パンジーの栽培・育て方(花壇にパンジーを植える時期など)

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パンジー(三色スミレ・遊蝶花・胡蝶草)

パンジー
科名スミレ科
属名スミレ属
学名Viola×wittrockiana
別名三色スミレ・遊蝶花・胡蝶草
みずやり水を好む
場所外の日なた
難易度初心者向け
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開花
植え
肥料
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栽培の特徴


寒さに強いですが、暑さに弱く、5月前後に枯れてしまいます。草丈の低い一年草です。夏までには枯れてしまいます。夏越しもできなくない(らしい)ですが、普通はしません。木の根元に植えることで雑草を抑制する性質があります。寒冷地では開花は春以降。そのほかの地域では冬から開花します。花色が多く、一つの花に複数の色合いがあったり、花の形状も多種あります。花言葉は「思慮深い」「私を思って」。
ガーデニング初心者はここから
ガーデニング初心者はまず冬にパンジー・ビオラ、夏はペチュニア。これに挑戦してから水やりの感覚などを掴んでから他の植物に手を出したほうが無難です。パンジーやビオラは花色が多く、冬の花の少ない時期に開花し、しかも長期間開花し、次々咲いてくれますし、盛んな品種改良(種苗会社の競争)の結果、管理も簡単で、病害虫にも強くて便利なガーデニング材となっています。初心者よりむしろ、ガーデニング熟練者こそがパンジーのメリットを生かして冬の庭を飾るものです。また、夏には消えて無くなるのも便利なもので、夏には夏のペチュニア・サフィニアといった夏の定番植物を植えれば一年中花を楽しめます。庭植え・鉢植えだけでなくハンギングやバスケットにも適しています。
高い苗を
パンシーの苗というと一個80円、安いと30円前後で売られていますが、一度でいいので200円以上、300円前後の高い苗を植えてみてください。株の成長スピード、花つきの量、根の張り具合が全く違います。特に花つきが別種なんじゃないかと思うほど違います。
●ただし冬の間はあまり生育しないので変わらない。違いが分かるのは春以降。

まとめ
●土が乾いたら水をやる。過湿に注意。
●開花している時期は肥料を。
●10月に気温が低くなってから植える(20度以下)。
●4月以降、気温が上昇すると株が弱ってくる。このころに夏のガーデニング材に植え替えを。
●花が萎んだら摘む。
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水やりと肥料


土が乾いたら水を
土が乾いたら水をたっぷりやってください。鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をやります。水をやるときは鉢の底から水が染み出してくるくらいにやります。パンジーに限らず、ほとんどの植物は過湿を嫌います。水をやりすぎて、絶えず根が水に濡れている状態になると根が窒息して根腐れを起こします。土が濡れているうちは水をやらないようにします。
冬の水やりは午前中に
夕方にやると土の中に水が残って、その水が朝方に凍って、霜柱になったり土が凍ったりしてしまい、根をいためることがあります。シオれてしまいます。これを予防するために、できれば午前中に水をやってください。根は痛めるんですが、枯れることはありませんよ。ただ、痛めるということは生育不良も起こしますから、避けるべきです。

「比較的」水を欲しがります
冬に成長が止まる植物が多い中で、冬に花を咲かせるパンジーは冬もしっかりと水を必要とします。他の植物と同じ感覚で水をやっていると水不足になります。逆にパンジーの水やり頻度に合わせて他の植物に水をやっていると、他の植物が根腐れを起こします。
●パンジーはあくまで「比較的」水を欲しがるタイプってことです。ジャブジャブ水をやっていれば根腐れを起こします。
●水やりは環境・日当たり・土質・植物の状態・風通し・気温などで頻度が全く違います。水やりは一概に「何日に一回」とは言えません。水やりは「水やり三年」というくらいに繊細なものです。結構難しい技術なので、何度も失敗をしてコツを掴むものだと思ってください。

