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クレマチスの育て方…中級〜上級者向けの濃密版

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クレマチスの育て方の詳細版
学名などの基礎データ
クレマチスの育て方の詳細版の開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。x最終更新
植物名
クレマチスの育て方の詳細版
科名
キンポウゲ科
属名
センニンソウ属
学名
Clematis
耐寒
マイナス10度
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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クレマチスの特徴は?

クレマチスキンポウゲ科のツル性宿根草。花色・品種ともに非常に種類が多く、花の形状も多々あります。ツル植物の女王とも呼ばれ、育てやすい植物ではある(剪定などの知識は必要だけど)。国内外に愛好家が多く、毎年花を咲かせる宿根草で、人気のあるガーデニング植物です。よく庭植えにしているように、基本的には放置でOKなのですが、真夏に直射日光がガンガンと当たると傷んでしまいます。真夏は何かの影にしたり、風通しを良くしてやらないといけません。

その一方で環境が合うとツルをあちこちに伸ばして広がり、他の植物の日光を奪って駆逐する繁殖力が強すぎる植物としても良く挙げられ、「植えてはいけない植物」とされることもあります。毎年ちゃんと剪定し管理すれば、抑えることは十分可能です。不安な場合は鉢植えから始めましょう。
クレマチスは長年愛好されて品種改良が行われてきたので、非常に多くの品種があり、系統が分けられています。おおまかな分類としてまず、冬に落葉するタイプと、常緑系があります。落葉タイプは寒さに強く、寒冷地でも栽培できるので落葉タイプが一般的です。

次に一季咲きと四季咲きがあります。四季咲きは条件が揃えば開花しやすいという意味で、一年中開花するわけじゃないですが、よく開花します。

最後に、新枝咲・旧枝咲・新旧両枝咲があります。これはどの枝に花が咲くのかという「性質」による分類です。一番大事なのはこの「枝咲き」で、これによって剪定の手順が変わります。品種のタグは必ず取っておいて、品種がわかるようにしておかないと、剪定をミスって翌年の開花がなくなる!なんてことは十分あります。

これらの性質に加えて、親株による系統があります。系統については以下のページを参考にしてください。
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鉢植えの場合は、土が乾いたら、鉢の底から水が出るくらいに水をたっぷりやってください。クレマチスは乾燥に弱いので、水切れに注意しないといけません。特に鉢植えにしている場合は夏は水やりを毎日、朝夕としないとシナシナになってしまいます。一旦シナシナになると、枯れなくても、なかなか復帰しません。

冬は活動が鈍くなっているので、土が乾いてから二日たってから朝に水をやります。夕方に水をやると水が明け方に凍って根を傷めてしまいます。

水やりの観点から言えば鉢植えにしないで庭植えがベストです。ただし庭植えにすると繁殖力が強すぎて他の植物を駆逐することがあります。
クレマチスは母の日前後にギフトとして流通するのですが、地上部に比べて非常に鉢が小さく作ってあることが多いために、水切れを起こしやすいです。鉢が小さくまとまっているのは、デザイン上、その方が綺麗に見えるからです。
鉢植えのクレマチスは根腐れよりも乾燥(水切れ)の方が起きやすい。春〜秋は土が乾く前に水をやるくらいがいいです。特に開花前〜開花時期に水切れすると花が咲かなくなり、非常に悲しい。あくまでケースバイケースです。自分のクレマチスを観察してください。
生育が緩慢な種類だったり、時期によっては、逆に、水のやりすぎ→根腐れ(根傷み)が発生して葉っぱに黒い斑点が出ることもある。クレマチスの生育が悪い時に水やりが多いと発生しやすいので、よく観察するようにしましょう。また、根詰まりして排水が悪くなったり、土の劣化によって土が泥になって水もちがよくなっても根腐れは起きるなど、原因は一つではないです。

