ブルーサルビアの育て方

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ブルーサルビアの基礎データ
ブルーサルビア
科名シソ科
属名アサギリ属
学名Salvia farinacea
別名サルビア・ファリナセア、化粧サルビア
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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ブルーサルビアとは?

ブルーサルビアはシソ科アサギリ属の宿根草。「青いサルビア」だったら「ブルーサルビア」として流通させているため、特定の種を指さないが、サルビア・ファリナセア(Salvia farinacea)であることが多いので、このページではサルビア・ファリナセアの解説をしています。

春から秋にかけて青い花を咲かせる。

湿気と高温に弱い傾向があり、特に湿気に弱いです。梅雨の時期に風通し良くするために、少し間引いた方がいいでしょう。水はけのいい土にするために、通常販売されている土に軽石を混ぜるといいです。

寒さに弱く、霜が降りる地域では越冬できずに枯れてしまいます。自生地では多年草ですが、日本では一年草扱いが多いです。暖地であれば戸外で越冬できます。また秋までに切り戻し挿し木した小さな株を冬の間室内で管理して越冬させることも出来ますが、普通は面倒なのでそこまでしません。

ブルーサルビアの園芸品種であるラベンダーセージインディゴスパイレス)は耐寒性が強く、マイナス5度程度の寒さになっても枯れません。ブルーサルビアもラベンダーセージも学名上は「サルビア・ファリナセア」になります。ですが、こちらの「ブルーセージ」は寒さに弱いです(といっても、霜に当たらなければ越冬できます)。
草丈30cmから60cm 横幅15cm〜30cm

水やり

鉢植えの水やり

土が乾いていたら水をやります。乾燥にも弱いので水切れにも気をつけますが、どちらかというと湿気に弱いために水のやり過ぎは根腐れの元です。土が乾くまでは水を控えてください。

水をやるときは鉢底から水が出てくるくらいにしっかりとやります。やるときはしっかりやり、土が乾くまで水をやらないようにします。受け皿の水は捨てること。そのままにしていると水が腐って根腐れするので。

冬越しさせる場合は、霜の当たらない場所に移動させて、水やりもする。冬は乾燥気味に管理します。土が乾いてから数日経って水をやるようにします。土壌水分計で計測して、判断するといいです。

庭植えの水やり

基本的には自然に降る雨だけで大丈夫ですが、意外と乾燥に弱く、庭植えしていても、乾燥しすぎるようであれば、様子を見て水をやってください。

肥料

肥料が切れると花が止まります。生育時期の春(5月)から秋(10月)の、真夏の暑さで花が止まる時期以外は、液体肥料を二週間に一回やるか、緩効性化成肥料を一ヶ月に一回やります。調整が効く液体肥料が便利です。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

4月〜5月あたりに植え替えをします。

用土

鉢植えの場合はハーブの土を利用します。もしくは市販の花と野菜の土に川砂を混ぜて利用します。自作する場合は赤玉土腐葉土3か、赤玉土6腐葉土3川砂1を混ぜたものを使う。ハーブ用の土を使うのが自作するより安上がり。

細かく言えばアルカリ性に近い土を好むが、中性で十分。一般的に販売されている培養土やハーブ用の土は中性に中和しているのでそれが便利。

庭植えの場合は、苦土石灰で中和して堆肥や腐葉土を入れて用土を作ります。

種まき・育苗

4月の下旬あたり5月の間に種をまいて苗を作ります。赤玉土小粒単用の苗床に種をまき、5mmほど土をかぶせます。あとは乾燥しきらないように水をやります。霧吹きで水をやるか、ジョウロの口を器のふちに沿わせて、種子が流れ出ないようにします(種が小さい)。明るい日陰で管理してください。

発芽までは一週間ほど。本葉が2枚か3枚になったら、間引いて、4枚ほどになったら鉢や庭植えにします。

鉢植え

株は直径18cm(=6合鉢)以上の鉢に苗1個。1個以上入れると根が喧嘩して大きく育たないです。プランターの場合は苗を3つを植えます。

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、鉢底石(軽石)を3センチほど入れて、用土を入れて、株を入れて、隙間に土を詰めていきます。最後に水をやって完成。