花ガラを摘む
花がしぼんだら、花を摘んでください。花に種が出来るので栄養が取られて、次の花つきが悪くなります。これを花ガラ摘みといいますが、これをするかしないかで、まったく花つきが違います。

肥料は必須
パンジー・ビオラ類は真冬の間も大量ではないですが、花が咲きます(秋から春に開花するんですが真冬はさすがに衰える。それでもほとんどの花が休む時期に開花する)。肥料が途切れると花が途切れますので、開花時期は1週間に一回程度、液体肥料をやるか、一ヶ月に一回緩効性固形肥料をやります。
●初心者には即効性があり、量を調整できる液体肥料が非常に便利です。しかし、定期的に肥料をやるのは忘れてしまいがちになります。となると緩効性肥料・固形肥料が便利になります。

その後3月下旬、4月以降は暑さで株が弱ってきます。この時期に肥料が多いと逆に株が弱ってきますので、肥料の頻度を減らすか、もう肥料はやらないようにします。
●肥料が不足していると葉っぱが黄色くなったり、生育が鈍くなります。
●パンジーは品種や育て方によって(涼しい環境なら)、7月まで枯れませんが、そこまで残しても春以降の開花は鈍いものですから、4月5月にはパンジーは掘り起こして廃棄して、同じ場所にペチュニア・カリブラコア・朝顔・デプラデニア・インパチェンスなどの夏の植物に植え替えると良いです。

植え付け・植えかえ・種蒔き


植えるのは寒くなってから
秋に種を撒き、冬から春に花を楽しむのですが、普通は苗を買って植えます。苗は10月の中旬以降に植えるのを薦めます。気温が高い時期に植えると腐って枯れることもあります。ホームセンターや店頭には暑い時期から並びますが、出来れば霜が降りる直前(10月か11月)まで待ったほうがよいです。
●9月の気温がまだ20度以上の頃なら、涼しいところで管理してください。株が弱ります。蒸れて枯れることがあります。

いくつ植える?
株間は庭植えなら15センチから20センチ。鉢植えならば10センチから20センチ。30センチの丸い尺鉢で3個から5個。60センチプランターで3個から4個。植えた直後は隙間だらけでも物足りないです。冬の間は隙間だらけです。これが春近くになるとこぼれるように咲きます。
●ギュウギュウに植えれば冬の間もギッシリですが、見ごろの春には蒸れやすい。まぁ、蒸れるようなら株分けすればいいのですけどね。
●植えつけたあとは水をたっぷりやって土と根をなじませてください。

根がビッシリあったらほぐす
店頭に長期間置いてあったり、生育が良いパンジー苗だと、ポットを外した時に土にビッシリと白い根が広がっていることがあります。こうなっていたら土をほぐしてから植えてください。もしも解さないで植えると、根が広がらずに生育が鈍くなります。いつまで経っても生育せずに、土を掘り返してみると、植えた時の根のまんまのポットの形で出てくることがあります。ほぐせばこれを回避できます。
●ポットの底の白い根を指でむしって、側面も3ヶ所か4ヶ所を割いてから植えると良いですが、まぁ、そこまでしなくてもね。ほぐせば十分根は広がります。

用土
用土は市販されている花と野菜の土で植え付けします。自作する場合は赤玉土腐葉土3を混ぜたものか赤玉土7ピートモス3を混ぜたものに牛糞堆肥や化成肥料を足したものを利用します。パンジー・ビオラの専用培養土もあります。庭の土で植えるときは牛糞堆肥を前もって混ぜておくと根の張り方が良いです。
●一度でも使ったことのある土は雑菌や虫が繁殖していて生育不良を起こします。リサイクル材を利用するか、新しく買ってきた土で。
●牛糞堆肥は植える一週間か二週間前に混ぜておきます。前もって混ぜるのは発酵させるためです。発酵させないと植物の根が耐えきれず傷んで枯れてしまいます。最近ではホームセンターに「完全発酵した牛糞堆肥」というのが出ています。これは前もって混ぜなくても、直前でも問題ありません。