ただ、炭そ病・褐斑病でも同じような症状が出るので状況で判断する。
庭植え(地植え)の場合は、夏の乾燥が続く時期でない限りは自然に降る雨で十分に生育します。夏など日照りが続いて乾燥する時期や、よく生育している時期は様子を水をやってください。
芽が出る3月、4月から開花するまで、庭植えでも様子を見て、水を切れないようにしっかりとやってください。水が切れると花が極端に減ります。
春から夏の時期に庭植え(地植え)のクレマチスが雨に当たると、枝先がクタっとするが、生理現象。しばらくすると元に戻るので気にしないでいいです。鉢植えだとならない。
芽が出て開花するまで(3月から5月)は、しっかりと肥料をやる。一週間に一回液肥をやるか、3月以降に緩効性肥料を二ヶ月に一回、根元にやります。液肥は通常の植物より濃い目でもいいくらいに肥料を必要とします。

真夏は肥料をやらない。クレマチスは高温多湿が苦手で、夏は元気がなくなります。ただし、四季咲きは夏も肥料をやった方がいい。秋以降も咲き、肥料が不足すると開花が鈍くなります。
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液肥(液体肥料)が即効性があり、必要な時に効かせられ、夏や冬など効かせたくないときにはストップすれば土中に残りにくくて調節しやすいので初心者向き。だけど液肥は高いし、面倒で、忘れがちです。緩効性化成肥料(固形)は長期間効く代わりに調整しにくいので初心者はまず避けた方がいいが、慣れたらを緩効性化成肥料(固形)でもいいです。
毎年、春に液体肥料を一本、丸ごと原液で肥料にやるなんて人もいるくらいにクレマチスは肥料喰いです。鉢植えの場合は、毎年か2年に一回ほど植え替えるために、肥料(有機物)が定期的に供給されるのですが、庭植えだと肥料を食い尽くして3年ほど経つと、花が小さくなって花が少なくなって、なんだか変な感じになります。これは株の老化・弱体化ではなく肥料不足です。そこで肥料を追加します。

クレマチスの株の周囲に半径30cmを円状に掘ります。深さは20センチほどです。根っこが肥料に当たると「肥料焼け」を起こして株が弱ります。クレマチスは根が弱い性質なので尚更です。クレマチスは根を下へ下へと張る性質があり、横にはあまり広がりません。だから周囲30センチで十分、根には当たらなくなります。

掘り出した土に肥料を混ぜ、土を戻します。肥料の量は説明書きを守ってください。最後に水をやります。肥料は水に溶けて、吸収されるので必ず水やりをしてください。

もしくは株から30cm離れた時に何本かふかさ20cmくらいの穴を4個か5個ほど掘ります。そこに化成肥料をパラパラと入れます。穴を塞いで水をやってこれでおしまいです。

鉢植え・植替えについて

冬の活動が止まっている落葉時期(2月前後)に植え替えをします。クレマチスは直根性で根をいじると生育不良を起こしがちですが、活動が止まっている時期であれば多少は土を落として植え替えても大丈夫です。

鉢植えの植え替えは2年に一回に頻度で行います。
クレマチスは開花時期に植え替えをすると枯れることがあります。また、クレマチスは立ち枯れ病になりやすく、この立ち枯れ病の細菌は暖かくなる4月〜5月あたりから活動を始めるため、植え替えは3月までに済ませておきたい。
開花している時は、株に負担をかけないように土を落とさないで根をほぐさないで植え替えをしても、クレマチスは枯れることがあります。開花の季節の植え替えはそういったリスクがあると考えて植え替えましょう。
用土は市販の培養土か、クレマチスの専用土というのがホームセンターによっては売っていますので、これを利用します。自作する場合は赤玉土(小粒)5腐葉土3パーライト2に有機質の肥料を混ぜたものを使います。

クレマチスは弱酸性の土を好みますが、中性ならば問題ありません。一般的な培養土は中性に中和してあるので問題ありません。
クレマチスの土の商品画像
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高山性じゃなければ一般的な培養土で問題ありません。暑さに弱い高山性は山野草の土で植え付けましょう。
できるだけ大きな鉢(直径30センチの鉢など)を用意します。すぐに根がいっぱいになります。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。これで完成です。株は少し深く植えると、土中の節から発根して株がよく生育します。

