パンジーの育て方

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パンジーの基礎データ
パンジー
科名スミレ科
属名スミレ属
学名Viola x wittrockiana
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花
種蒔
植え
肥料
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パンジーとは?

パンジー:パンジーとは?
パンジーはスミレ科一年草。ガーデニング初心者はまず冬にパンジー・ビオラ、夏はペチュニアを植えるってくらいの定番ガーデニング材。これに挑戦して水やりの感覚などを掴んでから他の植物に手を出したほうが無難です。

パンジーやビオラは花色が多く、冬の花の少ない時期に開花し、しかも長期間開花し、次々咲いてくれますし、盛んな品種改良(種苗会社の競争)の結果、管理も簡単で、病害虫にも強くて便利なガーデニング材となっています。初心者よりむしろガーデニング熟練者こそがパンジーのメリットを生かして冬の庭を飾るものです。庭植え・鉢植えだけでなくハンギングやバスケットにも適しています。

水やり

土が乾いたら水をたっぷりやってください。庭植えの場合はほぼ自然雨でいいですが、様子を見て水切れしないように水やりをします。

鉢植えの場合は、鉢の底から水が染み出してくるくらいにやります。パンジーに限らず、ほとんどの植物は過湿を嫌います。水をやりすぎて、絶えず根が水に濡れている状態になると根が窒息して根腐れを起こします。土が濡れているうちは水をやらないようにします。庭植えの場合も、同様に土の様子を見て水やりをします。夕方にやると土の中に水が残って、その水が朝方に凍って霜柱になったり、土が凍ったりしてしまい、パンジーの根を傷めることがあります。根を傷めると萎れてしまいます。

これを予防するために、できれば午前中に水をやってください。根を傷めても枯れることはありませんが、傷めるということは生育不良も起こしますから、避けるべきです。

「比較的」水を欲しがります

冬に成長が止まる植物が多い中で、冬に花を咲かせるパンジーは冬もしっかりと水を必要とします。他の植物と同じ感覚でパンジーに水をやっていると水不足になります。逆にパンジーの水やり頻度に合わせて他の植物に水をやっていると、他の植物が根腐れを起こします。

あくまで「比較的」水を欲しがるタイプってことです。ジャブジャブ水をやっていれば根腐れを起こします。

水やりの頻度って明言できない

水やりは環境・日当たり・土質・植物の状態・風通し・気温などで頻度が全く違います。水やりは一概に「何日に一回」とは言えません。水やりは「水やり三年」というくらいに繊細なものです。結構難しい技術なので、何度も失敗をしてコツを掴むものだと思ってください。

肥料

パンジーは肥料が途切れると花が途切れ、葉っぱが黄色くなったり、生育が鈍くなりますので、開花時期10月〜2月は1週間に1回程度、液体肥料をやるか、1ヶ月に1回緩効性固形肥料をやります。
初心者には即効性があり、調整しやすい液体肥料が非常に便利です。

その後3月下旬、4月以降は暑さでパンジーの株が弱ってきます。この時期に肥料が多いとさらに株が弱ってきますので、肥料の頻度を減らすか、もう肥料はやらないようにします。

植え付け

時期

本来は秋にパンジーの種をまき、冬から春に花を楽しむのですが、普通は苗を買って植えます。苗は10月の中旬以降に植えましょう。

気温が高い時期に植えると腐って枯れることもあります。ホームセンターや店頭には暑い時期から並びますが、出来れば最高気温が20度以下になって以降、もしくは霜が降りる直前(10月か11月)まで待ったほうがよいです。

用土

用土は市販されている花と野菜の土で植え付けします。自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたものか赤玉土7ピートモス3を混ぜたものに牛糞堆肥や化成肥料を足したものを利用します。パンジー・ビオラの専用培養土もあります。

庭に植えるときは牛糞堆肥を前もって混ぜておくと根の張り方が良いです。
●一度でも使ったことのある土は雑菌や虫が繁殖していて生育不良を起こします。リサイクル材を利用するか、新しく買ってきた土で。
●牛糞堆肥は植える一週間か二週間前に混ぜておきます。前もって混ぜるのは発酵させるためです。発酵させないと植物の根が耐えきれず傷んで枯れてしまいます。ホームセンターに「完全発酵した牛糞堆肥」というのが出ています。これは前もって混ぜなくても、直前でも問題ありません。

鉢植え

鉢植えならば10cmから20cmの株間を取って植えます。30cmの丸い尺鉢で苗3個から5個。60cmプランターで苗3個から4個を目安に植え付けます。

鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cmほど敷き、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れていきます。鉢を揺らすと、また隙間ができますので用土を詰めて行きます。何度も繰り返して隙間が出なくなるまで土を入れて、最後に水をやって完成です。

