウ
は本州中部以南では旺盛に繁殖、野生化している
雑草
です(やっかいなほどに)。ルコウソウも非常に頑健で一度植えると翌年も
こぼれダネ
から芽を出すことがあります。とは言っても、マルバルコウソウほどのしぶとさはないので、人の手で管理しているところでしか、広がりません。
水やり
鉢植えは土が乾いたら水をやります。5月〜7月上旬くらいまでは、土が濡れている間は水をやらないようにします。水をやりすぎると
根腐れ
することもあります。7月中旬以降の気温が上昇して30度前後になってからは、ルコウソウは夏の暑さにも負けずに日光を浴びて生育します。そのために水の吸い上げのスピードが速く、水切れが起きやすいです。鉢植えにした場合は、朝夕の2回しっかりと水をやります。
庭植えは5月〜7月上旬の気温があまり高くない時期は土の様子を見て水をやります。7月中旬以降の高温時期は鉢植え同様に朝夕の2回、水をやりましょう。
●
水やり
をするときに、葉っぱにも水をかけると
ハダニ
の予防になります。
肥料
苗を植えてから生育している間は緩効性
肥料
(化成肥料)を1ヶ月に一回やるか、1週間に一回液体肥料をやります。肥料が多すぎると開花が鈍くなるので、やりすぎに注意します。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
ルコウソウは寒さに弱く、霜に当たると枯れます。種まき・苗の植え付けは霜の降りなくなる5月以降に行います。
種まき
種子は100円均一でも販売しています。発芽温度は20度〜25度とちょっと高いので、5月に種まきします。一晩水につけて、やすりなどで傷つけておくと発芽しやすくなります。
種を蒔き、土を5mmほど被せておき、乾燥しないように管理していると発芽します。発芽したら間引いて本葉が5枚になったら植え付けます。直播にした場合は間引いて株間30cmにしていきます。
用土
庭植えする場合は前もって
苦土石灰
と
腐葉土
を混ぜておきます。また、庭の土の
水はけ
が悪い場合は土に川砂を混ぜます。鉢植えにする場合は、花と野菜の土(
培養土
)で植え付けをします。
鉢植え
プランター
に苗を三つ植えると土が不足して大きく育っても水切れが起きやすいです。
グリーンカーテン
やアーチに仕立てる場合は出来れば庭植え、庭植えが出来ないならば直径30センチの鉢(
尺鉢
とか
10号鉢
とか呼ばれるもの)に対して苗を一個を植えるようにします。そうでないと水切れが起きやすいです。
庭植え
ルコウソウは庭植え推奨です。
庭土を深さ20cmを掘り返して、1平方mあたり100g〜150gほどの苦土石灰をまいて混ぜて中和させます。中和には1週間〜10日かかるので反応を待って、庭土に対して2割か3割の腐葉土か
堆肥
を足し、化成肥料を説明書きの規定量をやって、よく混ぜて
用土
とします。
ここに株間30cmをあけて苗を植え付けます。もしくは種を直播してもいいです。苗を植えるのであれば、苗の土はほぐさないで植え付けます。
ネットに絡ませる
ルコウソウはツル性で何かに絡みついて生育しますので支柱やネットが必要。アーチを用意して絡ませて日陰を作ることも可。
グリーンカーテンにもできます。花が綺麗ですが、葉っぱが細くて影が薄い。でも、影の濃い
ゴーヤ
・
ヘチマ
といった
ウリ科
と混植すると負けてしまうので、植えるのであればルコウソウだけを植えるようにします。
●混植するなら、
フウセンカズラ
と混植しましょう。影の薄さが同じくらいですし、負けません。
管理場所・日当たり
ルコウソウは夏の暑さに負けません。グリーンカーテンにも使えます。ルコウソウで夏の日よけを作って、他の夏の暑さに弱い植物のために日よけを作るのもイイですね。
一年草
で秋になると寒さで枯れます。
摘芯しましょう
ルコウソウは
摘芯
することでより株が大きく生育します。
摘芯
は成長点…ツルの先を切ることで脇芽を出させることです。摘芯はツルが20cm以上になったら、定期的に何度か繰り返して脇枝を出させます。
病害虫
基本的にあまり病
害虫
は発生しない。株が健康ならば発生しても枯れることはないです。
アブラムシ
葉っぱの汁を吸う虫。発生すると
蟻(アリ)
がたかる。ルコウソウは食用ではないので、植え付け時に
オルトラン
を撒いたり、発生後に薬剤で駆除する。
ウィルス病
を持ち込む。
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ハダニ
高温・乾燥のときに発生する。小さな虫で葉っぱの汁を吸い、弱らせる。葉っぱにも水がかかるように水やりすれば予防できます。ウィルス病を持ち込む。大量に発生するなら薬剤を使います。
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ケムシ・イモムシ
蝶や蛾の幼虫で葉っぱを食べる。見つけたら踏み潰す。たくさん発生すると
アシナガバチ
がやって来て、連れ去ってくれることもあるんですが、アシナガバチが近場に巣を作ることもありますので、ケムシ・イモムシ系は発見したら取り除くようにはした方がいいです。
ウドンコ病
白い粉を吹いたようになる。株が健康ならば、発症してもそこまで悪化しない。葉っぱに水をかけ、風通しをよくすると発生は予防できます。葉っぱを間引いてすいてあげましょう。ひどい場合は
病気
部分を取り除き、薬剤を散布します。
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ウィルス病
花びらがマダラ模様が出ます。ウィルス病は治療ができないため、発症したら抜いてしまいます。抜かないと別の株に感染します。ただ、本当にウィルス病なのかどうか分からないので、判断できず、放置することになり、秋以降に「あれはウィルスだったんじゃないか?」くらいの感じです。
特徴・由来・伝承
ヒルガオ科サツマイモ属、イポメアやアサガオの仲間。ルコウソウの細い葉っぱで遠くから見ると霞が掛っているように見えます。仲間のマルバルコウソウは葉っぱがアサガオやサツマイモのようになっていてて、マルバルコウソウとルコウソウは一目で区別出来ます。
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