クレマチスは根が弱く、植え替えをするのであれば、
土をほぐさずに根をいじらないで、一回り大きな鉢の底に軽石を2センチか3センチ敷いて、スポッっと入れて隙間に新しい土を入れるようにします。

より詳細な鉢植えの植え替えはクレマチスの鉢植えの植え方を参考に。
植え替えは二年に一回程度ですが、例えば直径30センチの尺鉢にすでに植えている場合は、これ以上大きな鉢はありませんから、植え替えるのは無理。大きな鉢がないってのもありますが、相当な重さを扱う植え替えになりますから腰を傷める可能性大です。

植え替えるのであれば、枯れるリスクを理解した上で、土を落として植え替えをするか、地植えを検討するか、根詰まりで枯れる前に挿し木をして新しい株を新しい鉢に育てて、古い株を廃棄するかしましょう。

土を落としての植え替えは株分け・土を落としての植え替え(クレマチス)のページを参考にしてください。
鉢に1株だけにする。複数の株を植えると根が絡まって生育不良を起こします。
庭に苗より一回り大きな穴…直径40cm深さ40cmくらいの穴を掘って、掘り出した土に馬糞堆肥や牛糞堆肥か腐葉土などの有機質を入れて、骨粉+油かすか化成肥料を説明書きにある規定量入れて、2週間ほど寝かしておきます。二週間後に苗を深めに植え、水をたっぷりやって完成です。

深めに植えると、埋まった節から発根して株がよく生育します。

庭植えの植え替えはできない。移植はむつかしい。大きめに掘って植え替えればできますが、それをするくらいなら挿木をして株を作って植え直した方がいいです。
庭植えの手順はクレマチスの庭植えのやり方・コツのページにより詳細に書いてあるので参考にしてください。
複数のクレマチスの株を一箇所に植えないようにする。あまりに近いと、根が絡み合って、水と肥料を取り合い、お互いに弱ってしまいます。もしくは弱い方が枯れてしまいます。また、ツル同士が絡むと剪定が非常に厄介になります。庭植えにした場合、掘り上げることはできないので、改善ができません。

植えるのであれば十分な距離…2mは離しましょう。2mでもツルは絡むことがあるので、あとは自己責任でお願いします。
クレマチスの育て方の詳細版:繁殖力が強すぎるので庭植えは注意!
原種や常緑だとそうでもないんですが、それ以外の品種は繁殖力が強すぎて剪定・管理が難しいかもしれません。また、繁殖力が強すぎて、繁茂して他の植物を駆逐することがあります。なので庭植えする前に管理できるものかよく考えてください。まずは鉢植えからやってみて剪定のコツなどを掴んでから庭植えにすることをオススメします。
クレマチスは一部が木立性ですが基本的にツル性でネットやフェンスなどに絡ませる必要があります。

詳細な誘引方法はクレマチスの蔓下げ(ツルサゲ)の方法クレマチスの誘引のコツのまとめを参考に。

株の増やし方

クレマチスはヨーロッパでは何十年も栽培でき、大きな株に育つのですが、日本の気候にあっていないため、庭植えにしていても、一定の大きさに育つと過湿などから株が根から枯死します。そこで大きく育ってきたら、何かの方法で株を更新しないといけません。

鉢植えのクレマチスも「これ以上大きな鉢に植え替えられない」って状態になることがありますし、植え替えをミスって枯れることもあります。それに、病害虫で株が全滅することもあります。そこで貴重な品種や好きな品種は、挿し木や取り木で株を増やして保険をかけておきましょう。

主に挿し木で増やします。取り木でも増やせますが、一般的には挿木です。アーマンディ系・アップルブロッサムなどは挿木ができにくい。成功率は種によって違う。
挿し木の方が短期間で大量に株を増やせます。適した時期は5月から8月中旬。ただし梅雨の時期は過湿で株が弱るので、梅雨前か8月以降の方が成功率が上がります。常緑種は11月に挿し木します。