ちなみにブランドもののパンジーには種子が出来ない
パンジーには種子が出来ないよう処理がしてあって、種が出来ません。宿根ビオラニオイスミレといったものなら種が出来て毎年増えます。

種子を取る場合
パンジーは花が萎んだ後に、三菱のマークようなベンツのエンブレムような不思議な「サヤ」ができます。このサヤの中に種子が詰まっていて、サヤ全体が茶色いになると弾けて飛んでいきます。飛んでいくと、どこで発芽するのか分かりませんから、まだサヤに緑色が残っているくらいの時に、収穫して陰干ししておきます。
発芽させる場合
パンジーの種子はとても小さいですから、小さなパッチの袋の入れて保管しておいて、8月か9月にピートモス5赤玉土5を混ぜた土に撒き、薄く土をかぶせておきます。被せないと発芽しません。日陰の風通しの良いところで管理してください。気温が20度で発芽しますが30度以上だと発芽しづらくなります。霧吹きで水をやり、乾燥しないように管理していると一週間ほどで発芽します。ジョウロで水をやると種子が小さいから流されてしまいますよ。本葉が2枚か3枚以上になったら、庭植えするか、ポットに植え替えた後に庭植え・鉢植えします。10月までには植え付けしましょう。
●種子には毒がある。食べると嘔吐、神経麻痺、心臓麻痺などの症状が出る。子供がいる家では気をつける。
●8月9月に発芽させないと小さな苗のうちに寒くなって霜に当たって枯れてしまう。でも8月9月はまだ気温が30度前後の年は珍しくないため、難しい。
●種子から育てる人はいるけど、普通はやらない。10月に出回る苗を買うのが一般的。

寄せ植えなど
アリッサム(スイートアリッサム)と開花時期や草丈が近いので、一緒に植えられることが多いです。開花時期が違い植物としてはガーデンシクラメンシクラメンではない)やユリオプスデージーヘデラ・アイビーなど。

管理場所・日当たり


日当たりを好む
日当たりのいい場所に植えてください。日当たりが悪いと茎がヒョロヒョロと間延びしてしまいますし、何より花が咲きません。花が咲かないパンジーなんて悲しいですよ。日当たりで水をやっておけば枯れることはないです。北向きではなく出来るだけ日当たりで管理します。
●日当たりが悪いと株が弱くなり、病害虫にもやられやすくなります。とにかく日当たりで。
半日陰でも十分生育はします。

霜に当たっても枯れませんが、寒風に注意
霜に当たっても枯れませんから、日当たりのいい場所で管理してください。霜に当たると一部の品種を除いて開花が止まったり、葉っぱの色が変色するなどしますが、枯れることはありません。
ベランダなどでは強い寒風が吹く場合があります。パンジーは寒さに強いので、枯れることは無いんですが、強い寒風に当たると葉っぱが紫に変色することがあります。葉っぱが紫になったら「寒すぎる」サインだと考えてください。
暑いと首が伸びます
春以降、気温が高くなってくると花の茎がヒョロっと伸びてしまいます。パンジーは暑さに弱く、春になって花の茎が伸びたのは「そろそろお終い」のサイン。ペチュニアやサフィニア、ランタナといった夏のガーデニング材へ切り替えましょう。

その他

病害虫
ナメクジ
気温が上昇してくるとナメクジが発生しやすくなります。ナメクジは葉っぱに虹色に光る「歩いた後」が出るのですぐに分かります。これを放置していると葉っぱが食べられ、新芽が食べられ、食べたことでまたナメクジが増えるという悪循環に陥ります。見つけ次第補殺し、薬剤を撒いて駆除しましょう。薬剤はホームセンターで販売しています。ビールトラップという手もあります。
アブラムシ
アブラムシはほとんどがメスで、メスが自分のクローンを生みます。そしてアブラムシのメスが、クローンベビーをを産んだ時、そのクローンベビーの体内にはすでに、そのまたクローンベビーが宿っていて、つまりネズミ算ならぬ、アブラムシ算で爆発的に個体数を増やします。とにかく見つけ次第、対処しないと大変な憩いで広がります。
前もってオルトランをまいておくと良いのですが、オルトランは耐性がつきやすいので、複数の薬剤で対処しないといけません。

