アレルギーやかぶれ(発疹)を発症する園芸植物などのまとめ

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意外と多いアレルギーを起こす植物

アレルギーというとまず「スギ花粉」を思い浮かべますよね。他にブタクサ・イネといったものも同様に発症することがあります。これらは全て風媒花と呼ばれる「風に花粉を乗せて受粉させる」タイプの植物です。しかしアレルギーを起こすのは何も「花粉」だけとは限りません。分泌している「香り」や植物に含まれる成分に触れるだけでアレルギーを起こすことがあります。

花屋さん定番のバラやユリでもアレルギーを起こす人がいます。こういう人はバラやユリが入った花束を貰うとクシャミが止まりません。

以下に花粉症を起こす代表的な植物と、花屋さんで見かけるアレルギーの可能性のある植物をあげておきました。といっても必ず発症するわけじゃありませんし、大抵は無害です。たまにそういう人がいる、という程度に考えてください。また、植物を切った際に出る汁はかぶれることが多いので、以下に挙げられた植物ではなくても剪定・植え替え作業する際は手袋をしましょう。
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代表的な花粉症を引き起こす植物

スギ

スギ(杉・Cryptomeria japonica)はヒノキ科で1月〜4月に大量の花粉を放出する。林に大量に植えられているのが原因とされるが、スギは建築材として戦前から植えられているため、現在の花粉症の原因は別に理由があるのではないかとも言われています。

ヒノキ

ヒノキ(Chamaecyparis obtusa)の仲間もスギと同様に花粉を春(3月〜5月)に放出するため花粉症が発生します。庭植えにする際はまずはアレルギー検査を受けた方がいいです。

イネ

イネ(Oryza sativa)はイネ科イネ属の植物。水田があると花粉が舞っているため花粉症を起こすことがあります。意外と日本人でも「米アレルギー」の人はいて、食べるとアレルギー反応が出ます。

ブタクサ

ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)はキク科ブタクサ属の植物。日本では道端によく見られ、7月〜10月に花粉が飛散してアレルギー反応を起こす。セイタカアワダチソウはブタクサに似ているが、虫媒花で花粉は飛ばないため、アレルギーの原因にはならない。

ヨモギ

ヨモギ(rtemisia indica)はキク科ヨモギ属の多年草。土が酸性になるとよく見かけるとされる雑草。キク科は普通は虫媒花だが、ヨモギは風媒花で、どうやら虫媒花から風媒花に戻した変わった植物。8月〜10月に花粉を飛ばします。

ススキ

ススキ(Miscanthus sinensis)はイネ科ススキ属の多年草で、秋になると穂を出す季節感のある植物。秋の七草の一つ。

カナムグラ

カナムグラ(Humulus japonicus)はアサ科カラハナソウ属の一年草。北海道から九州まで自生する繁殖力の強い植物で、秋のアレルギーの代表的な植物。

アレルギーを引き起こす園芸植物

ユリ

ユリの香りで気分が悪くなるというアレルギーがあります。頭痛吐き気をもよおすこともあります。カサブランカでクシャミが出る人もいます。

プリムラオブコニカ

プリムラオブコニカは昔はかぶれる植物の代表格でしたが、今ではかなりかぶれにくくなりました。といっても、アレルギー反応は体質によるので絶対かぶれないとはいえない。

オリーブ

オリーブの花粉が原因でアレルギー反応が出ることがあります。オリーブの生産地である小豆島ではオリーブが原因の花粉症の人が多いです。

イチョウ・ギンナン

銀杏(ギンナン)はイチョウの実。イチョウもかぶれる人はかぶれます。

キク科の植物

キクの花粉で反応することがありますが、キク科植物は虫媒花で花粉は空気中を飛びにくく、反応はしにくいです。例外として、上記に挙げた、よく道端に生えているヨモギだけは風媒花なのでアレルギーの原因となります。

市販されているお供えなどに使われる菊はアレルギーどうこうよりも農薬が大量に使われているので、ソチラが原因の可能性もあります。

バラ科の花粉・果物

意外なことにバラもアレルギーを起こすことがあります。バラの花束を貰うとクシャミが止まらない、ということも。ただし、バラは風媒花ではないので、遠くまでは花粉が飛ばず、近づかなければ反応はありません。