今年伸びた枝を10cm〜15cmほどを切って、下葉をとって水揚げをします。水揚げとは切り口を水につけて30分〜1時間放置しておいて、葉っぱの先まで水を行き渡らせることです。水揚げが終わったら、ナイフで切り口を斜めにキレイに切り直し、切り口に発根剤を塗っておきます。

あとは器に赤玉土小粒を入れた挿し床を用意して、ここに挿木をさし、乾燥しないように水をやって、明るい日陰で管理していると発根します。腰水にして管理しましょう。1ヶ月〜2ヶ月で発根し、生育してきたら鉢植えに植え替えます。成功率は30%ほどなので、挿し木はたくさん用意しておきましょう。

詳細はクレマチスの挿し木の方法のまとめを参考にしてください。
これから芽が動き始める2月か、開花がひと段落した5月6月7月あたりに取り木をします。

穴を掘り、そこにポットを埋めて、その中に用土を詰めます。ポットの底には穴が空いていますので、水は抜けていきます。

ツルを地面に這わせます。そのツルは「今年出た新しいツル」です。二月に取り木をする場合は、去年のびたツルで取り木します。ツルの節から発根しますので、その節がポットの土のところに来るようにします。

針金をU字に曲げて、土に挿し、ツルの節が動かないようにします。ツルの節が土に触れていることで発根するので、節が浮いていると発根しません。折れない程度にしっかりと固定してください。

後は水やりをしっかりとやって普通に管理していると、二ヶ月か三ヶ月で発根します。挿し木よりかなり発根が遅いです。挿し木は発根剤を使ってますからね。発根したからといってもまだ早いです。すぐに本体から切り離してしまうと、根が十分ではないために枯れてしまいます。根が十分に揃うまで…翌年の2月まではそのままにして、掘り返して植え替えをするのは2月にします。

翌年の2月になったら、ポットを掘り出して植え替えをします。庭に植えるにせよ、鉢植えにせよ、後は通常の植え替え・植え付けと同じです。
参考:クレマチスの取り木のまとめ
普通は株分けが出来ませんが、株分けしたいときもあります。どうにも土を落として同じ大きさの鉢に植え替えをしないといけないこともあります。そこでリスクはありますが、株分けをすることも出来ます。土をすべて落として、古い土を取り除いて植え替えをします。ただし移植が苦手で基本的に株分けは苦手なので挿木で保険をかけた上でのことです。
参考:株分け・土を落としての植え替え(クレマチス)
種子から育てることもできますが、性質が安定せず、また発芽するまで1年。発芽して株が育って花が咲くまで3年か4年にかかり、また幼い苗の時は弱いものですから、種子から育てるのは一般的ではありません。苗木から育てるのが楽で確実です。
種子が熟すとヒョロっと出ている部分がタンポポの綿毛のようになる。すると種子が一粒づつがバラバラになるので、そうなってから収穫する。
参考:クレマチスの種子交配と実生栽培
クレマチスは日当たりを好みます。午前中だけ日が当たるような場所を半日陰と言いますが、半日陰でも花は咲きます。ただし日照時間が短いとどうしても株の生育が鈍くなるし、花数も少なくなります。できれば一日中、日が当たる場所で管理します。
●株元は日陰になっていて、枝には日が当たる場所でも可。
●日当たりがよいと株が健康になり、ウドンコ病などが発生しても、そこそこの被害で済みます。健康が大事です。
真夏の直射日光には若干弱いですが、水切れさえしないなら枯れるまではいきません。大丈夫です。鉢植えならば真夏は半日陰が適しています。ただし、高山性で暑さに弱い品種は夏に枯れる。高山性のものは用土は山野草の土にして、夏は半日陰か日陰で管理しましょう。