アリッサム(スイートアリッサム)と開花時期や草丈が近いので、一緒に植えられることが多いです。開花時期が違い植物としてはガーデンシクラメンシクラメンではない)やユリオプスデージーヘデラアイビーなど。

庭植え

植え付ける2週間前に庭を30cmの深さほど掘り返して、苦土石灰を混ぜて中和させます。2週間たったら、掘り返した土に腐葉土か完熟堆肥を3割ほど追加して、緩効性化成肥料を説明書きの規定量やって、土を半分戻し、株間15cmから20cm間隔で苗を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。

種まき

一般的には毎年苗を植えますが、種まきから育苗する場合はビオラ・パンジーの種まきのコツ(鉢)ビオラ・パンジーのピートバンの種まきのコツのページを参考にしてください。

管理場所

日当たりで管理

日当たりのいい場所に植えてください。半日陰でも十分生育はしますが、茎がヒョロヒョロと間延びしてしまいますし、何より花が咲きません。花が咲かないパンジーなんて悲しいですよ。病害虫にもやられやすくなります。

日当たりで水をやっておけば枯れることはないです。北向きではなく出来るだけ日当たりで管理します。

寒風について

パンジーは霜に当たっても枯れませんが、霜に当たると一部の品種を除いて開花が止まったり、葉っぱの色が変色するなどしますが、枯れることはありません。

ベランダなどでは強い寒風が吹く場合があります。寒さに強いので、枯れることは無いんですが、強い寒風に当たると葉っぱが紫に変色することがあります。葉っぱが紫になったら「寒すぎる」サインだと考えてください。それでも枯れないので、気にしないでもいいですが、鉢植えで気になるなら寒風が当たらないところに移動するといいです。

暑いと花首が伸びます

春以降、気温が高くなってくると花の茎がヒョロっと伸びてしまいます。パンジーは暑さに弱く、春になって花の茎が伸びたのは「そろそろお終い」のサイン。

4月5月にはパンジーは掘り起こして廃棄して、同じ場所にペチュニア・カリブラコア朝顔デプラデニアインパチェンスなどの夏の植物に植え替えると良いです。
パンジーを夏越しさせて、秋以降にまた植え付けて来年も楽しむ…なんてこともできます。非常に厳しいので普通はしませんが、どうしても夏越しさせる場合はビオラ・パンジーの夏越しのコツビオラ・パンジーを水挿し穂で夏越しのまとめのページを参考にしてください。

手入れ

切り戻し

寒い時期は脇芽を増やすのと、3月以降は蒸れを予防するために、切り戻し摘芯をします。詳細はビオラ・パンジーの切り戻し(摘芯)のコツまとめを参考に。

花ガラを摘む

花がしぼんだら、花を摘んでください。花に種が出来るので栄養が取られて、次の花つきが悪くなります。これを花ガラ摘みといいますが、これをするかしないかで、まったく花つきが違います。パンジーの花ガラ摘みをワンシーズン続けたら初心者は卒業です。

病害虫

ナメクジ
気温が上昇してくるとナメクジが発生しやすくなります。ナメクジは葉っぱに虹色に光る「歩いた後」が出るのですぐに分かります。これを放置していると葉っぱが食べられ、新芽が食べられ、食べたことでまたナメクジが増えるという悪循環に陥ります。見つけ次第補殺し、誘引駆除剤を撒いて駆除しましょう。薬剤はホームセンターで販売しています。ビールトラップという手もあります。

アブラムシ
アブラムシはほとんどがメスで、メスが自分のクローンを生みます。そしてアブラムシのメスが、クローンベビーをを産んだ時、そのクローンベビーの体内には既に、そのまたクローンベビーが宿っていて、つまりネズミ算ならぬ、アブラムシ算で爆発的に個体数を増やします。とにかく見つけ次第、対処しないと大変な勢いで広がります。
前もってオルトランを撒いておくと良いのですが、オルトランは耐性がつきやすいので、複数の薬剤で対処しないといけません。

病害虫と対応の農薬
アブラムシ類→カダンセーフ・サンヨール液剤AL
ハダニ→カダンセーフ・サンヨール液剤AL
ウドンコ病→カダンセーフ
灰色カビ病→カダンセーフ

関連リンク

月別の育て方

より詳細な月別の栽培のコツについては以下のページを参考にしてください。
1月のビオラパンジーの手入れと管理
2月のビオラパンジーの手入れと管理
3月のビオラパンジーの手入れと管理
4月のビオラパンジーの手入れと管理
5月のビオラパンジーの手入れと管理
6月のビオラパンジーの手入れと管理
7月のビオラパンジーの手入れと管理
8月のビオラパンジーの手入れと管理
9月のビオラパンジーの手入れと管理
10月のビオラパンジーの手入れと管理
11月のビオラパンジーの手入れと管理
12月のビオラパンジーの手入れと管理
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