特徴・由来・伝承


19世紀に品種改良が進み、生まれたのが「パンジー」です。元となった品種は「ビオラ・トリコロル、ビオラ・ルテア、ビオラ・アルタイカ、ビオラ・コルヌータ」の4種。現在ある品種は何度も品種改良されて、どういう経緯で生まれたのかはよく分からないほどです。元となった4品種名に「ビオラ」とあるようにビオラが「スミレ科スミレ属」の学名で、本来はパンジーはビオラの中の「品種の一群の名前」でした。今はゴチャゴチャですけどね。

パンジーの語源は「パンセ」…物思いにふける、という意味です。蕾が打つむている様子が物思いに耽る様子に似ていることから付けられた名前です。色あい、大きさ共に多々あり、数千種あるとも言われるパンジーですが、元々は1813年頃、イギリスで園芸家のトンプソンによって「パンジートリコロール」という野生のパンジーから品種改良を重ねた結果生まれたのが始まりと言われています。このとトリコロールから生まれた品種群はheartsease(ハーツイーズ)とも呼ばれます。ハーツイーズとは「心の平和」という意味です。

現在では小さな花のパンジーが人気ですが、パンジーが生まれたとしばらくの間は「大型のパンジー」の開発競争が進みました。19世紀の中頃には花の大きさが4センチのパンジーが生まれ、これを「ショウ・パンジー」と呼びました。「ショウ」は綴りでは「SHOW」です。観賞用という意味ですね。この辺りが「ビオラとパンジーの境目は花の大きさが4センチ」と言われる所以です。19世紀の終わりにはパンジーの中心に「黒いブロッチ」のあるものが開発されました。今ではあんまり人気が無いブロッチですが、当時はもてはやされました。その後、スイスで開発された「スイス・ジャイアント」は花が8センチ。アメリカで開発された「ジャンボ」は花が10センチ。戦後の日本で開発された「マジェスティック・ジャイアント」は花が12センチと肥大化していきます。なんか時代を感じますな。現在は中輪・小輪が中心になっています。
ちなみに本来のパンジーは寒さに当たって日が長くなってから開花するもので、現在のように、冬でも開花する性質はこの品種改良の中で獲得したものです。こう考えると人間の植物に対する欲望は果てしないなとつくづく思うのです。

パンジーとビオラの違いは曖昧
パンジーという名前はスミレ属全体を現すことが多く、パンジーとビオラの違いはありません。一般的には花が大きいものをパンジー、小さいものをビオラと呼ぶことが多いです。ところが小さめのパンジーなどというものがあります。親株が「パンジー」だったから「小さめのパンジー」なのでしょうが、もう「大き目のビオラ」と「小さめのパンジー」の差なんて何もありません。というかガーデナーにとっては、どうでもいいことです。
●パンジーを「足掛け二年草」という人がいるんですが、これは秋に植えたものが年を越して春に開花して夏に枯れるからです。でもこれで「二年草」っていうのはちょっと誤解を招くよなぁ、と思いますね。寒冷地では多年草で夏を越す種類もあります。
●最近「エディブルフラワー」と名づけて食用にすることが。
●ポーランドの国花。
●根茎・種子にはビオリン、サポニン、ビオラルチン、グリコサイドという毒成分が含まれていて、食べると嘔吐、神経麻痺、心臓麻痺などの症状を起こします。普通にしていて食べることはないでしょうが、子供のいる家では気をつけてください。
●学名のwittrockianaはビオラを採集した人物名。
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