鉢植えが真夏の直射日光を嫌うのは鉢植えの側面に日光が当たって、水が沸騰し、根を傷めます。鉢植えでも鉢の部分に日光が直接当たらないようにすれば…寒冷紗やヨシズなどで株元だけ日除けすれば問題ありません。
高温多湿が続くと、枯れなくてもダメージがあり、奇形の花が増える(花が小さい・香りがない・奇形・樹勢が鈍くなるなど)。
冬もマイナス10度までは大丈夫。寒冷地以外の地域の戸外で越冬し生育します。クレマチスは冬の間、地上部が枯れる新枝咲きと、ツルだけ残る旧枝咲き・新旧枝咲きとあります。地上部が枯れる新枝咲きタイプは春に株元から新芽が出てきます。
●常緑クレマチスというのもあります。冬も葉っぱが落ちません。常緑クレマチスは大抵、寒さに弱いので、室内に取り込みましょう。
クレマチスは冬に地上部が枯れるものとツルだけが残るものがあるのですが、どちらも落葉して見た目が枯れ木で区別がつきません。あと、植えたクレマチスが何枝咲きなのか分からなくなることが非常に多いです。できればタグをつけて品種がわかるようにしておきましょう。

枯れているのか、生きているのかは、枝を切ってみて、芯が「緑」で「生」かどうか確認すればわかります。枯れているなら、芯まで茶色く枯れています。枝先が枯れていても、根元に近づけば生きているかもしれないので、チェックしてみましょう。
●幼い苗は真冬の凍結に若干弱く、凍結すると根を傷めます。表面的には変化が無くても、春以降の生育が鈍くなります。ただ、枯れることはないので、気にしない方がいいかも。
新枝咲き・旧枝咲き・新旧枝咲きと咲き方で種類があり、それぞれに剪定の方法が違います。あなたが育てているクレマチスがどの咲き方なのかは、品種で違いますので、調べてみてください。
旧枝咲きクレマチスの剪定
新枝咲きクレマチスの剪定
新旧両枝咲きクレマチスの剪定
クレマチスを放置していると伸び放題になってしまうので、冬の間に「枯れ枝」「邪魔な枝」「開花しない枝(=新芽が見られない枝)」を落としてしまう。基本的に、ツルの節のところに芽があったら、その上で剪定すればいい…以下にいろいろ書いてありますが要はそういうことです。

ツルの先に一番近い芽の上で切る。節に芽がなかったら、地中から枝が出てくるので適当に切ってしまってもいい(怖いならそのままにしておいて、春に地中から新芽が出てから切る)。節の芽の位置が高いならツル下げをしましょう。
四季咲き品種は開花後に花を切り戻して次の花(二番花・三番花)を咲かせます。
新枝咲きは初夏にバッサリと切り戻すと秋にまた開花します。
旧枝咲きは夏剪定して、わき枝を出させ、枝を増やして、翌年の開花を増やします。
新枝咲きは俗にいう「四季咲きクレマチス」です。新枝咲きの場合は、春以降に芽吹いた「新しい枝」にだけ花が咲きます。つまり、去年生育した枝は残しておいても何にもいいことはありません。ただ茂るだけ花は咲きません。そこで、落葉した時期に地表から何節か残して、ほぼ「丸坊主」にします。このくらいでは枯れません。芽吹いて以降も、花が一段落したら枝を剪定します。剪定すると脇芽が出て、その脇芽に花が咲きます。これで何度も満開にさせます。

詳細は新枝咲きクレマチスの剪定を参考にしてください。

剪定が単純でいい!と思うでしょうが、冬にほぼ丸坊主にするということは、この剪定した枝を毎年、処分しないといけないってことです。あの針金のように硬い枝をフェンスやネットから外して捨てる…かなりの重労働だと思ってください。
旧枝咲きは昨年の夏に生育した枝に花が咲きます。冬になると落葉して一見すると枯れているように見えますが、ちゃんと生きています。枯れたと勘違いしたり、新枝咲きと勘違いして、地上部をバッサリ行くと翌年は一切花が咲きません。旧枝咲きの場合は、邪魔な枝を落とし、花が咲きそうにない枝を落とす程度のことで、難しい剪定はありません。

詳細は旧枝咲きクレマチスの剪定を参考にしてください。
去年生育した旧枝から伸びた新枝の先に花が咲くというタイプ。新しい枝も古い枝も両方花が咲くという意味じゃないです。あくまで旧枝がないと花が咲かないので、旧枝咲きと剪定は近いです。