庭植え

水はけのよい、肥えた土を好み、酸性の土を嫌います。庭に植えるときは植え付けをする二週間前に苦土石灰を混ぜ込んで中和させます。中和反応には一週間〜十日ほどかかるので、一週間以上たってから、耕した土に腐葉土か堆肥を元の土に対して二割ほど足して、化成肥料を入れてよく混ぜます。できれば一週間寝かせて土を馴染ませるといいです。一週間経ってから、植え付けをします。水はけがそれでも悪い場合は、川砂やパーライトを入れて水はけを良くします。

株同士は30cmほどあけます。最後にしっかりと水をやってください。
どうやら多少ですが連作障害をする。シソ科植物を過去に3年ほど植えていない場所で育てた方がいいです。

挿木

4月から5月に切り戻したときに出た枝を土(上記の用土)に挿していると簡単に株を増やすことができます。切り口に発根剤をつけると成功率がグンとあがります。

管理場所・日当たり

日当たりで管理します。日当たりが悪いと花が咲かない。半日陰くらいなら少ないけど開花はある。

高温多湿が苦手で、風通しの良いところで管理する。とくに梅雨と秋の長雨時期は雨に当てないようにする。

越冬

霜の降りない暖地では戸外で越冬します。庭植えにすると宿根草になります(地上部は寒さで消えるけど)。霜が降りる地域でも、軒下の霜の当たらない場所で管理すれば、越冬する…かも(地域による)。

霜が降りる中間地は、鉢植えにして、冬は軒下で管理する。必死になって越冬させるんじゃなくて、軽い気持ちでやってみる。ダメ元精神で「うまくいったら儲けもの」の心持ちで。そのためには冬の間も地上部がないんですが、水やりをすること。完全には土を乾かないように、一ヶ月に二回か、一回ほどは水をやる。冬はもちろん、肥料はやらないように。

病害虫

アブラムシ
アブラムシが沸きます。アブラムシは前もってオルトランを撒いているとほとんど発生しない。見つけ次第、薬殺します。大量に発生していたら薬剤を散布して駆除します。薬剤などは以下のページを参考に。

ハダニ
ハダニは葉っぱの裏で汁を吸い、葉っぱの色が所々抜ける。乾燥すると発生しやすいが、がブルーサルビアは乾燥気味に育てるものなので発生しやすい。発生したら薬剤を散布する。
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ヨトウムシ
ヨトウムシ夜中に葉っぱや根を食べる芋虫。昼間は見当たらない。夜に懐中電灯で照らすと活動している。前もってオルトランを撒いていると予防できる。

うどんこ病
ウドンコ病は葉っぱに白い粉がふく。原因はカビで、水に触れると胞子が死ぬため、乾燥していると発生しやすいです。株が健康だと回復する。
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摘芯

摘芯とは成長点(ツルの先)を切って、脇芽を出させることです。

草丈が10cmから20cmくらいになったら摘芯すると脇芽がでてよく育つ。花の量がぜんぜん違うのでやりましょう。

剪定・切り戻し

夏の蒸れを避けるために、梅雨前か梅雨明けに、全体を半分ほどに刈り込みます。また傷んだ葉っぱは取り除きます。蒸れると梅雨や夏に腐って消えてしまいます。夏を越せば、秋(9月10月)にはまた開花します。

梅雨前に一回、夏が終わったら傷んだ葉っぱや花を整理して株を更新する意味で、もう一回。切り戻しをするといいです。

特徴・由来・伝承

北アメリカ原産の一年草。アメリカのテキサス州・メキシコに自生する。暑い地域…というか乾燥した気候のラベンダー。だから寒さに弱いし、日本の多湿にも弱い。日本には昭和に入って渡来したらしい。ラベンダーにも似た青紫のサルビア。白い品種も会って「ホワイトサルビア」として流通しています。背丈は25センチ~50センチほどで、長期間花をつけるのですが、梅雨から夏の間は暑さと湿気で花つきが悪いです。
梅雨の時期に風通しのいい状態を保てていないと、花が満足に咲かないうちに枯れてしまうことがありますが、条件さえ揃えば、長く楽しめるガーデニング品種です。

最後に…

他のサルビア・セージについてはサルビア・セージの種類の一覧を参考にしてください。

その他のハーブ類については越冬できるハーブ一年草のハーブを参考にしてください。
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