白樺サクラバラ科ですのでアレルギー反応がある人もいますし、バラ科の果物もアレルギーを起こすことがあります。例えば、リンゴやナシ、イチゴ、モモ、ナシ、サクランボなどです。ただし果物は加熱すれば大丈夫。よく焼肉のタレに加熱していない桃やリンゴが入っているので注意しましょう。

ハーブ

シソラベンダーミントカモミールなど香りのある植物は少なからずアレルギーの可能性があります。アップルミントなどは植える前にアレルギーかどうか調べておかないと、異常に繁殖力があって抜いても抜いても出てきて、大変なことになるかも。また花粉症の薬にハーブの成分が入っていることがあります。ハーブのアレルギーの人はそういった花粉症の薬を摂取しても症状が緩和されません。

アロエ

アロエアレルギーの人は、ハンドクリームに入っていてもダメ。

ナス科

ナス科ピーマントマトナスゴーヤなどなどの葉や茎に触るとかぶれることがあります。食べても反応することも。トマトの花粉が原因のぜんそくも見つかっているので、気をつけましょう。

アナナス・パイナップル

パイナップルを食べて痒くなる人はアナナスのトゲで引っかくとアレルギー反応を示します。

キョウチクトウ

キョウチクトウも花粉症が出ることがある。ただ、キョウチクトウは風媒花ではないので、離れているなら発症はない。ちなみにキョウチクトウは全体に毒性があり、口にすると危険なので、そちらの方が問題かもしれない。

カブれる植物

ウルシ科の植物

ウルシ科の植物のハゼ・ウルシ・マンゴーにはウルシオールというウルシの成分によってかぶれます。マンゴーを食べると口の周りが痒くなる人はこれです。ウルシオールは揮発性で、ウルシの種類によっては近くに行っただけでかぶれる場合も。

ユーフォルビアの仲間

ユーフォルビアの仲間に限らず、茎・葉が傷つくと、出てくる樹液(白い汁)に人によってはかぶれます。白雪姫やポインセチアハツユキソウ初雪草)もユーフォルビアの仲間です。ポインセチアは室内で管理していてもカーテンやスカートでこすれただけで白い汁が滲みます。これに肌が触れるとかぶれる人がいます。

ガガイモ科の植物

ブルースターやフウセントウワタなどのガガイモ科の植物の汁もアレルギー反応を起こすことがあります。

ヒヤシンス

球根にシュウ酸が含まれていて、触るだけでかぶれる人もいます。絶対に食べないで下さい。そんな人はいないでしょうけど。

キキョウ科の植物

キキョウ科の植物、ロベリアイソトマは葉っぱにアレルギー成分があり、触るとかぶれる人も。

スパイス類

スパイス類の刺激に人によっては症状が出ることがあります。ゲッケイジュ月桂樹ローレル)はカレーの中に入れる葉っぱ。カレーに少々入れるくらいでは反応が出ることは無いです。剪定を行うときは手袋を。

カビ

土に生えるカビに注意

観葉植物は室内で管理しますよね。すると湿気てカビが生えて、それがアレルギー反応の原因ということがままあります。家に入っただけでクシャミが出る・鼻水が出るなどの症状が出た場合は土のカビを疑ってみてください。

植え替えて用土を入れ替え、水やりを控えましょう。また、風通しの良いところに移動させてください。

ドライフラワーに注意

ドライなんだから大丈夫と思っていたら、梅雨によってカビていたり、梅雨でなくてもカビていてアレルギー反応を起こすことがあります。またドライフラワーにしている植物自体がアレルギー成分を持った植物ということもあります。例えばミレットという植物は、見た目では分かりませんが「イネ科」でイネ花粉アレルギーの人は症状が出ます。

廃棄しましょう。

香水・薬に

いい香りがする香水。ですが、この成分がユリだったり、バラだったり、ラベンダーだったり、そういったアレルギー成分だと、途端にクシャミや吐き気をもよおす人がいます。

その他

上記で挙げられなかった植物をまとめておきます。
イタリアンライグラス

コナラシラカバ

ハンノキ

スズメノテッポウ

ヒメガマ

イチゴ

除虫菊

クロマツ・アカマツ

ハルジオン

スイバ

タンポポ

オオバコ

ケヤキ

クルミ

セイタカアキノキリンソウ

アカシア

イエローサルタン

ヤナギ

コスモス

ブドウ

クリ

コウヤマキ

ナデシコ

アフリカキンセンカ

オオバヤシャブシ

スターチス

アブラナ

グロリオサ

ミカン科

ネズ

ウイキョウ

イチイ
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