詳細は新旧両枝咲きクレマチスの剪定を参考にしてください。
立ち枯れ病、アザミウマスリップス)、ハダニアブラムシ、ウドンコ病、エカキムシナメクジなど。

詳細はクレマチスの病気と害虫のまとめを参考に。
クレマチスは日本の環境に合っていないのか、原因がハッキリしないのですが突然枯れることがあります。突然死する直前に一気に大きくなったり、狂い咲きしたり、異変がある!という話もあります。

そういうこともあるので、貴重な品種・お気に入り品種は挿木で保険をかけておくといいです。
●メダカや金魚を飼っていて、魚毒性の薬剤を散布するときは、睡蓮鉢などに蓋をすれば大体大丈夫。蓋ではなくビニールなどでもいい。数時間ほど蓋をするくらいではメダカは窒息しない。
●貴生花…花の中にツボミができる奇形の症状。肥料が多すぎると発生する。
台風などで塩害が起きるとよく枯れる。
●細かいことを言うならば冬の落葉時期に石灰硫黄合剤を筆で塗るか散布するといい。
日本でも自生する「テッセン」はクレマチスの一種で、クレマチス=テッセンではありませんが、日本にはクレマチス全体を指す傾向があります。原種は300あまり。大輪系は日本と中国が原産がほとんど。一部に木立ちもありますが、ツル性がほとんど。パテンス系・モンタナ系以外はほぼ四季咲き。四季咲きは剪定をすれば2度3度と開花します。品種によって葉っぱの形が違う。

花の後、綿毛のような白い不思議な種子を作る。この種子もとても繊細でキレイなので、是非楽しんで欲しいです。
●切り花にすると茎の細い種は長持ちしない。そもそもキンポウゲ科が切り花にすると水があがりにくい。そこで水揚げと湯揚げをすると長持ちする。水中で切り口をハサミではなくカッターやナイフで斜めに切って、その切り口を熱湯(80度以上)に30秒つけてから深い水につけるといいです。
●花が落ちる前にまとめて切り花にするといい。大風・大雨の前に採取するといいです。
●一年生の苗の一年目は花を咲かせず、株を充実させた方が良い。八重咲きは開花による株の消耗が大きいので幼い苗のうちはツルを伸ばさせる。
●同じ品種でも個体差があるのか、株を買い直すと「色合いがなんか違う」ってことはよくある。気に入った株があった場合は挿木で株を増やして保険をかけておこう。
●クレマチス展などイベントがあって新しい品種に興味があったら行ったらいいです。大人買いして置き場所がなくなる。処分する勇気を持とう。
●冬の誘引は辛い。愛がないとできない。
●根詰まりして肥料が切れると下葉から黄色く変色してくる。鉢増しした上で肥料をやる。
●庭植えのときに2節ほど土中になるように植えると深さ30cmほど深植えになることもある。
●根はそこまで神経質にならなくてもいい!ともされる。直根性で移植が苦手だが、多少苦手なだけで「一切土を落としてはいけない」ってほどじゃない。鉢の大きさが限界になって「鉢増しは無理だ!」ってなったら、古い土を完全に落として根を洗って、新しい土で植え替える人もいて、それでうまくいく。ただしすべての品種・株で成功するわけではないので挿木で保険をかけておくのは必須。
●八重咲きは散った花びらが面倒かも。
●ベランダ栽培には半ツル性や木立性がよい。もしくは毎年更新できる新枝咲き。
●園芸店・ホームセンターに母の日・父の日の後に見切り品がよく出る。
●クレマチスは直根性で下へと伸びていくので、鉢は深いものを。ロング鉢かスリット鉢がこのましい。
●春に一番花が咲いて、剪定して二番花が咲くが、二番花が咲く頃には気温が高くて株が弱っていたり、そもそも二番花が一番花より小さめだったり色合いが薄いというか鮮やかさが鈍いものです。全然色合いが違うことがある。
●折れたところにテープをくっつけて覆うと1ヶ月ほどでコブができて治る。千切れていたら勿論ダメ。
●日照不足ならペンタガーデンを。
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